ikoさんの映画レビュー・感想・評価

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場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

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小林賢太郎さまがナレーションが聴きたくて。
あとは松浦弥太郎のたびエッセーがBSで映像化された、というような感じ。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

オッペンハイマーの全てはあの握手に現れている、と思う。どういう関係であれ求められることに弱いのだ。女関係も同じ。
必要だと言われ応じて原爆を作るに至った。

この映画はひたすらオッペンハイマーの「弱さ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.8

良かった。サクサク進む感じも、やさぐれた感じも好き。勢いのある映画が好みなのもあるけど、思った以上に良かった。

のっけからパン、と始まって奪って走る。
あの子のいろんなことを、綺麗なところ、そうじゃ
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市子(2023年製作の映画)

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あんまり前情報なしに見たらスリラーで戦慄した。

やっと得た幸せな暮らしから逃亡する市子。その生活はほんと穏やかで、かけがえのないものだったろうが、戸籍の前になす術がない。それは市子のせいではないし、
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PLAN 75(2022年製作の映画)

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スコアがつけられない

近い将来あり得なくない地獄がここに描かれている。

みんな直前になるまでわからないんだ本当の決断はさ。だから予め決めるなんてナンセンスなんだよ。うちの母は、亡くなる前に臓器移植
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

やっぱフランスの映画は会話劇。と再認識した作品。

これは事故か他殺か自殺かを巡る法廷もの、でもあるけど夫婦関係が壊れていく様と、関係せざるを得ない子どもが意思を持って(覚悟を)決めていくことを描いた
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.2

うわー。
これは「選民意識」と同化からの、それぞれの自己ができていく成熟の話だ、と思った。好きなものが悉く同じ、というのは確かにすごくひかれあうきっかけにはなる。けど、それは記号だ。

わりと冒頭で描
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クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

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IMAXで、音も映像も最高だった。
すぐそこにフレディがいた。
Queenの純粋な魅力が詰まってた1981年。舞台装置も当時の最高の技術だったんだろうなあ。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

わたしはとても好ましく観た。ジム・ジャームッシュの「パターソン」に似てるなあと思いつつ、これはきっとヴェンダースの幸福論なんだろうなと。ルーティンと、ときおりそれをはみ出す出来事。それによる発見とか愛>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ケイト・ブランシェットさまの演技が凄まじい。これは権力の使い方の話か。意識が高く熱心でも目指すところが違えばハラスメントになりうる。どうとでも編集される。そしてキャンセルカルチャーによってひっくり返さ>>続きを読む

ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.5

観終わった時のやるせなさたら半端ない。

最後、駆け足になってしまったのはすごく残念だし、その後のランガスタラムに戻るところまで描いてほしかったな。やるせなさはあれども前に向かっていくんだと踊って大団
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

11歳という子どもから脱していく時期の少年たち。その2人にフォーカスされた第3幕(と言っていいのかわからないけど)は、銀河鉄道の夜の、最後の日のイメージがうかんできた。そのくらい美しかった。この世のも>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

SFぽかったからか、なんだかクリストファー・ノーランみたいだと思った。話の破綻ぷりも含めて。

駿さんの描きたい景色全部載せて、葛藤する少年と癖のある鳥たちを描きたかったのかな。

アオサギ、ペリカン
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.3

話はわりと普通なんだけど、阿部寛はこれだけ長く主役を張れる俳優ってのもすごいなあ。なんでもこなしますなあ。

磯村勇斗はいい俳優さんになったなと思う。みてて安心感がある。

ある男(2022年製作の映画)

2.6

原作の奥行きを知っていると、その再現は無理だってことをわかっていても、これは受け入れられない。役者はよくやってました。

波紋(2023年製作の映画)

3.1

役者はそれぞれ素晴らしいし、ハンドクラップがあのように回収されるとはなかなか、と思うけれども面白い断片を繋げたように見えてしまう。もったいない。もうちょっと全体を貫くその時代性とテーマがあったろう。シ>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.2

時間のかかるスープを作りながら観た。
予告で煽っていたような騙し騙されは特にない。自分がやりたいことをやりやすいようにするために仕込みをやりすぎるとこうなるのかもしれない、でも最後は作品の面白さと唯一
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

