ロッキーのテーマとストップモーションで終劇させるアジアの剽窃文化はカンフー映画にまで及んでいたという史実。リー亡き香港電影の切実な不安漏れまくりでキッツいぞ。
売春婦の駄乳<金的蹴られて悶絶するヤン・>>続きを読む
高画質で観るとまた印象変わると思うけど、人々が行進していく足元を捉えたショットで泥濘に流れる川/水溜まりの異様な煌めきが忘れ難い。等方向へ行進する労働者連の団結の証「赤い旗」が手渡しで先頭へ回っていく>>続きを読む
多分唯一観てるショーン映画だけど、なかなか再見する機会がなくって。
当時小学生だったんで記憶が曖昧だが、親に隠れてめちゃくちゃ泣いたことだけは鮮明に覚えてる。牧場主を探して町にやって来るも柵の外界に>>続きを読む
カットが割れないことを長回しと騙り、醜く肥大した尺と対峙し得たという達成感から「すごい映画だった」と錯覚する。
ただ長いだけ、長い≠叙事詩≠素晴らしいと欺瞞を見分けられるよう。反商業を謳った自慰行為を>>続きを読む
社会の頽廃を叫ぶボギーの目が潤んでて泣きそうになった。もはや疑いようのない反国家映画で、警察組織の欺瞞と誘導尋問を撃つべく国外追放覚悟で証言台に立つ男たちも法の前に力尽きる。
『追われる男』然り男二人>>続きを読む
ジブリは数年間隔を開けると全く違う映画になるので、こんなグロテスクだったのかと気持ちを新たにする。人間へ進化途中のポニョの半魚人的なビジュアルは(一番近いのがオオトリ様)大量生産型。
ある意味クライマ>>続きを読む
空への望郷というか、より具体的には「浮遊への欲望」とも言うべき最もジブリ的な主題が一つ神話性を失ったとしか思えない点で、かなり遺作めいてたかなと。
そこには飛行石やホウキで飛ぶことの出来ない人々の現実>>続きを読む
デスバレーで撮影されたクライマックスの大砂塵、視界が遮られる中での対決は「早撃ち」よりも敵との距離間隔を把握することで決着が付けられる50年代西部劇を予告している(本作は現代劇なんだけど)。
スコップ>>続きを読む
アナ・トレント然りリュミエールのフリップブック然り、決定的なのは映画館をミツバチのささやきではなくニューシネマパラダイスへ、「発見」から「再見」の空間とする年月。スタイル崩してまで自語りに入ってきたエ>>続きを読む
流行らそうとしすぎてる主題曲も良かった。今回も町を共同体として描くターナー、しかし一人の疎外者が話の通じない相手を怒らせたために『星を持つ男』みたく争わないという選択肢は消える。
群衆を順にフォーカス>>続きを読む
キャメロンがいい感じに熟してる。熟キャメ。婚期逃し女教師のまつざか先生みたいな熟ディアス最悪すぎて笑う。低俗な学園モノなのに監督より年上の三十路が色々無理してて何か興奮した(多分褒めてない)。
男性便>>続きを読む
途中からだったけど録画してたんで冒頭からそこまで見て補完。劇伴の過剰さ以外は原作が好きなのでわりと擁護派です。
まんまとジャン・コクトーやん!とか言って恥ずかしくなったが、何となく居心地悪いのは鏡の幽>>続きを読む
こちらは凄い傑作で、反戦映画っぽい構成だった。戦場神父(兼医師)という神様みたいな主人公とある兵士の信仰心の復活。詩的な言い回しで罵倒する女は流石に笑ったけど…。
ロッセリーニにおける教会や群衆は寧>>続きを読む
筋トレしながら見たので前半あんま記憶なし。空軍映画なのに称揚要素は控えめ、空中戦のモンタージュなんかは明らかにアメリカを模倣してる慎ましさが好感触。
ただ帰還した主人公が迎えられるラストカットの仰角然>>続きを読む
音、光が立ち上がってくる至高。最強のミュージカル映画でもあると思う。即興的に音楽と共鳴し、ジーン・ケリーみたくフロアスタンドと戯れるデヴィッド・バーン!カメラによって座席が神の視点となり、すべての光源>>続きを読む
超傑作。成人後も少年時代と大して何も変わっていない安堵感を見せつつ医療への傾倒が父(神父)との親子関係を引き裂く。
田舎道と馬の叙情性も流石クラレンス・ブラウンであるが、『町の人気者』然り悪党の出てこ>>続きを読む
メイクとか気になってスローで見てたら3ヶ月かかりましたねぇ(怠惰なだけ)。うさちゃん解体はメンツェルのナチュラル狂気が鮮烈すぎてトラウマが蘇ったが、最後にアーティスティックに回収されてて痺れる。
死>>続きを読む
こういうのがいい。やはり何でもない話だが、格闘にイタリア風土を定着させてしまう出鱈目なロケ感性はその後のジャッキー映画にまで影響してるはず。
