kotchanさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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哀しき獣(2010年製作の映画)

4.2

《闘争本能VS逃走本能》

中国・延辺朝鮮族自治州でタクシー運転手を営むグナム(ハ・ジョンウ)。韓国へ出稼ぎに行った妻は音信不通となり、借金返済のための賭け麻雀は連敗続き。転落人生を歩む負け犬グナムに
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.7

【ピエタ】聖母マリアが十字架から降ろされたイエスの亡骸を抱いている彫刻や絵を指す。イタリア語で哀れみや慈悲などの意。

ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞受賞作品

倒産寸前の小さな町工場、金属加工の機
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青い塩(2011年製作の映画)

4.0

大して興味がわかないタイトル故にこれまでノールックでスルーしてきましたが、いつだか調べた「おすすめ韓国映画ベスト50」だかベスト100にランクインしていたのを思い出しレンタル。ジャケ写からはシリアス系>>続きを読む

彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

3.8

アスガー・ファルハディ監督は2作品目。
『別離』を先に観ましたが製作されたのはこちらが先です。海辺の別荘での心理ミステリー。

冒頭30分ほどは退屈です。顔と名前が覚え切れず人間関係もわかりにくい。バ
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.4

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』で主役の2人よりも遥かに輝いていた女戦士にハートを射抜かれて以来、待ちに待った今夏最注目の作品!
本編が始まる前に『ジャスティス・リーグ』の予告編を流
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HiGH&LOW THE MOVIE2 / END OF SKY(2017年製作の映画)

4.2

真夏の喧嘩祭り第2弾❗️
スピンオフを含めた劇場版第3弾‼️
株式会社LDH JAPANの超贅沢PV!(違います)

「初めての方でも楽しめますよ!」

そんな生ヌルい作品じゃあございません。理解した
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.0

人種差別問題を主題としたクライムドラマであり、兄弟の絆や家族の大切さにもフォーカスした人間ドラマ。
圧倒的なカリスマ性で若者たちを煽動するデレク(エドワード・ノートン)。白人至上主義に傾倒し、黒人のみ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

ヴィンセント・ギャロが監督、主演、脚本、音楽を手掛け、ギャロ自身の出身地でもあるニューヨーク州バッファローを舞台に、ある男の一日を追った自伝的作品。

刑務所を出所するビリー(ヴィンセント・ギャロ)。
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殺人の告白(2012年製作の映画)

4.3

韓国で実際に起きた「華城連続殺人事件」は、10名の女性が殺害された未解決事件。この事件をテーマに製作されたのがポン・ジュノ監督作『殺人の追憶』であり、今作は「もし真犯人が時効成立後に世の中に現れ、告白>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.5

恥ずかしながら初鑑賞でございます。
好きなジャンルですし名作だとわかっていながら、どういうわけかこれまで縁がありませんでした。
僕の周りには語り出したらノンストップなガチすぎるファンが多くて、それが良
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.5

スパイディ好きには"新作"や"新章"といったワードが持つ魔力にはどうしても惹かれてしまう。期待せずに観ろというのはまず無理だろうね。
多少の懸念材料はあったけれど、期待通りの面白さと楽しさを味わえた(
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

実家を出て東京で写真家として成功した弟。
実家に残り稼業を継いだ兄。
しっかり者の兄を尊敬する弟には、笑顔の裏に隠された兄の本音はわからなかった。
嫉妬、憧れ、軽蔑。
兄はきっとこんな感情を弟に抱いて
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.2

ソウルの雑踏、ネオン街、坂の多い狭い路地。
デリヘルを経営する元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)と失踪した2人のデリヘル嬢。
失踪に関係している怪しい客ヨンミン(ハ・ジョンウ)と、そのヨンミンに派遣さ
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.5

単純明快、気分爽快、男臭さ全開!

社会人になったばかりの頃、上司に「仕事は準備で9割決まる」と教わった。
大リーガーのイチロー曰く、「準備は言い訳を排除すること」
成し遂げるべき事を成そうとすれば準
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.2

華城連続殺人事件
1986年〜1991年にかけて韓国の華城郡(現在の華城市)で10名の女性が殺害された韓国史上最初の連続殺人。未解決事件でもある。
今作はこの事件をモチーフに映画化したもの。

薄暗い
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

2.5

ファン向けでしたが意外と楽しめました!
もちろん不満は山ほどあります 笑。けど言ったらキリがないので少しだけ言わせてください。

30年も前に週刊少年ジャンプで"第1部"が連載スタートした『ジョジョ』
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新しき世界(2013年製作の映画)

5.0

潜入捜査ものと言えば『インファナル・アフェア』を思い浮かべる。アジアを代表する傑作だと思うし大好きな作品。リメイク版の『ディパーテッド』も同じくらいにお気に入り。
この2作品と同等かそれ以上の映画に出
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ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

4.0

ヴェネチア国際映画祭
主演男優賞&主演女優賞 ダブル受賞作品

トイレから始まる恋があってもいいかな 笑。
ジュード(アダム・ドライヴァー)とミナ(アルバ・ロルヴァケル)の出会い。このユニークなシチ
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

