キングボブさんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

3.8

ケイト・ウィンスレットは見れば見るほど凄さを増してくる。タイタニックでレオ様を一目惚れさせたローズ嬢とは思えないくたびれた専業主婦を見事に演じた。

リトル・チルドレンというのはそういうことだったのか
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.4

ウェス・アンダーソン全開の作品。ただやっぱり自分にはハマらない…。
エドワード・ノートンにブルース・ウィルスと大好きな俳優の共演だけに期待もあったが、思った通りのウェス・アンダーソン映画。
「グランド
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.3

確かに観ていて辛い…こんなに辛くなる映画も珍しい。
しかし非常に引き込まれ、あっという間の2時間であった。
デンマークの至宝、マッツ・ミケルセンの演技のなせる技であろう。

何が辛いのか…
やっぱり嘘
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.6

ケビン・コスナー演じた本部長がかっこよすぎる。1つの目的を達成するためには、アメリカにはびこる下らない人種差別などくそくらえだと言わんばかりの信念の強さ。上司とはそうあるべきだろう。
今作品は様々な映
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サイモン・バーチ(1998年製作の映画)

4.4

「ボヘミアン・ラプソディ」で世界中を感動で包んだジョゼフ・マゼッロ。若き日の彼の出演ということで鑑賞。
調べて見ると色々な映画の名子役として活躍している。透き通るような美少年の中にも、非常に強い意志を
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きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

4.7

最初はおねしょをしたりと情けなかったエルマーが、兄を救うためにどんどんたくましくなる様子が本当に泣ける。
検査官以外本当にクズな大人しか出てこない今作品に、この結末は本当に素晴らしかった。
子供達の演
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.7

3部作の完結編。最高傑作である「ダークナイト」の続編であるが、ビギンズとの繋がりもあり、完結編として素晴らしい出来だった。
これまでの超豪華キャストに加え、トム・ハーディにマリオン・コティヤール、ジョ
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.8

サンセットを見て、もういいかなと思い敬遠してきたが、先日「いまを生きる」で若きイーサン・ホークを見たら鑑賞したくなった。

サンライズが2人だけのロマンチックなラブストーリーだったのに対し、だいぶリア
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ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)

4.8

こんなにロマンチックなラブストーリーは他にない。出来過ぎだとツッコミどころはあるにせよ、ここまで徹底していれば逆にそれが心地いい。
クレアとロレンツォ、ソフィとチャーリーの2組のストーリーが見事に折り
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

4.3

メインキャストは3人。両親を事故で亡くしたイーノックと末期ガンのアナベル。そしてカミカゼ特攻隊で命を落としたヒロシ。
とにかくテーマは「死」であるが、非常に爽やかでファッショナブルに描くことで、死が生
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パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.7

感染ものは辛い…。
ただ原因もわからず、全人類が感染していくという今までにないパターンで、ディスアスター映画にもかかわらず、登場人物も少なく主役の2人に常にスポットが当たっているという珍しい映画体験で
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トップガン(1986年製作の映画)

4.8

男のロマンがたっぷり詰まった作品。何をとってもカッコよすぎる。オープニングから流れる「デンジャー・ゾーン」で一気にテンションが上がり、戦闘機によるスカイアクションシーンあり、チャーリーとのラブロマンス>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.6

ルーニー・マーラーの圧巻の演技に圧倒される。彼女はどんな役でもそのオーラを出せるからすごい。
それぞれのストーリーが展開されているときは、少々退屈な場面もあったが、2人が出会ってからのテンポ感は素晴ら
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ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)

4.1

デッドプール2を観たら、ローガンとの繋がりをもっと知りたくなり鑑賞。なぜウェイドがあれほどまでにローガンをライバル視しているのかがよくわかり、以前に見た時よりも楽しめた気がする。
本作は完全にローガン
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.5

あらゆるところに仕掛けられているネタが本当に面白い。ここまでやってしまって大丈夫なのだろうかと心配になるほど。特に色々な映画のパロディであったり、超大物が超脇役に起用されていたり…

前作同様にX-M
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いまを生きる(1989年製作の映画)

5.0

型破りな指導をする教師に、校則を破って好きなことをする生徒たち。何をとっても魅力的である。
本当に子供のことを思っているのなら、カリキュラムなどいらないし、子供たちは間違いなくそれを理解しついてくる。
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ウェインズ・ワールド(1992年製作の映画)

4.0

映画「ボヘミアン・ラプソディ」で曲の発売に反対し、QUEENと対立したマイク・マイヤーズが、今作品ではその「ボヘミアン・ラプソディ(曲)」に合わせて陽気にヘッドバンキングをしている…
何か繋がりがある
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.7

この映画はすごい…。約100分間、半端ない緊張感が続く。
ずっと手に汗握る状態であり、自分がまるでミサイル発射の権限を持たされているような、そんな精神状態が続いていた。

命の重さが最大のテーマであり
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リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(2014年製作の映画)

