くりさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

くり

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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.8

今更ながらに初鑑賞。

人間ドラマの色がかなり濃くて驚いた。とりわけ、かなりの尺を割いて語られるカラス神父の個人的な物語の要素が強いように思う。

映画好きではない人々にもよく知られているブリッジや首
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.9

※再鑑賞

先日映画館に行った時、同監督の次回作『DUNE/砂の惑星』の予告をやっていて、急に無性に本作を観たくなり何度目かの鑑賞。

いやー、やっぱり何度観ても素晴らしいと思う。
生涯で好きな作品を
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

観終わった後の満足度は非常に高い。

意外とゴア描写は少ないにも関わらず、そんなシーンを何度も見せつけられたような気持ちになる不思議。

「あれ、こんなハッピーエンドで終わるのか!?」と思ったのも束の
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.8

凄く周到に作られているなあ、という印象。
ずーーっとグレーな感じ。
だからこそラストが際立って恐ろしい。

テッドバンディを演じたザックエフロンという人。自分はこの人が出演する作品を初めて観たけど、表
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

特に困難でハラハラする場面もなく、ただただ優雅に極めて爽快に、相手を騙して狙った獲物を手にする様を見せられた。

自分の中には印象として残る部分が少ない映画。
多分見返すこともない。

ただ、そんな映
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.7

やっぱりマーベル作品は映画館でこそよく映える!冒頭であのロゴが映し出された瞬間、なんとも言えぬ感情が沸き起こった。

まずは良かった点。
レイチェルワイズとフローレンスピュー。実力派女優らしい繊細な演
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.3

素晴らしかったんじゃないでしょうか!!

前作は起こっている事態に対して極力小さなスケールで、且つ家族の割と小さな物語に落とし込んでいる点がなんとも魅力的だった。
本作は少し広い視野でこの事態を見せて
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.6

前半はとても良かったと思う。
特に徴兵されてから未来への転送、そしてそこで巻き起こる怒涛のような事態へと続く一連の流れは本当に手に汗握るほどハラハラして面白かった。
未来の状況と敵の姿が分からないなか
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

近年定番の"ナメてた相手が殺人マシーンでしたモノ"の良作。
決して驚きはないけど、予想通りの爽快感を味わえた。

この手の作品で重要なポイントって、「アクションの見せ方」「殺し方の工夫」「主人公のバッ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.0

エンターテイメントとしての完成度は素晴く高いと思う。これは誰が観ても明らかでしょう。

ただ、これは自分が悪いけど、スパイクリーの新作という前知識だけで映画館に行ってしまった。。

映画とこの手の舞台
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

サスペンス映画としてのエンタメ性の高さ、世界に訴えかけるメッセージの重さ、そしてそれらが均等に織り交ぜられたこの映画全体のバランス感の良さ、本当に素晴らしい作品だった。

まず平穏な日常がテロによって
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.7

これは確かに洒落ててイカして面白い。
異なる軸の物語が徐々に繋がりクライマックスへ。愛すべきチンピラ達と綿密に練られた脚本。
本作がイギリスで大ヒットしガイリッチーという人が高く評価されたのも頷ける。
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密航者(2021年製作の映画)

3.5

あまり期待していなかった分、想像していた以上には良かった。

火星へ向かう宇宙船内で起きる緊急事態。それを解決する為の究極の選択とそこに至るまでの様々な葛藤を描いた作品。

結局あの緊急事態はなぜ起こ
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ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

3.4

ヒッチコックの『裏窓』×"信頼できない語り手モノ"。

試み自体は面白いけど、エイミーアダムス、ゲイリーオールドマン、ジュリアンムーアといった超一流キャストには若干勿体ないと思ってしまうような作品。。
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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.6

「マーベルに比べてDCは暗くてつまらない。」
そんな世間の声にうんざりしていたであろうザックスナイダー。
そのストレスと鬱憤を発散するかのように、本作は痛快アクション娯楽作方向に突き抜けた印象。

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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

3.5

『ボーダーライン ソルジャーズデイ』の監督に、マイケルBジョーダン主演。

期待値はかなり高かったが、、、

良くも悪くもこの手の映画にありがちな主人公のキャラ造形とストーリー。面白くないわけでは決し
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

4.0

※再鑑賞

全くオススメはできません!
この映画を良いと思わない人がいても全然不思議じゃない。その方が正常な気さえする。

でもどうしても嫌いにはなれない。むしろ自分はこの映画が好きだ。自分の語彙力じ
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バイス(2018年製作の映画)

4.5

※再鑑賞

最高にキレキレな皮肉満載コメディの傑作!この映画が世間から過小評価されてるような気さえするくらい、自分には凄く面白く感じた。

かなり悪意を持って描かれているチェイニー副大統領とその周辺人
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.8

これは恋愛映画と言うより、主人公バリーのセラピー映画と表現したほうがしっくりくる。

バリーの物凄く個人的な話。共感とか感情移入とかするタイプの映画とは対極にあるような作品。
ただ、一方でバリーの恋愛
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.9

これはシンプルに面白かった!