3.5

イエジー・スコリモフスキ監督作品を初鑑賞。

ポーランドの首都ワルシャワ
時刻は17時
映画監督と女優と嫉妬深い夫
出所したばかりのホットドッグ屋
パンクガールと犬
不倫とドラッグに興じるバイク便の男
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.9

「ダーク・ユニバース」プロジェクト第1弾。
今後、ハリウッドを代表するモンスター映画のリブートが多数製作される予定の一大プロジェクト。フランケンシュタインやドラキュラ、透明人間などの有名モンスターがク
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トリプル9 裏切りのコード(2015年製作の映画)

2.8

ケイシー・アフレックの株が急上昇しているのもあって、彼の出演作は期待値が高い。
それに加えキャスト陣のなんと豪華なこと!
中でもノーマン・リーダスとガル・ガドットにはついつい熱い視線を送ってしまいます
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.3

1960年代後半の事件を基にした作品。
「ゾディアック」と名乗る犯人からの犯行声明や脅迫に右往左往する新聞記者たち。
犯人に迫れず、なかなか事件解決に向かわない刑事たちの苦悩。
前半は事件を追う刑事と
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パワーレンジャー(2017年製作の映画)

4.0

日本の戦隊シリーズのゴージャス版。
プロットはほぼご想像通りです。
思いのほか素直に楽しめました♪

良い意味で「戦隊モノ」の領域を出ていないのは気持ちイイですね。高校生らしい順応性と適度な落ちこぼれ
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

3.6

「鳩の迷信行動」の解説から始まる今作。
主人公の人生を回想していくストーリーに、いくつかの科学が絡んでいきます。
「バタフライエフェクト」は知っていても「エントロピーの法則」「シュレーディンガーの猫」
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モールス(2010年製作の映画)

4.0

スウェーデン版オリジナル作品のリメイク。
マット・リーヴス監督はリメイクを否定していますが、オリジナルと類似(酷似)した場面は多いです。
無理な設定変更やストーリーの改変などが目立つリメイク作品も多い
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ニュースの真相(2016年製作の映画)

3.7

実話ベースの社会派ドラマ。
ジャーナリストとしての報道姿勢とプライド、ジャーナリズムの存在意義などに迫る感動作。

「21世紀最大のメディア不祥事」
現役アメリカ大統領の兵役回避を暴露する大スクープが
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

前作ではあまり語られなかったジョンの過去にかなり踏み込んでいきます。まだまだ上っ面を引っ掻いた程度でしょうが、ミステリアスな側面が確実に希薄になっていくのは続編の宿命ですね。
数段グレードアップされた
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.2

復讐じゃなくて復習のための再鑑賞。
キアヌ・リーブスがアクションスターだと再認識させられますね。

『マトリックス』シリーズ以降、ヒット作に恵まれず低迷。"ぼっち姿"を度々パパラッチされネットで話題に
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僕だけがいない街(2016年製作の映画)

3.0

TV放映されなかったら観ていなかったかも。
予想外に面白かった。途中までは‥‥。

現在と過去を行き来するタイムリープもの。
主人公に藤原竜也、母親に石田ゆり子なんですが親子には見えません 笑。
見た
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.5

ジム・ジャームッシュ作品初鑑賞です。
難しそうな自分勝手なイメージがあって、これまで何となく敬遠してました。えへっ

テネシー州メンフィスを舞台とした3つのストーリーで構成されるオムニバスドラマ。
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別離(2011年製作の映画)

3.9

イランの名匠アスガー・ファルハディ監督の作品を初めて観ました。初鑑賞として選んだ今作がハードル高めだったのか、この監督の作品はこういう作風なのか、いずれにしても絶えず疑心暗鬼にさせられる落ち着かない作>>続きを読む

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.0

他のレビューでも何度か邦題にケチをつけてきましたが、今作も相当お粗末です。200歳の少女ってなんなの?原作は未読ですので詳細はわかりませんが、少なくとも作中で200歳という表現はありません。本筋に影響>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.0

よだれの出そうな共演、SFホラーも好きなジャンル、もう観ないわけにはいかない!
あえて構えずハードル上げず、我ながら謙虚な姿勢は褒めてあげたい 笑。

もうネタ切れなのかも‥‥
今作は国際宇宙ステーシ
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預言者(2009年製作の映画)

3.5

映画を観る上で、固定概念や先入観を全く排除して真っさらな視点で観るのは難しい。テレビをつけたらたまたま放送されていた映画を観るのとは違い、自分で選んだ理由は必ず存在します。僕が今作を選んだ理由はタイト>>続きを読む

キング・アーサー(2016年製作の映画)

3.5

「スラムのガキから王になれ!」
チープすぎるキャッチコピーのおかげで迷いましたが、せっかくのガイ・リッチーなので♪

序盤から迫力ある映像とスケールの大きさに圧倒され、アーサーがムキムキマッチョの大人
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.8

ストーリー、構成、演出すべてが予想以上に良かったですね。時折響く無機質な音が若干耳障りではありましたが、最初から最後まで楽しめました。

22年前の連続殺人事件の犯人、時効成立のため何もできない警察、
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