やっぱフランスの映画は会話劇。と再認識した作品。
これは事故か他殺か自殺かを巡る法廷もの、でもあるけど夫婦関係が壊れていく様と、関係せざるを得ない子どもが意思を持って(覚悟を)決めていくことを描いたものだと思う。そのへんがフランスっぽい。
夫婦関係が壊れていく背景には、セックスのこと、性的志向のこと、息子の事故に対する向き合い方、母語でない言語の国で暮らすこと、片方だけの仕事の成功などが絡まっている。これらが法廷で語られたり、語られなかったり憶測を呼んだり、イメージするしかなかったり。
2時間半の長さではあるけど目を離せない面白さで集中して観れた。
なにより賞賛を送りたいのはボーダーコリーのスヌープくん。まさにパルムドッグ賞だね。