カオリさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

重コミカルの傑作!
悲しくて理不尽で自力では変えようのないことばかりな時代を舞台に、思わず吹き出してしまうほどコミカルに、そしてなぜかハッピーさをもまとった作品に仕上げてしまうとは。ワイティティ監督は
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

3.7

ルキノ・ヴィスコンティ監督・脚本による、よよよよ時間!の完全版

とんでもなく長いですが、フレーム内に映るものから撮り方まで、何もかもが超絶美しいので、ただボヘーっと見ているだけでも満足できる作品でし
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グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

2.8

うーん…編集が下手くそすぎの素人レベル…特に感動するはずの回想シーンが見ていて恥ずかしくなるので、せっかくの脚本や役者が…って、残念な感じでした。
お話は良いので、原作は面白そうですね。

少年と自転車(2011年製作の映画)

3.7

観てから少したっていますが、各シーンが鮮明に脳裏に焼き付いています。

さっぱり、でも、しっかり観せるべきところは観せてくれるという、素晴らしく上手い演出。全てのシーンが美しく無駄がない。

トラッキ
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.8

ヒッチコック監督の、ハリウッド前イギリス時代の名作です。

30分過ぎた辺りから急激に面白くなります。

ヒロインが列車の中で眠ってしまい、目を覚ましたら、知り合った女性は席におらず、誰もそんな女性は
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.8

日本の漫画が原作のようで、かなり現実離れしていて、重悲しくて、鑑賞中はだいぶ好き。純粋に気になるし!
観終わったあとは…やっぱりちょっと漫画的すぎたかなぁ…。でもちょっと横溝正史臭もしますよね…。
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.2

ビリー・ワイルダー監督・脚本による都会派コメディ映画の代表作

コメディ×恋愛=ラブコメって、私が最も苦手かもな鳥肌たつこと多しなジャンルですが…今作は、ラブコメって感じでもない。
どこか切なく哀愁た
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.8

特別好きな映画なわけではないのですが、それでもやっぱり何かと観る機会のある名作。
そもそも恋愛映画があまり得意ではないのですが、これは別格。
なんといっても、世界中ほぼ誰もが認める、可愛すぎるオードリ
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.9

「天国では皆が海と夕陽の話をするんだ」
海!海!海!海が見たくなーる!

ジャケットのイメージとはちょっと違う、心温まるクライムロードムービー。

ラストカットがアホほど良いです。
エンドロール後も必
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.5

原作未見で、気軽に、ながら見。
ジャパニーズ・ゾンビは初めて見たかもしれませんが、なかなか面白かったです。
大泉さんがちょっとカッコよく見える稀有な作品。ラストは結構感動しました。
有村架純ちゃんは、
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

クローネンバーグ作品の中でも有名なこちら。
DVD持っているのに観ていなかった謎の経緯からの初鑑賞でした。

なんだよもう。めちゃくちゃ面白いではないですか。
ラストはホロリ。切ないこと。
こうなって
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.8

日米混合バディもの!

マイケル・ダグラスと高倉健が屋台蕎麦食べるシーンがとても好き。
ヤンチャな不器用と真面目な不器用。ずっと見ていたい。
箸の使い方教え始めるオバハンとかも、大阪なら有りえそ!って
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.7

エリという名前と邦題のせいで勘違いしていたけれど、男の子同士のお話。
色々な垣根を超えた愛の物語。
グロとはいいがたい美しい描写でした。さすがヴァンパイア。

エール!(2014年製作の映画)

3.6

なんともハートウォーミングな良いお話。
号泣!って感じではなくホロリ。

役者と脚本がとても良いので、どのシーンもスっと入り込めるような、暖かみ溢れる作品でした。

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.4

感動という類ではない気も、、、いちおう感動できるような脚色があるのか、、な。とにかく少年が風車作ったよというところは実話なのでしょう。

なんといってもワンコが良かったなぁ。
このスパイスだけで見てよ
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ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)

3.7

ジャック・ドゥミ監督の半生を監督作品に紐づけながら描かれている。
監督自らが妻のアニエス・ヴァルダ監督に映画化を依頼したそうですが、もうこの過程で愛しか感じません。
ジャック・ドゥミの幼少期の思い出が
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.6

未来世紀ブラジルに通ずるような世界観で、こちらも小ネタがちょこちょこ。
レトロな未来感という、なかなか見られない作風なのもフフッと笑えちゃう要素の一つ。
物語の中に物語があって…という構成、ラスト15
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

続編にはなるものの、切り口がころっと変わっています。

今回も2時間越えていながら中だるみなしで、ずっと面白い。
鉄板のオッサンwith少女な要素もあり。
それだけに、オチが若干、ん…?とは思ったけれ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.6

ダルみなしで面白かった!

