退廃美!動く絵画!映像詩!陰翳礼讃!
光と音が感覚を刺激して瞑想・催眠状態になる。犬の遠吠え、水の滴る音、緩慢な動き。
形と影が溶け合い、輪郭と光が混ざり合って境界を失い、夢のように幻想的で曖昧な映像>>続きを読む
原節子と芸妓の女性があまりにも美し過ぎて目の保養でしたわ。私も大正昭和の女学生になってみたいものですわ。
明治以降のこの時代は脱封建、民主主義、個人の人格という価値が正義だったんだなあ。理性を重視し>>続きを読む
六道巡り×現代アートみたいな作品。夢野久作のような幻惑的な世界観。邦題すごく良いね。直訳でありながら日本的な情感を含んだ響きの言葉の選択。美学は違えど同じものを見ているのだと感じさせる。
さて、進歩と>>続きを読む
私も公園でハトとか眺めてニコニコしてしまう質なので平山の淡々とした生活に共感を抱きました。
現代の生活疲れてる人にはおすすめ。リセールバリューを考えて物を買って2年ごとに最新のスマホ買い替えて…ってそ>>続きを読む
なんか、『耳をすませば』のブロマンス版みたいだなって思った。学校の中の僕、学校の外の僕、大人達、成長期、声変わり、卒業、紅。時間も思い出も幻のように過ぎ去り僕も大人になっていく。でも幻なんかじゃない。>>続きを読む
人生はあまりに不条理だ。
耐え難い苦しみの中を生きている人がいる。失った経験のある人にしかわからない苦しみ。
ずっと闇の中にいるような感覚。
初ヒッチハイクの姉弟の明るさに救われるね。
苦しみを他人と>>続きを読む
「狂ってるのは社会か自分か、それとも両方か」
社会で生きていくということは理不尽なことが多い。生まれや環境でほとんど決まってしまうし、他人や行政に苛ついて失望して殴りたくなる時もあるだろう。でもその>>続きを読む
なんか小津安二郎映画のアニメ版を観てるようだった。60年代のささやかな日常という舞台がそうさせるのか、あまり感情を顔に出さない喋り方がそうさせるのか。
開け放した障子窓から海を臨むお祖母ちゃんの和室が>>続きを読む
セリフ覚えちゃうくらい何度も何度も観たジブリ映画。丘の上の静かな住宅街、知らない道、知らない雑貨屋さん、知らない名前、図書館通い、猫の導き、新しい出会い、未熟な自分、姉のいなくなった部屋、夏の夜。何も>>続きを読む
いろんな立場のキャラが時空入り乱れて関わり合って交わり合う混沌のストーリーがすごく楽しい!
そしてジブリ映画は動きに本当に魂がこもってる。生きてる人間より人間らしい。そんな細かい動きを見るのもとても楽>>続きを読む
美学の映画。人の生はかく美しくあるべし。
「僕たちには時間が無いんです」
死の予感、破裂の予感を前にしても、今ある生命の純粋な美には抗えない。
自然が雄大美と脅威を併せ持つように、人の生もまた美しさ>>続きを読む
山田尚子監督が好きで、内容何も知らない状態で見たけど、毎度のことながら感性に圧倒される。視界の中で印象的に際立つ仕草や音、色、光。波紋の様にすーっと観るものの感情に響き渡る余韻がある。
お互いに大切に>>続きを読む
キツイ内容なのでまだ最後まで観れてないのだけど、冒頭の方で読んでいた本の内容が気になった。
枢軸国であったドイツ人の視点で原爆について書かれた本で、「結局日本人は有色人種であったから原爆の実験台となっ>>続きを読む
GANTZ×水カンみたいな世界観でとても良かった。キャラデザもハンギョドンみたいでキモ可愛い。
た、たぶん亀甲縛りにエロス感じるタイプの美学なんだと思う…。変態はすごいや。
忍術使ってるとこはちょっと笑っちゃった。
てっきり恋愛ものだと思ってたのが全然違ってて良い意味で裏切られた。
自分の行いによって誰かを深く傷つけ、世界と向き合うことができなくなってしまった主人公の悔悟の物語。
罪悪感が憂鬱や自殺までも招いてし>>続きを読む
ストーリーは面白いんだろうけど、視聴者に分からせようとする下手で説明的な演技とセリフで面白さが9割減くらい。
すんごい良かった。絵と色と動きと世界観がとにかく素晴らしい。冒頭四つ足で階段駆け上るアニメーションがすごすぎて、あーー!これぞジブリーー!!って一気に引き込まれた。現実世界がどんどん歪んで異世界に迷い>>続きを読む
最高。こういう「文明が滅びた後の人類の記憶」みたいな作品が大好きだ。
人間が持つ「感情」って本当に得体の知れないもので、波のように押し寄せては心を掻き乱す。怒り、悲しみ、喜び、苛立ち、安堵。他人もこん>>続きを読む
め、めんどくせ〜〜〜〜っ!!
