コロンさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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レインマン(1988年製作の映画)

3.9

ダスティ・ホフマンは流石で、アカデミー賞主演男優賞は納得です。トム・クルーズも、初めて会った兄と日増しに心を通わせていく奔放な弟をとてもナチュラルに演じ、ダスティを引き立てていると思う。優しく、筋の通>>続きを読む

白と黒のナイフ(1985年製作の映画)

3.2

緩い状況証拠だけで殺人容疑者を起訴する高慢検察官といい、無関係な証人のインパクトに引きずられて無罪評決を出してしまう陪審員といい、法廷劇としてはかなり甘い。見栄えだけは良い依頼人と唐突に一線を超えてし>>続きを読む

サラの鍵(2010年製作の映画)

4.2

ペタン元帥下のヴィシー政権で、フランス警察によるこんなにもおぞましいユダヤ人迫害があったとは知らなかった。弟を助けるために良かれと思ってした行為の残酷な結末を見てしまったサラの絶望が痛々しい。親切なフ>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

結局クリスチャン・ベールの方がヒュー・ジャックマンより一枚上手だったってことか。ヒュー・ジャックマンはどうやって死体を手に入れたのか?テスラなる転送装置が本物で、死体はその複製だったと考えれば、辻褄が>>続きを読む

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.7

グレン・クローズのラストの苦悩と覚悟にすべてが集約されている。でももう少し余韻が欲しかった。

リーサル・ウェポン4(1998年製作の映画)

3.7

シリーズ完結に相応しい大ハッピーエンド。ジェット・リーのカンフーの切れ味と冷酷さが印象的。皆さん、お疲れ様でした。

追いつめられて(1987年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

サスペンスフルな展開でとても楽しめた。濡れ衣を着せられた海軍中佐(ケビン・コスナー)をずっと応援してたのに、正体はソ連の潜伏スパイだったとは!この結末はちょっとやり過ぎなような気がするけど。有事にオロ>>続きを読む

グランド・マスター(2013年製作の映画)

3.7

完璧で見事なまでの様式美の映画だが、ストーリーはやや平板でドキュメンタリータッチ。それでもカンフーの一挙一投足がスローモーションで可視化され、流麗で見応えがある。チャン・ツィイーの生涯が哀しい。グラン>>続きを読む

オデッサ・ファイル(1974年製作の映画)

3.8

主人公ジョン・ボイドが、たまたま耳にしたケネディ暗殺のカーラジオニュースをちゃんと聞くために停車したことで信号に引っ掛かり、その結果ユダヤ人老人のガス自殺の現場に出くわし、老人の日記に目を通す機会を得>>続きを読む

海外特派員(1940年製作の映画)

3.7

1940年にこの映画が公開されたことにまず驚く。ジャーナリストのプロ意識・心意気にも拍手を送りたい。サスペンスの盛り上げ方や気の利いたウィットやユーモア、場面転換の鮮やかさは流石ヒッチコック監督。主人>>続きを読む

デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

3.7

サンドラ・ブロックありきの映画。軽妙でテンポも良く、安心して観れる。ハッピーエンドで、前向きな気持ちにしてくれる。

新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

主演のシム・ウンギョンと松坂桃李の熱演には脱帽。特に松坂のラストの死んだような虚ろな眼は見事。国家が悪で、メディアが善という単純な二元論は安易すぎるが、現実の政府を見てると、情報操作に明け暮れる内閣調>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.7

過酷な大自然の中での決死のサバイバル復讐劇。レオナルドの正に体を張った迫真の演技には頭が下がる。念願のアカデミー賞主演男優賞獲得、おめでとうございます。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.7

ロザムント・パイクの怪演が全て。ダメ男をやらしたら右に出る者のいないベン・アフレックも良かった。不気味で胸がざわざわする空気感を、カットの切り替えや流れる音楽でさりげなく増幅させる演出は、さすがデビッ>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.1

冒頭から美しく魅力的なパリの風景と軽やかな音楽に引き込まれ、きっと心地良い映画だろうなぁという予感がしたが、こう感じさせてくれる映画は滅多にない(もちろん予感は的中した)。タイムスリップのファンタジー>>続きを読む

告発のとき(2007年製作の映画)

3.8

戦争の深い闇と残酷さを抉る重いテーマの映画。愛国心に溢れ、国に尽くすことを誓った若者が戦地で壊れていくのは、正視に耐えない。悲しみを心の内に封印し、息子が殺害された事情を冷静沈着に究明しようとするトミ>>続きを読む

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.7

ライアン・オニールが寡黙でとてもスマート。CGに頼らないカーチェイスシーンは手に汗握る迫力があり、スピード感も素晴らしい。でもライアン、極悪人とはいえ二人も射殺したら、いくらなんでも捕まるんじゃぁない>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

原作がしっかりしているおかげか、とても重厚で見応えのある作品に仕上がっている。ショーン・ペンをはじめ主要キャストの演技も素晴らしい。子供時代に辛い経験をした上に、誤解されたまま殺されてしまうティム・ロ>>続きを読む

