海渡さんの映画レビュー・感想・評価

海渡

海渡

映画(378)
ドラマ(10)
アニメ(0)

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

待ちに待ったヨルゴスランティモス監督最新作。彼のいつもの人間の汚い面をある意味救いようもなく描く悪趣味なアイロニカルさだけでなく、最後にはなんとなく希望を感じるような映画だった。

橋から飛び降りた女
>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

5.0

前作"X"で暴れまくった殺人おばあちゃんパールの前日譚。ミアゴスの怪演に完全に呑み込まれた。

オープニングから、20世紀前半くらいのレトロさを思わせるクレジットと、ミュージカルのような華やかな音楽に
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

東京の下町にひとりで暮らす、都心の公衆トイレ清掃の寡黙なおじさんの生活の話。
前半の丁寧な生活の描写と繊細な情緒が美しくてかなり好きだったけど、後半のセリフのクサさが気になってしまった。

床が軋むほ
>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.5

100周年記念てことで、ド直球のディズニースピリットを感じた。タイトル通り、ここまでの色んな作品で大切にされてきた「願い」について。
自分のこれまでのディズニー作品の体験が想起されるような形のものだっ
>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.5

ロンドンのクリスマスを過ごす人たちの群像劇。たくさんの物語がクリスマス当日に向かって少しずつ進んでいく。

群像劇特有の、細かい物語や出来事が最後に全部一緒くたになってひとつの柔らかい幸せな余韻を感じ
>>続きを読む

ミッキーのクリスマスの贈りもの(1999年製作の映画)

3.5

クリスマスの無限タイムリープにハマってしまうドナルドの"Stuck on Christmas"、
グーフィー親子の間でサンタいるいない論争が起きる"A Very Goofy Christmas"、
>>続きを読む

くまのプーさん/みんなのクリスマス(2002年製作の映画)

2.5

プーさん達のクリスマスと大晦日の話。
相変わらずほっこりする。特にピグレットやプーの友達想いが発揮されるシーン。

巨大ツリーのてっぺんあたりにイーヨーが飾られてるのを見てプーが喜んでるくだり、狂って
>>続きを読む

くまのプーさん 完全保存版(1977年製作の映画)

3.5

みんなかわいい。ゴーファーとピグレットとイーヨーが特に好き。

絵本的な演出が面白かった。ページがどうとかナレーターとかキャラとかが言ったり、文字が風に飛ばされたり水逃がされたり。

てかディズニーラ
>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.0

ポルノ映画撮影をしに建物を借りに来た3組の若者カップルが殺人老夫婦に襲われる話。若者は6人もいるのに2人で容赦なくドン勝しにくる。手段は選ばないのでグロ祭り。

ひとつのテーマとして描かれてたのは、パ
>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

何の気なしに郊外へ休暇を楽しみに行った家族が、世界の終末のはじまりを目の当たりにすることになる話。
あくまでこの時代の現実に本当に起こりそうな、説得力のあるタッチで描かれているからこそ、ほんとにおっか
>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

ヴィーガンを狩って人肉を売る精肉店の話。めっちゃ笑った。あまりにもインモラルでクレイジーなスラッシャーコメディ。そんなジャンルあっていいのかよ。

人肉が美味しいことに気づいてしまったとき「ヴィーガン
>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.5

【GAGA試写会】

若者たちの間で謎の手のオブジェを使って幽霊を憑依させるあそびが流行って、それにハマった主人公の人生が最悪の方向に進んでいってしまう話。エグかった、疲れた。グロさとかもあるけど、ど
>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.5

最高。イケイケでギア全開なぶっとびアニメーション映画。楽しさとテンポの良さで1秒も飽きない。

ニモーナというキャラクターが良すぎる。姿を変えまくるビジュアルのユニークさとそうだし、ちょっと暴力的なお
>>続きを読む

シンデレラ(2015年製作の映画)

3.5

リリージェームズ綺麗なのはもちろん、継母ケイトブランシェットにゴットマザーがヘレナボナムカーターでキャストの豪華さに驚いた。

ストーリーはアニメそのままって感じだけど、魔法のファンタジー表現や宮殿や
>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.5

ティムバートン感全開の少し不気味で幻想的なオープニングで惹きこまれた。

エドワードが街に降りてからは結構子供向けおとぎ話って感じの展開が続いてたしキムと恋に落ちる過程もそんなには感情移入できなかった
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.5

冒頭でユニバーサルの映像が何分割にもなってたからマルチバース来るかと思ったら案の定。前作からさらにホラー要素が減りSF要素が強めになってた。

前作のが好きだけど、今作のが感動はする。お母さんのシーン
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