4.2

父バーフバリの洗練と知性が素晴らしすぎて息子バーフバリが見劣ってしまう…同じ人なのに!
ラージャマウリ監督は神話と笑いとスペクタクルアクションで何もかも超えてくるなあ。素晴らしい。そしてまたRRRが観
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.1

やっと観れたー!
バーフバリ!バーフバリ!って言いたくなる感じ。早く王の凱旋を観たくなる。

戦闘シーンと恋のシーン、ベクトルが違えど熱量が同じなのが好き。

RRR(2022年製作の映画)

4.5

いや凄いものを観た…!!!
圧がすごい3時間。
トイレにも行きたいが目が離せない。

圧倒的パフォーマンスに圧倒されるんだが(語彙がもうない

イギリス支配下のインド
イギリスが極悪非道に描かれるわけ
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.6

最初のシーンが満州ハルビン1945年。うちの父は1946年の春の満州生まれ。
何もかもギリギリでもたないかもしれないけど連れて帰ろうって話を祖父から聞いていた。
もしかすると、父がそこで死んでいたら。
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シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

3.4

さらりと観れるフランス料理ものコメディ。漫画みたいな展開だけど面白かった。胃もたれしない明るいフランス映画。
ジャンレノがかわいいわ〜。

エンドロールの後の映像も笑える

罪の声(2020年製作の映画)

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梶芽衣子である理由、なるほどだった。

野木さんの脚本はかなり練られたものだと思うけど、たぶん映画よりドラマで回を重ねる方が向いてるというか、厚みを出せるんだろうなあ。仕組み的に。

天気の子(2019年製作の映画)

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記録。
今更ながら見ました。
映像はきれいだけどご都合的に展開する物語だなあ
君の名は。の方が差し迫るものがあった、話的にはぶっ飛んでるのに。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.4

冒頭から春樹やなーーとにわかに吐き気しつつ劇の場面になり
めっちゃ「地点」ぽいやん、って調べたらやはりそうだった。ああいう感じのなら観れないなと離脱したけど(わたしは地点が好きじゃないので)
あるシー
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グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

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うーん半端。

松重豊と林遣都、濱田岳がいたからぜんぶ観れたかも。

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.0

どうでもいい気分の時に観てお得な気分になれる映画
マンガみたいなって随所に入れることでベタな展開をメタ化させるのはバカリズムぽい。
永野芽郁はほんと下手だけどこれは合ってたと思う。
エンケンは何でもや
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

4.0

やっぱり好き、沖田監督の作品。

おらは新しい女だ、おらおらひとりでいぐも、と東京に出てきて、出会って結婚したのは同じように訛りのある夫。

早くに夫を亡くし、ひとりを楽しめるのかとも思うけれども、や
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.0

眠気が迷子になって眠れなくなった夜に観た。

こんな真摯な人たちで世界が構成されていたらいいのに、と思う。
陽も陸も、女友達もみんないいな。配役、演技ともによい。

星の子(2020年製作の映画)

3.6

これは観てる人の「先入観」が問われる映画。岡田将生の役はステレオタイプ先入観代表って感じかな。

いやでもほんと難しいよね。

子どもの頃の親って世界のほとんどだから、違和感を持ったり迷いが生じても曖
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犬王(2021年製作の映画)

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全く評価できない

途中からキツかったなー
何がしたいのか、どこが主眼かよくわからなかった

せめて音は当時あった楽器で構成してほしかった
平家物語の抑えた、空白の美しい表現とは真逆でびっくりしてしま
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.4

田中泯観たさで観ました。
やっぱりただ歩くだけで存在感が違うなあ。

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

4.0

田中泯さん。
神戸の山の上での、場踊りに行ったことがある。その場にいられて幸せだった。目を閉じて彼の感じているものを一緒になって辿ろうとしたあの時のことを思い出しながら観た。

「わたしの子ども」とい
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

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ロマンス編の方が脚本としては歯切れが良かったか。でもよくできてる。

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

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ドラマ観てなかったしなんの前情報入れずに観た。結構良かった。
三浦春馬と竹内結子、惜しい。

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