タイカワイティティの才能とセンスに脱帽。
『インフィニティ・ウォー』へと繋がるMCU作品のうちの一本としても、単純に一本の映画としても良く出来ている。

本作は全編に渡
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.1

視覚的には『インセプション』っぽく、主人公が真に自分の資質に気付くタイプのヒーロー誕生譚としては『マトリックス』っぽい映画だと思った。

マーベル映画なのである程度の面白さはあるものの、正直あまり乗れ
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.4

『アイアンマン』『アイアンマン3』は観ているものの2だけは未見で、今回初めて鑑賞。因みに前者は一本の映画として非常に優れている傑作として捉えていて、後者はクライマックスのスケールのインフレを一周回って>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.1

ご多分に漏れず『アベンジャーズ エンドゲーム』を心底楽しんだ身ではあるが、実は見落としているMCU作品が多くありまして、、
この機会にそのうちの幾つか観ようと思い立って鑑賞。因みにエンドゲームが公開さ
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.2

これがいかに難しいバランスの上に成り立っている作品なのかは良く分かる。スティーヴンキングの意図と意思をしっかりと汲みつつ、キューブリック版『シャイニング』の続編としても成立させることは、想像以上に大変>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.5

※再鑑賞

いやー、やっぱり最高に面白い。

倫理観はさておき、この映画の面白さは抜群だと思う。
こんなサクセスストーリーは他に無い。

観客が完全に引いてしまうくらいのゲスさと勤勉さで成功を収めてい
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ランボー(1982年製作の映画)

3.8

てっきり戦争アクション映画だと思ってた。意外にも社会派な色が濃い作品で驚いた。

アメリカ人のベトナム戦争に対するトラウマが感じられる映画。
前半の構図については、警察官=アメリカ、ランボー=ベトナム
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.4

『2001年宇宙の旅』にしても『シャイニング』にしても、キューブリックという人は緻密に計算し統制された映像と独自の音楽センスを駆使し、他には無い崇高な世界観を構築することに非常に秀でた監督だと思う。ま>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

これを公開当時に映画館で観なかったことを大後悔。。

冒頭ヴァンヘイレンの『Jump』が流れる中で映し出される2045年の街並みのファーストショットから完全に心を持っていかれた。この映画に関わらず、未
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ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たち(2018年製作の映画)

3.4

主人公たちはこの経験を通して何を失い何を手に入れたのか。きっとお金では買えない何か大事なものを掴んだんだろう。ラストシーンを観てようやく作り手が本作を撮った意図が窺えた。

単純な成功譚ではないジェシ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

お気楽なはずだった旅の最中でひょんなことから犯罪を犯してしまった女性2人組。2人の犯罪はどんどんエスカレートしていき、しまいには重要指名手配犯として警察から追われる羽目になり、、、

最高な逃避行ロー
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.2

withストレス社会における風刺映画。
当時の典型的なアメリカ家族が抱える様々な問題がシニカルに描かれている。

ドライブスルーのシーンには爆笑。地獄のような食卓シーンには苦笑い。リッキー親子のシーン
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.7

よくある思春期恋愛モノだと思い、軽い気持ちで見始めたら、、、なんとも重たい作品で良い意味で裏切られた。

過去に心に深い傷を負った少年少女。
少女の傷を少年が癒す前半まではある程度予想の範疇。「なるほ
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.9

面白かった!

入れ替わりならではの展開やギャグも多く、シチュエーションがしっかりと生かされていた。

アバンタイトルまでの残虐シーンでしっかりと観客の心を掴み、その後の導入部分でごくごく自然に主人公
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.1

エドガーライトという人はもの凄く几帳面なんじゃないかと思う。
とにかく映画内に映し出されるありとあらゆるもののテンポが良い。一つのシーンのなかで繰り広げられる描写をどんな順番でどれくらいの尺でどのよう
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.9

かなり小さい頃にテレビで流れていたのを何となく見た程度。ぶっちゃけイロモノ的な要素のある作品だと思ってたけど、意外にもかなり真っ当に作られたクライム映画で驚いた!
もちろん80年代っぽい古さとダサさは
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.3

よく出来た娯楽映画。面白かった!

語り口が軽やかで、随所にスピルバーグ節の演出が散りばめられている。それだけで観ていてかなり楽しい。伏線の張り方と回収の仕方がさりげなくて気持ちいい。

人間ドラマと
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