キングボブさんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

若きフランスの天才、グザヴィエ・ドランの最高傑作と評判の作品。確かにこれを23歳で作ったのは天才と言わざるを得ない。が、長く非常に重い。もう少しテンポよく短くすることもできたのではないか。
それにして
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.7

イギーポップのラスト・フォー・ライフに合わせたオープニングは非常にワクワクした。テンポ感も良く、ハマる人にはハマるんだろうなって思える映画であった。
が、便器のシーンや赤ん坊のくだりなどどうしても生理
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Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)

4.0

最新作の鑑賞前に。

ストーリーも分かりやすく、キャラクターも楽しいので誰もが楽しめる作品に仕上がっている。

ただスーパーヒーローが必要かどうかというテーマはバットマンを始めとして多くのヒーロー映画
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.7

今映画界を席巻しているインド。それを決定づけたのが本作品ではないだろうか。もちろん監督がダニー・ボイルということでインド100%ではないが、その架け橋的な存在であることは間違いない。
とにかくストーリ
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スプリット(2017年製作の映画)

3.9

ずっと低迷していたM・ナイト・シャマラン監督が、ようやく初期の頃の感覚を思い出して作られた感が強い良作。
ただやはり本作はジェームス・マカヴォイの怪演が素晴らしく、そこに助けられた感は否めない。どの人
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リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)

4.4

どんなことであろうと、何かに憧れ夢中になっている人間は輝き続けられる。そんなメッセージが込められた作品であった。
ウィルもリーカーターもディディエも、クセがあってどうしようもない悪ガキだけど、映画の撮
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.5

通常の5%の視力というものがどういうものなのか想像できないが、障害を自覚しながらも明るく前向きに捉えているところが非常に心地いい。
サリーを取り巻くキャストも素晴らしく、非常にチャラいが友達思いのマッ
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海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

4.8

監督ジュゼッペ・トルナトーレ、音楽エンニオ・モリコーネの「ニューシネマパラダイス」の最強コンビによる感動作。ニューシネマ〜に劣らない傑作であり、ストーリーと音楽の絶妙なバランスで、何度観ても涙が流れて>>続きを読む

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.4

いい大学を出たエリートが、現代社会に嫌気がさし、家族を捨てて大自然の中で生きていくというロードムービー。このジャンルは話が淡々としてしまい、実は苦手だったが、本作は素晴らしかった。
主役のエミール・ハ
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

4.0

様々な民族や宗教が混在する、ある高校の落ちこぼれクラス。ホロコーストをテーマにコンクールへの出場を目指しひとつにまとまっていくサクセスストーリー。
フランスという視点からの内容は新鮮で面白かったが、流
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

5.0

キャストのひとりひとりが、様々なことで成長していく姿に、何度も涙が出てしまった。
そして凝り固まった偏見など、親や教師といった周りにいる大人たちが植え付けてしまうという危うさ。深く考えさせられる作品で
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ハートビート(2016年製作の映画)

4.5

バイオリンとダンスの融合という珍しい設定だったが、非常に楽しめる作品であった。
実力では勝てない強敵がいて、様々な困難を乗り越えて、頂点を目指すという設定は、「ピッチパーフェクト」や「天使にラブソング
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.6

インドでは毎年8万人もの子どもが行方不明に・・・
そのほとんどは、若くして亡くなってしまったり、悪の道へと進んで行ったりと、悲惨な結末を迎えるのだろう。
幼いサルーの本当に可愛らしい仕草や言葉に、序盤
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.5

ハンソロを劇場鑑賞。いろいろとモヤモヤが残ってしまったので、スピンオフ作品の1作目をもう一度鑑賞という流れ。

この作品は目的が明確であり、その後の繋がりもよく知っているため、非常に感情移入ができた。
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.6

「ヴィンセントが教えてくれたこと」を彷彿とさせる、超頑固おじいさんの話。
スウェーデンの言葉はわからないので、原題はどうなっているか不明だが、やはりこの邦題は少し違っているのではないか。

ソーニャと
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

白血病の女の子と母親に強制的にその子を励ますように命じられた少年。それだけ聞けば誰もが涙涙のラブロマンス感動作を想像してしまう。日本であれば「日本中が涙した・・・」のようなキャッチコピーも付いただろう>>続きを読む

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

3.8

「ショートバス」のジョン・キャメロン・ミッチェル繋がりで観た。
ショートバスの温度感はそのままに、メインとなった音楽の素晴らしさで圧倒された。監督自身が歌っているのかな・・・

最近特に好きというわけ
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.8

これは面白い!ミステリー要素ありの話の展開から、多くの警察映画のパロディを絡めたブラックコメディ。後半はとにかくテンション上がりっぱなしである。
エドガー・ライトの洒落た音楽の使い方とテンポの良さは、
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ショートバス(2006年製作の映画)

