クマヒロさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.7

言わずと知れた名作を改めて映画館で鑑賞。本当すごい。全シーン展開も動きも何度観ても洗練されてて手数も多く、映画館で観てこその作品でした。

あの名台詞も目を見張るような展開のつるべうちの中で出てくるか
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.7

2022/10/8 3回目
ストレートな差別表現だけでなく、いわゆるマイクロアグレッションをここまで脚本に盛り込み、その時のイヤーな空気感をよく描いているなと思います。

2022/9/15 2回目
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

池袋のIMAXで観たのが大正解。映画を観て、まさしく映画に飲み込まれる感覚が新感覚でした。「見る」行為について扱った批評性もさることながら、それだけにとどまらない興奮に満ちています。
本作を観る中で、
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百花(2022年製作の映画)

3.0

一幕目が好きでした。『ファーザー』を想起させるようなホラー演出、宇佐美りんさんの『かか』や『くるまの娘』を想起させるような母子関係ならではの苦しさ、とても良かったです。
菅田将暉さんが全編通して本当に
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.7

電気を消すといる、つけるといない、いる、いない、いる、、、から始まりそれでラストまで理由づけや作品内リアリティを担保して進んでいく観やすい作品でした。

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.8

沖田修一監督の最高傑作だと思いました。同じく監督作品『横道世之介』のように1人の人間を通じてノスタルジーであったり哲学を描いている本作。さかなクン原作で主演のんさんということですが、その輪郭がはっきり>>続きを読む

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.7

光と陰を感じさせる作品で、対立構造が最初から最後までずっと描かれているのが面白かったです。肩に触れたら悪事が見える、体が異常に強いという分かりやすい設定と人命救助のカタルシス、体が弱い設定を活かしたサ>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.7

あみ子の目線を通じて語られる本作は、徹底してあみ子に寄り添い、見ている景色や聴いている音、時にはあみ子の感じる暑さや空気感まで感じさせてくれる作品でした。
校舎のファサードを捉えたファーストカット。は
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

3.7

いわゆる「行って帰ってくる」映画群の一つで、焼肉のためという明確な目的があるため、誰もが楽しめる構成の作品でした。

「家族で焼肉を食べる」という目的はクレヨンしんちゃんの良さがとても活きていて、中盤
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.4

演出によっては過度にデフォルメされたキャラクターに感じてしまいそうなものですが、一人一人に感情移入して並行して語られる3エピソード全てで落涙してしまいました。脚本の巧みさと繋ぎのうまさでエモーションを>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.2

斬新ながら日本なら下手したらこれに近い政策が作られかねないと思わされます。
倍賞千恵子さんの表情と視線で語っていくのが見応えがあり、絵が持つのと同時に最小限のセリフで作品性に合った苦悩を感じさせました
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.3

駆け抜けるような恋愛小噺の連続で時に笑い、時に胸が締め付けられ、時にハラハラし、とても豊かな作品でした。どこを切り取っても絵になる上に軽くて観やすくて、音楽も良くて、、、何度も観たいし観るたび発見があ>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

ジュブナイル作品としてそこにいる子供が本当にイキイキとしていました。彼らの生活を切り取りラストも最近の日本娯楽映画らしいくどさがなく気持ちよく映画館を出ることができます。
また、竹原ピストルさん、尾野
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.6

『ブルード』『スキャナーズ』のクローネンバーグが地位を上げた作品というだけあってこの過去2作品の色を感じさせつつ、作品の表情が豊かな作品であり、何度も身悶えしながらも楽しめる作品でした。
ショッキング
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.5

後の時代に生まれた私のような人間にとって、「あの俳優=こういう役」っていう認識が強すぎてそれがノイズになってしまいました。ストーリーは面白いですが、印象が薄くなってしまい、、、。
ブライアンシンガー監
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

4.3

今観ると懐かしさを感じると共にワンシーンごとこれだけ見応えがあったかと驚き、姫様の池で水を飲むカットから魅せられ続けました。
アニメ作品として、というかそういった枠を超えてタイムスリップSFとしてアイ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.1

「映画館で観れば良かった、、、」というのが一番の感想ですが、隅から隅まで楽しめる作品でした。シンプルでありながら他では見ることの出来ないセンスが止まらないステージング、1曲ごとの見せ場と仕掛け、何より>>続きを読む

今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

2.6

リアリティラインがどこにあるかわからず、登場人物たちの信念も見えづらく、話もあるあるの展開に押し込まれていて窮屈に思え、セリフで全て語ってしまうのも、実は、、、のような展開で同じ話を劇中で説明的に繰り>>続きを読む