こんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

3.6

1948年公開の黒澤明監督作品7作目。
戦後の風俗描写が興味深い。若いやくざと酔いどれの医者(といってもそこまで泥酔はしていない)の関係性に焦点を当てているが、描き方に慈しみを感じる。

ラストの展開
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.8

白人と黒人ではなく、白人とアジア系を扱ったのが新鮮。カメラの使い方に個性を感じた。
イーストウッドは中西部差別思想白人おじさんの役がよく似合う()。喫煙シーンがイカしてた。

2020年196作目

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

4.0

初鑑賞。
リアルなたぬき描写とデフォルメされたたぬき描写の使い分け、第四の壁の使い方、ラストの展開、死の扱い方等々シンプルな映画のようでめちゃくちゃ複雑。観てよかった。


2020年195作目

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.4

(受賞してるけど)編集・展開に違和感。全体的に安っぽくなってる。
興味深く観たけど、そこまで良い映画とは思わなかった。

2020年194作目

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ面白い。
音楽(ヨハン・ヨハンソン)での盛り上げ方や展開、カット割りも気持ちよく、良い映画を観た。
惜しむらくは、時間が無くて3日かけて観たことでスリルが減ったこと。一気に観るべきだった。
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オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

-

フェリーニ『8 1/2』に影響を受けて作られたボブ・フォッシー監督の自伝的作品。
フェリーニのそれと同様、理解できたとは到底言えない。芸術家が感性を爆発させ思うままに作品を作ると本当についていけない。
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

4.0

とても面白い。
演劇を題材とした古典的なストーリーながら、映画でしかできないような映像表現を用いることでとても鮮やかで新鮮な映画になっていた。「Because We Can」の使い方がめちゃくちゃ好き
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.5

綺麗な映像で目が楽しい。
楽曲がラップ調になってるなど時代を反映しつつも、前作を踏まえた小ネタが沢山あって良い続編だと思った(例のあの言葉が出てこないのは意外だったが)。前作よりも本作の方が好み。
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

3.5

楽しい。音楽もユーモアも好き。
実写とアニメを合成する映像は斬新でディズニーならでは。
原作と映画化ではだいぶ違うようだが、メリー・ポピンズが若干高圧的に見えるのは原作がそうだからであり、ナニーのステ
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.6

ラストシーンが凄い。
全編ミュージカル。カラフルな美術、お洒落な衣装。素敵な映画だった。

2020年188作目

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

ハイパーケミカルトリップムービー。
作った人のセンスがやばい。決めにいったショットの格好良さ、ヒップホップ等音楽も最高。

2020年187作目

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.0

映画としては面白い。時代を感じさせる映像、起承転結の面白さ、細かい物語の仕掛けなど魅力は多々。ラストシーンでのキューブリック(シャーリー・マクレーン)の返し方はめちゃくちゃ良い。

他方、主人公バクス
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.0

観てよかった。
あらすじにすると単純に思えなくもないが、ちゃんと読み解こうとするとかなり複雑で難しい映画。『もののけ姫』と本質的に似ている。沢山の感想がある一方、それを全て言語化するのは無理。

中世
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

4.0

倒産しかけの靴工場を引き継いだチャーリーがドラッグクイーン・ローラと出会い、ドラッグクイーン向けの靴を開発製造し工場を立て直そうとする実話を基にした物語。

かなり好きな映画。
起承転結はベタだが、靴
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.0

映画としてちゃんと面白いかと言われたら微妙。スカイウォーカー・サーガからの引用は上手くできてると思った。
終盤のキーラとヴォスが対峙するシーン、(悪い意味で)編集やばくないか。

2020年183作目

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

批評家は評価し、ファンは二分された本作。
全体的に迫力がない。スノークがレイを捕まえるショットは中止から左にずれてて右の背景を写してるのはなぜ(画面を2人の顔で満たした方が迫力あるのでは?)、ボルド提
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

-

内容がハイコンテクストすぎた。十分に理解できた気がしない(「市民ケーン」は観た上で)。

1940年前後を演出するための白黒撮影、音楽のテイスト、「フィルムに落ちたタバコの跡」(当然わざと付けてる)な
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

すごい作品。
「移民の歌」のOPでぶち上がって、核心に迫るシークエンスでのスリルに圧倒され、ラストシーンの余韻・哀愁がたまらない。
(核心に迫る部分なんか特に)編集でスリルを作りあげてて、本作が編集賞
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