ただ、ヒロイン?の魅力があまりにも無さすぎる。ワンシーンでも見せ場があっても良かったのでは…。
主人公はデル・トロさんです。オッサン・デル・トロも色気が半端ないです。

EAST MEETS WEST(1995年製作の映画)

3.6

時は幕末、アメリカを舞台にした、日米マカロニ。

岡本喜八監督作品にしては評価低めなようですが、サラリと楽しめるコメディタッチな、if…物語でもあり、ウエスタンでもあり、、、と、色んな要素詰め込みなが
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スモーク(1995年製作の映画)

4.0

ミニシアター系映画ファンにはおなじみの名作!
かなり久しぶりに再鑑賞しました。
もう25年前なんですね。VHSだったもんなぁ…ハーヴェイ・カイテル若いー♥
原作はポール・オースターの短編「オーギー・レ
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.2

う~ん…不快とまではいかないけれど、怖いと思ってしまう要素が多すぎて、個人的にはあまり感動はできませんでした。

しかも実話ベースなんですね…ますます怖

キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)

3.8

なにげに何度か観ています好きな作品。
冒頭20分くらいが特に良いです。ワクワク感はんぱない。

リュック・ベッソンらしいストーリーにのって、文句なしにかっこいいジェット・リーが沢山みれる。

基本的に
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ブルー・マインド(2017年製作の映画)

3.2

「少女は変態する…」こんなキャッチコピーずっるいなぁ。
よくあるB級とんでも系かと思って観始めたら全然違かったやつ。
ファンタジーというよりは、変身は比喩的な表現であるとは思うのですが、それにしてもち
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リトルプリンス 星の王子さまと私(2014年製作の映画)

3.6

「大切なものは目に見えないんだよ」
「心で見た時だけ本当のことが分かる」

空を見上げまくりたくなる、言わずと知れた名作「星の王子さま」にちなんだ物語。

みはじめは、「ソフィの世界」のリトルプリンス
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街の灯(1931年製作の映画)

4.0

チャップリンのトーキー映画の中でも名作といわれる今作。

90年も前の作品ともなれば、あるべき物足りなさなど一切無く、これはもうこれで完成された大傑作。余計な装飾など要らないのです。
可笑しくて感動し
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.8

スコセッシー!相変わらず長いけど面白かった。
久しぶりにドキドキドキドキしました。

ツッコミどころが無いわけではないけれど、この脚本をキレイに纏めているのは流石です。
ラスト30分じゃっかん忙しいけ
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アンダードッグ 二人の男(2016年製作の映画)

2.8

マドンソク目当て。
安定のカワカッコよい活躍が見れて満足♪

アクションらしいアクションもないし、脚本がトンチンカンというか皆してヘッポコすぎて、感情移入的なものは皆無に、ポッカーんと見れました。
1
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ヒート(1995年製作の映画)

3.8

長すぎなので保留しつづけていたやつ。
すごく簡単に言ってしまえば、ずっとアル・パチーノとロバート・デ・ニーロの追いかけっこなんですが。
90年代のこの2人です。追いかけっこしているだけでも画がもつった
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クリミナル 2人の記憶を持つ男(2015年製作の映画)

3.5

じゃっかんラストが陳腐でエンディングも残念だったけれども、そんなオチどころも含めて憎めない作品。

映画の展開上の大仕事である、CAIの無能っぷりにホッコリできるのはゲイリー・オールドマンが率いている
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トーゴー(2019年製作の映画)

4.0

かんどぅ!実話ベースというより実話そのものみたいです。

問題児犬から英雄犬に。ラストの文字で涙腺にトドメをさされ、セッパラ本人&トーゴー本犬の写真がまた役者&役犬に似ていてさらなる感動。

演技がま
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聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

3.7

ナレーションもセリフもなし。
始めと終わりにいくらかの解説文字が流れるだけ。

作られたものではないリアル感がすごく良くて、思わず見入ってしまう1時間でした。

パキスタンとの国境近くにある、インドの
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地球の静止する日(1951年製作の映画)

3.7

シンプルだからこそ、様々な深読みができる名作です。

お金バッカーんかけて映像の綺麗さで競い合うかのようなSF映画もまぁ楽しいですが、やはりこういうほうが心には残るんですよね。

サスペリア(1977年製作の映画)

3.6

赤青黄色。原色世界。
オープニングから30分までにおける、映るもの全ての主張が強すぎて目眩がしそう。
学校やお家の外観も内装もオシャレというか何だかすんごい!血糊も絵の具でしかないような色味なので、全
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.8

「サスペリア」の2年前に制作された。
part2なのに、こっちのほうが先だったのね!ややこしい!

面白い構図がたくさん。オカルト色と芸術性が強かった「サスペリア」に対して、part2(でもこっちが先
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