いけさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

いけ

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麦秋(むぎのあき)(1934年製作の映画)

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社会主義的傾向を持った同時代的にはヤバい映画。水路開通のシークエンスにあるような労働は、アメリカポピュリズムの自助努力を体現しているようでもあり、政治的な曖昧さがこの作品に色気を与えている。

怪人現る(1928年製作の映画)

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今回見た6本の中でベスト。
談志の「イリュージョン」をキートン映画のテンポでハリウッドザコシショウが演じる怪作。

全自動レストラン(1926年製作の映画)

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安定の爆発オチは、世代的に『でんちゃらすじーさん』を思い出させる。

オトボケ脱⾛兵(1918年製作の映画)

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『のらくろ』っぽいと思ったけど、そもそもちゃんと読んでない気もするし、軍人が出てるだけな気もする。

とても短い昼⾷(1917年製作の映画)

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チューブから出る食事は、石田徹也『燃料補給のような食事』を思い出したが、この作品は全編通して楽天的なムードが漂う。

王女メディア(1969年製作の映画)

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マリア・カラスの時点でかなりの説得力があるキャラクターになってるので、パゾリーニが無茶苦茶やっても成立してる感じ。

美しきセルジュ(1957年製作の映画)

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音の入れ方が面白い。
バスがついた後、単に上に乗った荷物を下ろすショットかと思いきや、向こう側にいるジェラール・ブランが映り込む瞬間のサスペンス。

モガンボ(1953年製作の映画)

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シネマヴェーラ名物、ジジイのいびきと痰の絡んだ咳が、サバンナの生息する動物たちの唸り声と調和し、ドルビーアトモスのような立体的なサラウンド体験が可能になった。

俺は善人だ(1935年製作の映画)

4.5

シンプルにおもしろすぎて、我々がジョン・フォードを見ている時の監視員、はすみんの顔が思い浮かばなかった。

アイカ・カタパ(1969年製作の映画)

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飛ばし飛ばしだったが、もう見ることはないだろうからマークしておく。

都会の横顔(1953年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

子供は清水宏の得意分野だが、都会をどう撮るのか気になっていたところにこの作品。

清水宏的な会話の軽妙さと子供の動かし方が、都会の構造に巧妙に組み入れられる。池部良の真似をする子供への足への寄りなど、
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