とても面白い。
物語と音楽・演技・照明等が抜群に噛み合っていて最高の(ミステリーでなく)サスペンス映画だった。フィンチャーの凄さを実感レベルで少しわかった気がする。

音楽がとても良かった。テイストが
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

2年ぶりにSW7作目『フォースの覚醒』を観た。
1〜6を改めて観た上で本作を観るとストーリーは既視感だらけだが、だからこそ主人公に女性のレイを据えた本作は新しい何かが見れそうでわくわくする。
脚本のゆ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

長く感じたが、この長尺(といっても2時間半だが)は当事者と同じような疲労感を視聴者に与えるためと知って驚いた。そこまでやるか。
ザ・サスペンス映画といった様相で、特に物語を展開させつつ不安と緊張を煽る
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.5

最高に楽しかった。
冒頭の「I will always love you」のくだり等で笑い、ピーターとMJの関係性で青春映画のようにドキドキし、アクションシーンのスパイダーマンの目線で興奮する。
フェ
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市民ケーン(1941年製作の映画)

-

今週末のフィンチャー『Mank』に備えて鑑賞。
本作の偉大な点はよくわかっていないが、十分面白かった。

*YouTubeのWOWOW公式の町山氏の解説を後から。

2020年175作目

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

スカイウォーカー・サーガではone of themとして描かれるような「選ばれし者ではない」人物に焦点を当てた物語。
前半は状況を整理するのが大変だったが、後半は怒涛の展開で十分楽しめた。最後10分ほ
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

4.0

本作の邦題が原題直訳でどれだけ嬉しいことか。

上品ではなく社会的地位もないシングルマザー(そう描かれている)のエリン・ブロコビッチが、優しさ・正義感を原動力に泥臭く大企業に立ち向かうヒーロー映画(S
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.9

前作インフィニティ・ウォーから一転、気楽に楽しめて笑える作品。プロットが緩い気がしなくもないが、その分ユーモアに溢れてる。
アントマンは好きなMCUヒーローの一人だが、その理由の一つである娘との素敵な
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.5

最高。
これまでの壮大な物語を一つの物語に完璧にまとめ上げ、かつ発展させた作品。各登場人物が丁寧に描かれているのも良き。
(天災がモチーフの)ヴィラン・サノスの哲学や人間らしさを描き、本作のラストはチ
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

MCUの引き出しの多さがすごい。
語れる言葉をまだ持たないが、ちゃんと楽しんだ。

2020年170作目

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.8

マイティソーのシリーズだけはなぜか好きになれないが、それでも楽しんで観れた。

2020年169作目

アイヌモシリ(2020年製作の映画)

4.0

北海道の自然の美しさやアイヌの文化への敬意を感じる映画(監督は非アイヌ)で、観てよかったと心から思えた。
映画的な仕掛けもちゃんとあり、違和感のある映像(熊の目線のショット)はちゃんと意味があるし、「
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天使の分け前(2012年製作の映画)

4.0

ケン・ローチのコメディ調は新鮮だった。
いわゆるアウトサイダーの世界やクレプトマニアに視点を向けるのはケン・ローチらしい。本作で皮肉られてるのはウィスキーを嗜む富裕層。

2020年167作目

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

MCUにやっと若者のヒーローが登場。
エンドゲームを既に観てしまってる者としては、ピーターとトニーの関係性ができあがる過程が興味深い。

脚本がキレっキレというわけではないが、MCUの世界観とスパイダ
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麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

-

観て良かった。
ケン・ローチの直近二作とは少し趣きが違うように感じたが、どう違うのか言語化できない。あと500本くらい映画を観てから、もう一度観たい。

2020年164作目

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.0

十分満足できる楽しさ。
つかみが最高だっただけにそれ以降失速した感はあったが、映像の迫力で楽しむことはできた。
説明的なセリフや若干のスベリ、既視感のある展開が気になったことは否めない。

*義務論v
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

5.0

映画として最高だった。
「何を、どう描くか」の映画において(私見)、本作の「どう描くか」がめちゃくちゃ好き。画面と流れ(撮影と編集?)がどちらも最高だった。
もちろん、描かれてるもの(「何を」の部分)
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