サブタイトルは「知らぬが仏」でいいかな?
真実を告げる常識人ピエールがみんなに叩かれまくってんの笑う。
烏丸せつこみたいなボディと、生い茂る緑の中の白い家が目の保養でした>>続きを読む
漫画が面白かったので映画はどんなもんだろうと思って観てみたのだが、漫画とはストーリーが違ってた。漫画は生まれながらの異常者が主題だが、映画は悪意が主題だったように思う。
ゆるい日常コメディが淡々と狂気>>続きを読む
なんかこう、全く西洋の影響が無かった頃の日本体験してみたかったなあて思わせられた。
扇子越しに太陽を仰ぐ所作が雅すぎて真似しよ。
しかし散々ロックンロールした後のあの無音の能シーンは美しすぎませんか?
国家や時代に抑圧された愛の物語だったわ。
この時代に生まれて戦地に赴き国家に人生と命を捧げなければならなかった若人達に同情する。
浅野忠信好きだから子どもの頃からずっと観たかったやつででもレンタルビデオ屋にも置いてなくてやっとアマプラで出会えたことに感動。
こういう時代があってこういう方が居たのねという感じ。近代の戦争を振り返る>>続きを読む
小説とは違う印象だった。小説を読んだ時はヴィクトールの『夜と霧』を連想したが、映画では坂口安吾の『桜の森の満開の下』を連想させるような妖艶な演出だった。暗さの中にある妖しさに焦点が当てられてるようだっ>>続きを読む
映画観て初めてこんなにドキドキしたし手に汗握った!展開知ってるのに!
あとCGの動きがすごく自然なのにだからと言って実写的というわけではなくちゃんとアニメーションの良さと融合してて、新しいアニメーショ>>続きを読む
ディオールの職人と現場にフォーカスされたドキュメンタリー。
もう少し思想っぽいものかと思ったらプロフェッショナル仕事の流儀みたいな情熱大陸みたいな現場の進行を覗く感じだった。
たぶんこれは叶恭子の自伝ですね。
フランス映画って良くも悪くも空虚なものが多い。これもその類。苦悩してるけど苦悩してる自分に酔ってる感じ。強者による哲学的慰みというか、恵まれた立場から貧困について哲>>続きを読む
「これからは女は手に職つけなきゃ」というセリフとか、農村の風景と東洋一の大都市東京の対比とか、どこまで実態と近いのかは分からないけど興味深い。
「くさくさする」っていう表現初めて知ったし、喋り方とか昭>>続きを読む
これは神話かもしれないしコメディかもしれないしよくわからん。
弟、「あれは一体何なんだ」と物々しく聞いときながら秒で順応してて草。
落ちてた縄ってなんかの暗喩かと思ったけど全然わかんね。
キモカワ妖怪>>続きを読む
唯美主義かつ理性批判的な作品なのかなあと思った。個人的にはとても好き。陰翳礼讃的な演出も大変美しい。
無垢な少女達が少しずつ外界を知り大人になっていく。本当にただそれだけ。たったそれだけのお話なんだ>>続きを読む
ストーリーは全く面白くないけど、3D水族館として観れば楽しい!よってIMAX3D以外では観る価値は無い。
資本主義の悪魔すぎてなんか観てて辛かった。
ゴッホの複製品を横流しするだけで大儲けのオランダ人と、20年間ずっとその複製品を作成してきた低所得の中国人おっさん。
実際に手を動かして物を作り出す職人が下>>続きを読む
小津作品の魅力のひとつが会話の韻律だと思うのだが、相変わらず乙女たちの会話のなんて愛らしいこと。
「帰れ帰れ、幸福の種族ども」に笑った。
女学生文化が少しずつ浸透していたこの時代には「うら若き乙女」>>続きを読む