格闘に組み込まれたある種ミュージカル的なモーションが、独立>>続きを読む
中国をほぼ植民地化してる日本人への復讐。大人数に囲まれた横構図は東映の殺陣を模倣してるとしか思えないんだけど、ヌンチャクぶん回し/対日本刀/截拳道の弟子でもあるロバート・ベイカー(サスペンダー巨人)と>>続きを読む
麻薬組織に単独立ち向かい、ナイフグサグサするリーさん初主演作。指に巻いてる包帯カッコよすぎて(握力強すぎてコップを割った破片が刺さったらしい)厨二のとき真似した。
まー監督含め停滞期なのでチープ&つま>>続きを読む
やっぱブルース・リーもハリウッドに潰された犠牲者の一人じゃないか。数的不利とスペクタクルを履き違えたまま未だ欺瞞の歴史は続く
こっちはわりかし良さげ。とはいえヒロイン含め人物像がブレブレなんで牧場娘も俺は大嫌いだし、話に説得力がねぇ…。
珍しくカーク・ダグラスだけが良くて、肉体労働と資本主義の溝がここにも影響を及ぼしていたと>>続きを読む
軽々しい方の外れヴィダー。距離感バグった篭城戦を延々と見せるなと思ったらビアリー保安官の焼く肉の匂いにつられ、簡単に捕獲されちゃう腹ぺこキッド。でもラストだけめっちゃ良かったはず。あそこだけ再見候補。
世間ほど熱狂できたかは別として、歩いてた人間が構図の真ん中で立ち止まる若干の嘘くささから喜劇に傾くのはカウリスマキ的かなと。
食卓とラストの切り返しなんて立ち位置(目線)が変わってるだけで殆どカタロ>>続きを読む
50年代特有のテンションもギャングに掻き消され、ダンスシーンだけがミュージカル的な縦横の動線設計と多幸感で逆に浮いてる。沸点がバカになってるリー・J・コッブがデ・ニーロみたいな野蛮さで最高
コマ落としやらメタやら一通りやりたいことやってる感じが良い。飢餓海峡みたいなコントラスト反転やフラッシュカット反復は定石だけど、本作は一貫性を持ってるので逆にそれだけで面白くなるだろうと。
アンダル>>続きを読む
シュミットによるサークへのインタビュー。曰くハッピーエンドとは悲劇の曲解であり、閉じられ完結した円環の中で死からひたすら逃げ続け「There's Always Tomorrow」(「明日は必ず来る」は>>続きを読む
まだ顔面麻痺の痕生々しい武と毛量の多かった蓮實重彦の空中戦。暴力の原体験や自殺願望といった本質へ切り込みつつ、自らを臆病者と自嘲気味に語る武も言葉とは裏腹に北野映画の男と同じ目をしてるじゃないか。タケ>>続きを読む
期待してたが面白かった。終わりに近づくにつれて明らかに画の強度が上がっていく。
背後には赤狩りの歪んだ民主主義がありつつ、太鼓の音が変調する籠城サスペンスとドライヤー映画みたいな教会の石膏壁に空いた穴>>続きを読む
モーパッサン/駅馬車というよりボギーのサハラ戦車隊みたいな話。インディアンに怯えながら砂漠を進み教会で籠城するも水は無い、とにかくずっと水不足でこっちまで喉渇く。
出発を決意する朝焼けのショットで映画>>続きを読む
大好き。後にターミネーター2で過呼吸爆死する博士がダウンタウンでラリって眼球を取り外す。ハーレムというサブカルチャー波止場が人種的断絶を無力化し、奴隷制度からの亡命者である寡黙な異星人はそこに居場所を>>続きを読む
大した事も言わない批評家共がふんぞり返って褒めてるノルシュテインもバックもマクラレンも嫌ってたが(グリモーはずっと大好き)、今は全然そんなことないです。
そもそも手塚治虫や東映による漫画的な拡張を>>続きを読む
ノルシュテインベスト。タルコフスキーとソクーロフの結合という最上級の贅沢。
そこに転がっているイメージは誰一人として共感し得ない主観者を欠いた「記憶」であり、垂直的に前後を削ぎ落とされた曖昧な体験の中>>続きを読む
4Kではないブルーレイで再見。おうちのざこテレビで見ても萎縮しない、寧ろカメラワークが際立って良かった。
長回しによってフレームが絶えず不規則変化し、全景を捉えた縦構図から顔へのフォーカスで後景が消>>続きを読む
暗闇で判別不能な頭や壁の突起、積み上げられた土壌から恐らくタルコフスキーも意図してない別次元の何かが突如出現する悦びがある。
カットが変わる度にサスペンスが生じ、周到に避けられてきた赤色(血/炎)が>>続きを読む
典型的なミーハー。ショットが定まらない、長回しが撮れないこと以外に決定的な向上点も見当たらない陥没しきった沼地地帯こそ、言葉は厳しいが才能の限界なんだと思う。
実体験と重なる話には期待したが互換>>続きを読む