3.6

様々な性の悩みを持つものが集まるサロン「ショートバス」その設定は非常に面白かったが、個人的にゲイの過激な性描写がキツかった。
それでもこれは純粋な愛の物語であり、最後のシーンはとてもジーンとくるものが
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.0

非常に評価が難しい。
単独作品としてとても楽しめたが、正直謎が多く、モヤモヤが残ってしまった。
しかしこれが今後のスターウォーズシリーズやスピンオフ作品の布石となっているのであれば、とんでもなく面白い
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

4.5

数学でしかコミュニケーションをはかれなかった少年が、本当の愛を知ることで、人生には素敵なものがあると知っていく話。
愛は理論では語れない不思議な感情であること。それが前面に表現された映画であった。
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素敵なウソの恋まじない(2014年製作の映画)

4.5

リチャード・カーティスにラブストーリーを書かせたら、右に出るものはいない。ホッピーとシルバーの会話が本当に洒落ていて、とても素敵な話に仕上がっている。
始めはジュディ・デンチ?と思ったが、さすが大女優
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PK(2014年製作の映画)

4.7

インド映画恐るべし!
世界一の映画大国だけど、日本に入ってくるのは本当に厳選された傑作ばかりなのだろう。
「きっとうまくいく」の監督・主演だけあって非常に期待をして観たが、それをはるかに上回る面白さだ
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奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

4.7

音楽好きなら間違いなく好きになれる映画ではないだろうか。
ルイスのバンドのライブもライラのチェロのコンサートも、そしてエヴァンのギター演奏も、とにかく音楽シーンが鳥肌モノ。

もちろん内容は題のごとく
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.5

青春映画の傑作。ドラッグに同性愛など日本ではなかなか考えらえない高校生活のシチュエーションではあるが、非常に爽やかで、ひとつひとつの出来事に対し、共感できる部分が多かった。

内容もいいが、キャストが
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

4.3

原作を読んでからの鑑賞。率直な感想としては、原作のいいところを決して壊すことなく映画化された成功例であると感じた。
特に主演の博士こと寺尾聰が博士のイメージにピッタリであり、物腰の柔らかさや、数学に対
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.2

思っていたよりもずっとよかった。ベルトルッチ作品は今まであまりハマらなかったので、そこまでの期待をしていなかったが、期待をはるかに超えた面白さだった。
とはいうものの、内容は1人のアメリカ人青年がフラ
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.2

前情報なしに、題名からロマンティックなラブストーリーを想像していた・・・
終始暗い雰囲気や破滅的な愛など、自分の苦手とする要素が多く、観ていて苦しくなる場面が非常に多かった。
映画としては良作なのだろ
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.7

いや〜素晴らしかった。ここまでの期待はなく鑑賞したので、その反動で涙が止まらなかった。
それにしてもなぜ原題の「St.Vincent」のままではいけなかったのだろうか。この原題こそがこの作品を最もよく
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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

4.8

公開当時、あのポスターがかっこよすぎて衝撃を覚えた記憶がある。キャストの衣装やメイク、色の使い方など完璧だった。
内容も秀逸で、ディズニーのおとぎ話をジェリー・ブラッカイマーがここまで豪快なアクション
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先生! 、、、好きになってもいいですか?(2017年製作の映画)

2.6

これは完全に生田斗真と広瀬すずのプロモーションビデオ。内容も決して悪くはないが、先を予想できすぎて、逆に内容が入ってこなかった部分も。それだけシンプルなストーリーだったとも言える。

美男美女を堪能し
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.3

世界の芸術についての知識がもっとあれば、何十倍も楽しめた映画なのであろう。
これはコメディでもあり、ラブロマンスでもあり、さらにはSFの要素もあるなんとも不思議な作品。ウディ・アレンの凄さに感心するば
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.2

ピッチ・パーフェクトで引用されていたので鑑賞。日本ではあまり見られないが、多くのアメリカ映画で取り上げられるスクールカーストのお手本的な作品。多くの映画が本作品の影響を受けている気がした。
キャストも
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.3

人間にとって何が大切なのか。
仕事なのかプライドなのか愛なのか。そして見た目なのか中身なのか・・・
非常に深く考えさせられる映画である。

アン・ハサウェイは非常に魅力的であり、メリル・ストリープは言
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.9

若き天才、グザヴィエ・ドラン初鑑賞。各国の映画賞を数々受賞している作品の中から、レビューの高い今作品を選んで観た。

率直に言うと、内容についていけなかった。ADHDの少年とシングルマザー、そして近所
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アポロ13(1995年製作の映画)

4.5

アポロ11号の月面着陸成功のため、大衆からはあまり注目されなくなったアポロ計画。トラブルから月面着陸を断念し、無事帰還できるかわからない状況の13号に民衆は注目する。

内容もさることながら、今作品の
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