少し甘めの4点。字幕がわかりやすかった。ミュージカル映画ならではのポジティブさ全開。幸せな映画は元気づけられるから好き。
当時の青春群像を描いた良質な映画の見本。小悪魔な美女と正統派の美女。さしずめ戦後版の東京ラブストーリーといった感が。会社、男女、夫婦、人生、人の行動は今も昔も何も変わらない。
昭和23年に作られたとてもオシャレな映画。セリフの一つひとつ、物語の終わり方がまるでフランス映画のようだった。
敗戦後の下町でささやかに生きる人たちを描いた人情喜劇。「産まれたからには皆が幸せにならなければ。子供も親も」の台詞が心に残った。
秀逸な脚本。よくこの短い時間でまとめたものだ。「世の中はそうそう真っ直ぐには泳げないもの」「人間は表通りだけで生きられるわけではない」などといった台詞に人への愛情を感じた。
現代でも十分通じるテーマ。「自由なんてたかが知れている」という台詞が印象的だった。淡島千景さんの魅力が満載。
さすがの映像美。一つひとつの構図にこだわりが見える。「生」に対する思いを嫁入りから葬式の中で表現した名作。
世界の黒澤になる前の作品。病院内の日常をあえて淡々と映し出していくのが良かった。所々の台詞、そして千石則子さんの名演が心に残った。
面白かったが心に残るものがなかった。同じ様なシチュエーションならあややの青空娘の方が好き。
ファーストシーンから一気にドラマの中に引き込まれていった。都合の良い部分もあるが最後は心がほっこり。昭和の雰囲気を持った映画。
日本の原罪である被差別部落の問題に正面から切り込んだ作品。底辺で生きている人々の存在も知らずに生きている人もいる。まさに格差。そんなラストのシーンが、印象的だった。
角川有楽町。島育ちの若者たちの青春ストーリー。ツッコミどころは色々あったがとにかくあややが可愛くもあり、美しくもあり。こんな女優さんは二度と出てこないだろうなぁ。
角川有楽町。昔の恋愛観ならではのキュートなあやや。ラブコメの最高傑作の1本である「最高殊勲夫人」と真逆のラストシーンも面白かった。
BSにて。二人の記念作品にしてはしょぼい内容だった。どんなに酷くても客が入るからと作られたアイドル映画専門の監督による特別なジャンルの映画。
終戦直後の公開。同じような境遇の女性の思いを伝えた純愛ストーリー。戦争は市民のささやかな幸せを奪っていく。
角川有楽町。貴重なあややの体操服姿。大人になる前の一つひとつの仕草が可愛らしかった。真面目な内容だったと思うが、貞操観念の高い当時ではこれでも衝撃的だったのかも。
菊池寛原作をもとにした65年前の作品。無理のあるすれ違いメロドラマ。イライラするストーリーだったが最後のあややの笑顔で全てが◎。
デパートを舞台にした群像劇。有吉佐和子原作だけあって、単なるラブコメにならない深さがあった。あややを知らない人に見て欲しい一本。
角川有楽町、若尾文子映画祭で鑑賞。微妙なエンディングだったがテンポも良くあややの魅力が最大に発揮された映画だった。
オープニングを見て勝手にミスリードしていた自分が悔しい。ラストにこんなサイコシーンが控えているとは。何よりも驚きだったのは主役の一人が若き日のボーマン船長だったことだ。
日本映画専門チャンネルで。ファンには堪らないチェカーズの音楽映画。当時を思い出しながら鑑賞。あらためて見るとオープニングがとても格好良く、ちゃんと映画として成立していた。川島透監督。面白い映画を撮って>>続きを読む
新文芸坐にて。予想を上回った傑作。正義、罪、償いといった現在にも通じるテーマを色々な人間模様の中で展開していく。
シリアで今も起こっている現実の姿を見せられて圧倒された。しかしまるで映画の題材のために子供が生まれ、戦場に連れて戻ってくるように見えて違和感を覚えた。
話が分かりにくい。犯人も曖昧。賞を意識しすぎたのか色々な要素を詰め込みすぎた気がする。限界集落という狭い世界しか知らない人たちとは一緒に生活できないことだけは良く分かった。
あやや出演だからとりあえず最後まで見ることができた。新藤兼人の脚本は台詞一つひとつが古臭いから嫌い。
よくある移民の話に音楽と友情と青春を上手に絡めた話。悪い人が、出てこない映画って見ていて気分がいい。そして音楽のチカラって素晴らしい。
昭和の映画らしく強引にまとめられているが結構楽しめた。芦川いづみさんはどの作品を見ても可愛い。
社会派の名匠今井監督の戦後第一作。利益のために武器を増産する財閥系企業。徴用工の利益を搾取する横暴な経営陣。自分はちっとも偉くないのに虎の威をかる憲兵たち。そんな多くの愚か者たちが映し出される。
特に大きな事件が起こるわけでもなく、淡々と湯治場での日常を映していく。ラストが切ない。
二人の女子学生の物語。戦前も現代も身近な悩みはさほど変わらないことが興味深かった。当たり前に千人針。時代を感じたシーンである。
本作の15年後に反戦映画の名作「二十四の瞳」が公開される。時代は変わって>>続きを読む
BSにて。終戦後の貧困の時代の中で「生」を描いた作品。日本が世界に自慢できる名作の一本。
偶然BSで放送していたので鑑賞。戦時中に制作したとは思えないクオリティー。見てよかった。