financierさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.5

とても疲れた…!
こんな環境嫌すぎる。
でも本人が選んだ訳じゃなく、どこへも行けない…くるしい…。

色々なことが重なって…のように見えるけど、
こんな環境じゃなくても好きになった子が思い通りじゃなき
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.7

この映画で一番大スペクタクルだったのは、
ロレンスの感情だった気がする。

砂漠がとてもとても美しくて行きたくなって、
(まあその美しさは白人の思い描く夢の『清廉なアラブ』なんだけれども、美しいものは
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マイ・エンジェル(2018年製作の映画)

3.5

フロリダプロジェクトよりはるかに厳しかった。
子供たちの演技が良すぎて心配になる。

こどもはみんな、海のように広く深い愛のなかで自由に泳ぐ、そんな人魚姫であって欲しいと願わずにいられないのと同時に、
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私のちいさなお葬式(2017年製作の映画)

3.4

ロシアでは鯉になにか意味があったりするのかな。
リューダさんが好き。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.6

スレスレの無邪気。
「スレスレ」を超えてるかもしれない。
心が頑丈だ。羨ましいけど、頑丈さとトラブルメイカーさが表裏だから胸が痛いよ。

「わたしは最悪。」より、なお癖の強いひと。
大人なのに本当にセ
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チェ 39歳 別れの手紙(2008年製作の映画)

-

前編で裁判を経ていたのと対称的なおわり。
(戦後の裁判というものは世界共通で公平なものじゃあないだろうけれど、それでもないのとは違う)

およそ苦しい時間しかない。
苦しさにまあまあか、酷くかの違いが
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チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)

-

ドキュメンタリーのように淡々と進む。
説明はほとんどない。

日本も、アメリカが好む作物の栽培に適していたら、プランテーションの餌食になっていたのかもしれないなぁと思った。

ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)

-

90年代後半の作品にしては初頭っぽい感じ。
パチーノの独演みたいなところとか、
キアヌの演技は楽しかった。

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

古き良き(?)ヤクザ映画っぽい雰囲気と見た目に、今っぽい価値観の視点が合わさって、楽しかった。
みんなしっかりキャラとか人間性があって、それを強引じゃなく見せてくれるのが良かった。

学士君は顔が今っ
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.1

どんな映画なのか全く知らずに、
偏屈なお爺さんなのかな?と思って観始めた。
全然違って芯のある素敵な老爺だった。
きっと平和なころには、もっと柔らかな芯だったのだろうと思わせる。

心が通じあっていれ
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.4

見せ方はいい感じのワンシチュエーションSF。

序盤の不穏感満々さとか、木立ぐるぐる&俯瞰でスリラー映画なのかと思った。
画画が狭くて、映画っていうか舞台っぽい。

トムについてはいやだな。脚本に嫌な
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エージェント・マロリー(2011年製作の映画)

-

も、盛り上がらない…。
人物に背景がない+話の見せ方が雑。
迫真のBGMが浮いて聞こえるくらい。
格闘PVみたいな感じだった。

格闘はものすごいんだけど、
ネトフリデアデビルのアクションシーンを飛ば
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.6

スパニッシュモスの垂れる風景や、夕日の汽水域が美しい。

タイトルとポスターが怖くてホラーなのかと思って敬遠していたけど、原作を読んだ母にそんなに怖くないと薦められて。
落ち着いたミステリでした。
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オートクチュール(2021年製作の映画)

3.4

「お針子さんのお話」というか、「ヤングケアラーで生活が荒んでる移民女子のシンデレラストーリー」だった。

お針子さんもワーカーホリックで家族と疎遠で、セルフネグレクトしてて女の子を育てることで救われて
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公はエルヴィスなのかもしれないけど、
語り部が主役に取り代わり、ぐいぐい、ぐーいぐい! 前に出てきて映画を回していく──そしてエルヴィスの人生も取り仕切っていく──作りなのが嫌だった!
トムハンク
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

実話ベースなのがビックリ。

ちょっと「“白人様”向けのお伽噺なのかな?」って思ってしまうくらいに美しいお話。
でもそれも作中でwhite-guilt thingなの?という形で回収されていた。

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アリスのままで(2014年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

アリスが記憶を失うと共に、気色も失っていく表現が見事。
聡明な人ほど進行が早く、周囲の人の感じる落差も大きくなる残酷さ。

アリスの自覚としては、聡明さが失われた自分はアリスではなかった。
夫も、結局
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.5

陰鬱!!
良くできた掛け違え。
しかし終始、人間関係というか、距離感をはかりかねる会話の連続でちょっと嫌。

衣装と美術はとっても良い。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.6

途中のはしょり方がRTAじみてて楽しい。
原作読んだことあるのだけど、こんな感じだったけ?と思いながら観た。

レストレポ前哨基地 PART.2(2014年製作の映画)

-

およそ敵地の真ん中に孤立している基地のドキュメンタリー。
かなり危険な、小隊メンバーが一人二人とKIAしていくような環境なのだけれど、なごやかなフィルムになっている。

皆アドレナリンの僕になっている
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

-

ほどけていく家族。
視線の先の当事者たちは割りとアグレッシブなんだけど、進み方は淡々としている。
この父母の元で生まれ育ったにしては沈着な息子が視線の主。
どうして家族になったのかとか、どういう人間な
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危険なプロット(2012年製作の映画)

-

鬱屈おじさんが若くて美しい子供に取り込まれるやつのフランスバージョン。
アプシュルディテ。

クロニクル・オブ・レイシズム アメリカの真実(2021年製作の映画)

3.5

語り口は穏やかで、苛烈な歴史の紹介と、問いかけが繰り出される。

最近はアジア人ヘイトも高まってきているけれど、当然それとは別次元の話で、
アメリカ合衆国史はネイティブアメリカンの虐殺と共に幕を開け、
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.7

こっちが本番だった。

このパート1と2の厚みの違いはレッドクリフ感。
関係が絡まってて煮詰まってて良い。

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.5

タイトルと表紙(?)の人たちの服装と、韓国ってことでキリスト教世界なのかと思ったら、仏教だった(笑)
韓国の宗教もわりとチャンポンで面白い。
儒教圧が強いのはやだなあって思っちゃいますが。

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

-

昔観たのだけどだいたい忘れてて面白く観ちゃった。
新本格系。
フレンチ感&アメコミ感

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.7

ひとりひとりに物語があって、それぞれの距離感や信頼関係、文化や倫理が興味深い。

大河やそれを縁取る緑に、アップダウン激しめの小路、そして中国庭園調の東屋のある風景が季節を映してうつくしい。
大勝利長
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

4.0

≫大切なのは家族≪

こういうのが良い~。脳みそ使わないタイプ。
ザッカリーさんの笑顔でにっこり。
引っ張ってくる小ネタがあんまり古くないのも良い。

まったく予告とか見ないで行ったので、
ヘレンミレ
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マイ・ベスト・フレンド(2015年製作の映画)

3.9

こんなのは目がとけてしまいます。
良い関係だった。

どの部屋も素敵だった。

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.8

心地よい本格ミステリ。
話は当然良い。

着付けに(製作時の)時代が出てて好き。
過去シーンの表現とか、残像ありのスローモーションが印象的だった。

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.5

主人公が少女のままでかわいい。

急に素直になりすぎで10歳以下みたいだったけど、目がかわいくて、よるべなさ満点の衣装がかわいくて、部屋もかわいいからいいや。