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

3.7

大局観に欠け、狭量で唯我独尊のハックマン艦長とバランス感覚に優れた良識派のワシントン副艦長との対立は普遍的なテーマ。ハックマン艦長が世界を破滅させる核発射ボタンを握っていることに恐怖を覚える。言うべき>>続きを読む

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

3.9

バウンティ・ハンターの物語だが、主演のロバート・デ・ロとチャールズ・グローディンのおかげで、どこかとぼけたヒューマンドラマに仕上がっている。逃避行を続けるうちに、二人の間にいつしか友情らしきものが育っ>>続きを読む

ロックアップ(1989年製作の映画)

3.7

心優しく、侠気に富むフランクをシルベスター・スタローンが自然かつ魅力的に演じている。私怨を晴らすために、あらゆる汚い手を使ってフランクに復讐しようとする刑務所長の何と邪悪なことか。ドナルド・サザーラン>>続きを読む

シビル・アクション(1999年製作の映画)

3.6

良心が芽生えた金満弁護士の苦難の物語。盟友に去られ、破産してまで被害者家族に手を差し伸べようとした蟷螂の斧のような弁護士をジョン・トラボルタが飄々と演じた。結局大企業には歯が立たず、政府に告発すること>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.6

我田引水の情報を最大限利用し、国民の愛国心を煽り立てて、アメリカと同盟国をイラク戦争に引きずり込んだ悪名高きチェイニーの半生をクリスチャン・ベールやスティーヴ・カレルを始め見事な俳優陣たちの扮装で描い>>続きを読む

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

3.9

間違いなくシリーズ最高傑作。洞察力に優れたカール、良識と抜群の行動力を持つアサド、情報分析力に長けたローセ、3人のバランスとチームワークが素晴らしい。カールが辿り着いた意外な真犯人とのフェリーでの会話>>続きを読む

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

3.7

カールとアサドとローサのチームワークが素晴らしい。いつもは不器用でぶっきらぼうなカールの、命を賭けて幼い子供を救おうとする一途さには心打たれた。シリアルキラーの牧師は、「真実の行方」のエドワード・ノー>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

中井貴一はいつ記憶が戻ったのか、そもそも史上最悪の総理と言われた中井貴一は真の姿なのか、色々想像できて楽しい。テンポも良く、中井石田夫婦の関係修復や義兄の官房長官起用など明るいラストで、気分もほっこり>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.6

主要人物3人とも良識や社会性が相当欠落しており、応援したくなる人物が一人もいない。ストーリー展開のテンポは良いが、ブラックコメディなのかシリアスなのかどっちつかずで、どうも中途半端。あんな風に車に撥ね>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.9

不老不死故の戦士たちの苦悩や哀しみが丁寧に描かれており、単なるアクション映画とは明らかに一線を画している。「私が今日救ったあなたが、明日違う誰かを救う」とは何と奥深い言葉か。続編を熱望する。

あるいは裏切りという名の犬(2004年製作の映画)

3.4

レオとクランのもっとまともな闘いかと思ったら、全然期待外れで、単にクランがとんでもなく狡猾で悪辣なだけ。こんな不正や隠蔽がパリ警視庁で罷り通るとは!2人の上司だった警視総監?の無作為も酷く、クランの共>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

アレックスがこれほど重要人物だとは!伏線の回収は洒落てるし、ミステリー 要素も十分。でも、オルガの使い方が勿体ない。

クライシス・オブ・アメリカ(2004年製作の映画)

3.6

背筋が寒くなるストーリー。今やかなり現実味がある?メリル・ストリーブの狂気が怖ろしい。

グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013年製作の映画)

3.0

シチュエーションが現実離れしていて、ピアノ協奏曲のピアニストがこんなにうろちょろできるわけがない。脅迫犯がとった、目的を達成するための手段が余りにも支離滅裂で理解不能。無駄に殺された二人が不憫だし、脅>>続きを読む

エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

3.4

主人公側の人には何故か銃弾が当たらず、死ぬこともない、安心して観れるアクション映画。製作費高かっただろうね。

真実の行方(1996年製作の映画)

3.8

意外性に富んだ法廷ミステリー。リチャード・ギアやローラ・リニーも真っ青になるエドワード・ノートンの怪演が圧巻。自らの誤ちに気付いてしまったリチャード・ギアのラストの表情が全てを物語る。

スコア(2001年製作の映画)

3.6

全てが想定通りのストーリー。ロバート・デ・ニーロの貫禄は流石。敢えてマーロン・ブランドを使う必要は無いのでは?

ザ・スクワッド(2015年製作の映画)

3.4

ジャン・レノはただの暴走不倫デカにしか見えない(しかも不倫相手はあろうことか署長の妻)。署長がジャン・レノを目の敵にするのは至極当然。アルバン・ルノワールが強引で危険な単独捜査で真相を突き止めなければ>>続きを読む