3.5

鑑賞してからレビューまでに時間がかかった。映画の作品としては、ストーリーもわかりやすく、上手な子役によって感動させられそうなものだが、この話にはもっと深いテーマがある。

太平洋戦争における日本とアメ
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.6

政治的な圧力や社会的な困難がありながらも、権力に屈することなく自分の信念を貫き通し最後は勝利する。日本でも池井戸潤さんの作品などで語られることが多いが、やはり見ていて非常に気持ちがいい。
後半、作品の
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キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX(2003年製作の映画)

4.4

全体的に1の方が上だが、これも非常に元気がもらえる作品である。
このシリーズの素晴らしいところは、始めは嫌な奴が、エルの明るさやパワーによって良い人に変わっていくところである。最終的にみんなが幸せにな
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光をくれた人(2016年製作の映画)

4.0

もっと明るい話を想像していた。重くてビックリ。
正直何が正しいのかはわからない。それぞれの立場によって善悪は変わってくるだろうし、トムにもイザベルにもハナにも、そしてルーシーにも幸せになる権利がある。
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.5

エンドゲームに向けてMCUをもう一度。マーク・ラファロも好きだが、エドワード・ノートンも個人的にファンなのでなかなか見応えあり。
ただ、ベティの行方やブルー博士のその後など謎が非常に多くなってしまった
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幸せはシャンソニア劇場から(2008年製作の映画)

4.6

「コーラス」を見たかったが、TSUTAYAになかったので、同監督の「幸せはシャンソニア劇場から」をレンタル…
予想をはるかに上回る素晴らしさだった。ニューシネマパラダイスの雰囲気に、シングやグレイテス
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

4.4

2018年の見納めかな。

アカデミー賞で作品賞と主演女優を取っただけあり、30年前の作品ながら古さを感じさせない内容であった。
ユダヤ系老婦人と黒人の初老男性の友情(?)を描いた作品だが、当時のアメ
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

4.8

大晦日に見ようとずっと温め続けた作品。最高に素晴らしかった。
「ラブアクチュアリー」や「バレンタインデー」もそうだが、このタイプのラブストーリーは本当に幸せな気持ちになれる。

それにしてもキャストが
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.5

良いところと悪いところの差が激しすぎる。
最初の戦闘シーンや、ヨーダの登場、ルークの諸々など、ファンにはたまらないシーンも多かったが、正直これはどうなのっていう場面が多かった。前作「フォースの覚醒」が
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.1

ナチスドイツとユダヤ人の話は今までにたくさん見てきたが、オーストリアを主とした話は初めてであり、非常に勉強になった。
そしてイメージとは違って法廷サスペンスに近い内容に驚いた。

絶対不利と言われなが
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アリスのままで(2014年製作の映画)

4.3

自分がなるのも、家族がなるのも辛い…ただただ辛い病気、アルツハイマー。
映画だからだいぶ綺麗に映し出しているが、きっと実際にはもっともっと地獄の日々が続くのだろう。この後のことを想像しただけでも、胸が
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セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)

4.1

よくあるラブストーリーとよくあるサスペンスをうまく組み合わせて、今までにない感じの作品に…飽きさせない上手い作りだと思った。

レクシーとジョシュが非常に可愛くて、ほっこりさせられる場面が多い。さすが
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

原作を読んでからの鑑賞。
あの分厚い話を 2時間半にまとめるのだから、だいぶコンパクトにされている。だから映画だけ見てもなかなかついていけない部分があるのではないか。
そういう意味でも原作を先に読むこ
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アイアンマン3(2013年製作の映画)

4.2

アベンジャーズのNY決戦がトラウマとして残ってしまうトニー・スターク。1、2の自信に溢れた感じよりもだいぶ人間的になって、そこが人間ドラマとして興味深かった。
ただ、ロキ率いる宇宙人たちを相手にしてき
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

4.0

内容としては退屈な場面も多く、正直シリーズではもっともポイントが低いが、ブラック・ウィンドウの初登場やコールソンのニューメキシコ異動やら、キャプテンのシールドが出てきたりと、今後のアベンジャーズに繋げ>>続きを読む

ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)

3.6

ケイシー・アフレックの演技は兄よりも好きである。さすがモーガン・フリーマンやエド・ハリスといった重鎮が出演していることで、ストーリーに深みがある。

二転三転とするミステリーにどんどん見入ってしまうが
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インポッシブル(2012年製作の映画)

4.5

インド洋沿岸で津波によって20万人以上の犠牲者を出した史上最大規模の大災害、スマトラ沖地震。
実話に基づくストーリーということだが、実際にはこんなものではなく、もっと悲惨で過酷なものであったに違いない
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ペレ 伝説の誕生(2014年製作の映画)

4.9

ミネイロンの惨劇を思い出した。2014年W杯ブラジル大会準決勝、ブラジル対ドイツ。優勝候補と言われていた開催国ブラジルが、まさかの0対7で惨敗し、ブラジル国中が涙で溢れたあの試合…。
ブラジルにとって
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