ラダさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ラダ

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街の上で(2019年製作の映画)

4.2

下北沢のための映画だ。下北沢に住んだり、もしくは友人が住んでいたり、たまに遊びに出かけると(俺いまシモキタにいる!)なんてどうにもテンションが上がってしまうような人にとっては最高の映画だろう。つまり私>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

2.5

映画を観て「よく分からなかった」とだけは言いたくない。当然伝える側の問題もあるのだろうが、それは恐らく意図によるもの。台詞や画、音楽や伏線など、監督が用意した点と点を消化できない観客にも責任はあるのだ>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

1.7

このレビューはネタバレを含みます

そもそもだ。ヤクザ映画であんな派手なプロモーションをするべきなのか。無駄にコンプラを重んじる現代に、ヤクザ映画をエンタメ化する必要があるのか。一作目を素晴らしいと思う身だからこそ、この流れに大きな違和>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

濱口監督の舞台挨拶があると知り、気になっていた本作を観に映画館へ。しかしその道中で2時間59分の超大作と聞いて気が重くなる。作品どうこうの前に、腰が痛い、喉が渇く、眠い、おしっこしたい、結局何が言いた>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「韓国映画史上ベスト!」という評価が多い本作。

当然パッと見はサスペンス映画なのだけれど、そしてそれだけで優秀な映画なのだけれど、そうじゃないのが歴史に名を刻む理由なのだろう。

韓国国民なら誰もが
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空白(2021年製作の映画)

4.6

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期待をして映画館に向かい、その高いハードルを軽々と超え帰路に着く。この幸せって意外と稀有なものだ。「空白」は久しぶりにそんな時間を味合わせてくれた。

観客は、娘・花音の素性の多くを知らされない。彼女
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.8

観るひとの人生の色によって、本作品の評価は著しく変わるだろう。年齢、生きてきた場所、音楽は好きか、好きならばどんな音楽を聴くか、どんな恋愛をしてきたか、どんな失恋をしてきたか。

そして今、幸せに生き
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.9

大前提として、電子音楽に興味がある人ための映画。音楽はやっぱり生音じゃないと!とか、ロックンロールが鳴り止まない人にとっては観る必要はないかなと。

でも、そもそも映画ってそういうものじゃないですか。
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.1

芸の世界で天下を取った男。その「ひょっとするとひょっとする」才能を育て上げた幻の浅草芸人。最近ではめっきり聞かなくなった芸の世界での師弟関係が熱く描かれる。

タケシを演じる柳楽優弥は、憑依芸とすら思
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前情報を目にすることなく、連休中にNetflixにて観覧。誰が主演なのかも曖昧な状態で観はじめたため、冒頭、脱色された髪色で登場する主人公が、綾野剛なのか笠松将なのか、それともスピードワゴンの小沢さん>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

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やっと観ることができた。

サブスクで展開されなかったのか、それともただタイミングが合わなかったのか分からないが、とにかく観る機会がなかった。森田剛がサイコキラーを上々に演じきってしまったがために、あ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

週末に気軽に本作をNetflixでチョイスし、観終わってがっくり肩を落とす。あまりにも救いの無い話は、実際に起きた事件を題材にした映画だった。

こんな結末を、映画を通して知ってしまった社会の傍観者は
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さがす(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

娘の原田楓を演じる伊東蒼の演技をみるのは「空白」以来二度目。その前作では、序盤で彼女の演技は終わってしまう訳だが、今作ではしっかりと堪能させてもらった。まあ「空白」のせいで、序盤の街中を駆け抜けるシー>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

4.0

1983年。小学2年生だった私が選んだ映画は「のび太の海底鬼岩城」。ただし原田知世が歌番組を席巻し、ドラえもんに夢中な子どもにも時をかける少女の名前は轟いた。

サビのメロディは妙に耳に残ったが、それ
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

TITANEを観終え、ジュリア・デュクルノー監督が三部作と語る道程を遡ろうと決めた。結果、やっぱり痛かった…。

兎の腎臓を食べた後のアレルギーな掻きむしり、ブラジリアンワックスで皮膚が伸びる。そんな
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

車とセックスする女がいるらしいぜ!

その程度の認識で観てしまったので、大変な目にあった。痛い。痛い痛い。ブラックエンジェルズの雪藤よろしく、とにかく痛い。前情報通りに主人公は車とセックスして、無事に
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0

世界観も「なんとなく」な雰囲気で進む中、突然頭が爆発してはじまるストーリー。CGではなく、特撮で進捗するサイコキネシスホラーです。続々と現れる、多種多様な変顔のバリエーションは必見!

スキャナーと呼
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

科学特捜隊のバッチを胸に付けてレイトショーに臨んだ。科特隊は「禍特対」と字面を変えて現れた。マークは新しくなっていた。でも胸に付けたマークは、やはり流星であった。

ただただ楽しかった。怪獣改め「禍威
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

テレビ業界を引っ張り続ける佐久間宣行氏が「もっと評価されるべき」と称えた作品。彼の感性は無条件に信用することにしているので、当番組をTVerで一時停止し、amazonプライムで再生をクリックした。>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

(白石和彌監督愛が強いためやや辛口となります。)

何故こうなってしまったのか。主人公がFラン大学に入学して本人も家族もそう思っただろう。そして映画を観終えた私も思ったのだ。どうしてこうなってしまった
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.8

音楽仲間には一定数いたのです、アイドルに流れていく人間が。その世界にハマることなく今まで過ごし、おそらくこれからもアイドルにはハマらないのだけれど、自分が通らなかった世界観を垣間見れた。そして頷く、な>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画なんて滅多に観ないものだから、心をどこに置いて臨めばいいかわからないのである。恋愛観なんて人それぞれだし、その価値観が合わなければ共感なんて出来ない。人生にも恋愛にも移り気な主人公が何をしても>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.1

仕方がない。山本直樹作品を映像化して、エロく描けなかった方が大問題だ。吉本新喜劇を観にきておいて、悲しいことがあったのに笑ってしまった。どうしてくれるんだ!なんてクレームが通用しないだろう。山本直樹は>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.4

色々あって見逃していた作品を三連休の最後に観る。

暗く、何を言っているのか分かりづらく、転換も悪い。自己陶酔感がすごい。邦画を嫌う人間が喜ぶほどに、日本映画の嫌われがちな要素を掻き集めたような作品。
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

見なれない雄大な自然の中で、言葉少なに進むファンタジーはまるで海外の絵本のよう。だからこそ、マリアやイングヴァルの佇まいからはもちろん、羊や犬や猫の表情からも何かを読み取ろうと凝視してしまう。子を失っ>>続きを読む

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