良いホラーエンタメだったな。楽しかった。いうてもホラー要素は薄めで、ミステリーとかコメディとかそっち寄り。でもそのバランスの作品ってみたことなかったな。

犯人の目星つけた後の日のすべてに優し過ぎるツ
>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

3.0

タイトル通りサイコだったな〜
直接何かにつながってくるわけではない、ただ飾られてるだけの鳥の剥製が絶妙に気味悪くて好き。

現代の色んな映画を漁った後に見ると「ど直球スリラー」って感じするけど、そもそ
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

CG凄かった。
神木くんの演技がなんか苦手だった。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

ゴジラが現れたときの社会がリアルに描かれていて見応えあった。日本政府の動き方を皮肉ってたけど、確かにこんな感じなんだろうなあ。知らんけど。

第1形態のキモめのビジュアルが結構好き。あの気味悪い顔した
>>続きを読む

三人の騎士(1944年製作の映画)

2.5

途中寝てもうた。
最初のペンギンの話がかわいくて好き。
あとやっぱあの3人組はいいね。

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

4.5

泣き疲れた。最後のレースなんて交代してからずっと泣いてた。クルーチーフの席に入ったマックイーン見るだけで一生泣ける。

ドックのようになるっていう結末は予想できなくもないものだけど、そこに至るまでの過
>>続きを読む

バンビ(1942年製作の映画)

3.0

動物たちみんなコロコロしてて目がキュルンキュルンでかわいすぎる。あの愛らしさはこの時代のアニメーションならではって感じがする。
とんすけたちもシマリスも鳥たちも当たり前に可愛すぎるけど、いきなり出てき
>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

2.0

オードリーヘプバーンが可愛いだけで、全然面白くないです‼️
誰の気持ちもよく分からないし、ラストのロマンチック演出は置いてけぼり。好きな雰囲気や情緒も特になし。

キャロル(2015年製作の映画)

4.0

艶やかな魅力を纏うキャロルと、キャロルが言うように「天から落ちてきたよう」な存在感を放つテレーズの、繊細で甘美な恋の話。

ラストシーンの2人の吸い寄せられていくような視線の結びつきが好き。

195
>>続きを読む

アーロと少年(2015年製作の映画)

3.5

臆病な(恐竜の)少年アーロの、ピュアでド直球な成長物語。なかなか泣いた。
恐れと向き合うことがひとつの大きなテーマで、そこが丁寧に描かれてるからこそ、最後にアーロが純粋に誰かのことを想って行動するシー
>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

4.5

美しい映像はもちろん、予想外に炸裂していた音楽のセンスも相まって生まれるユニークな心理描写がめっちゃ良かった。

マリーアントワネットの伝記映画だから、貴族らしい豪華絢爛な雰囲気なんだろうと思っていた
>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.5

ドロドロの愛憎劇かと思ってたら、実は最終的にはそこが主軸じゃなかった。もっと奇妙で気味の悪い話。

ラストシーンの情緒にめちゃくちゃ惹かれた。最初は善意で怪我人をみんなで中に運び入れ、彼のおかげで思い
>>続きを読む

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.0

虚無感漂うハリウッドスターのジョニーが前妻の娘クレオと過ごす数日間の話。

終盤で彼が"I am fuckin nothing"と口にしたように、彼は何が起きようとどこか他人事というか、本当に何でもな
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.5

めっっちゃ好き。
東京の慌ただしくてカオスな喧騒の中にある、孤独や寄り添い合いの描き方がエモーショナルだった。時折り見せる東京の綺麗な眺めにも陶酔してしまう。

最後の最後の2人のシーン、本当に素敵だ
>>続きを読む

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

4.0

物憂げで何考えてるか分からない少女たちを遠くから眺める、みたいな映画。遠くから眺めているだけなので彼女らが何を考えているのか全く分からないし、分からないまま全部が終わる。なんとも言えない余韻。置いて行>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.5

ギャングたちの群像劇。登場人物たちの物語がとっ散らかって入り乱れているように思ったけど、ラストのダイナーでの言葉で何となくこれまでのつかみどころのなかった物語たちの輪郭が見えてきた感覚だった。結局サミ>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.5

初タランティーノ。
ダサいダサい思いながらもクセになって後半では笑いながら盛り上がって好きなっちゃってるという不思議な感覚。9割ダサいけど、ダサカッコいいみたいなところも所々ある。

印象的なシーン多
>>続きを読む

ウォーリー(2008年製作の映画)

3.5

ウォーリー素敵なキャラ過ぎる。
イブとの間に生まれる絆なのか愛情なのか、それがピュア過ぎて心がとろけた。

ウォーリーがTVに見入るとき自分の録画ボタン押してるのかわいくて好き。あとウォーリーの起動音
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

-

ディズニーのいちファンとして大歓喜の7分。小ネタ大渋滞の情報過多すぎていちいち一時停止しても追いつかないくらい。(いい意味)

ミッキーの"After you"からのオズワルド先輩の頭取り外しシーン好
>>続きを読む

>|