【忘備録】
チェーホフ、トルストイ、モーパッサンを原作とすると謳っているが・・・
第一話『電話』…F・G・スナイダー原作
モーパッサン原作と誤解されているが、第二話の『吸血鬼ウルダラク』の物語にモーパッサンの『恐怖』が参考にされている(後述)だけという。
第二話『吸血鬼ウルダラク』…トルストイ原作
とはいっても、『戦争と平和』のレフ・トルストイではなく、『アエリータ』を代表作とするSF作家アレクセイ・ニコラエヴィチ・トルストイでもなく、レフの従兄弟にあたる詩人アレクセイ・コンスタンチノヴィチ・トルストイによる『ウルダラクの一族』がベースとなり、これにモーパッサンの短編『恐怖』とブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の要素が取り入れられている。
第三話『水滴』…チェーホフ原作
とはいっても『ワーニャ伯父さん』『桜の園』『かもめ』の文豪アントン・チェーホフではなく、イヴァン・チェーホフなる誰だか知らない人で、近年、その原作はイタリアのフランコ・ルチェンティーニによるものだと特定されているという。