ななめまえさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

正直なところ、古典的でよくありがちな抑揚のあまりない作品かと思いきや、大きく裏切られて数年に一度の衝撃作品でした!
ラストは鳥肌がブワァアアアと止まらなくなりました。
こんな映画が観たかった!本当に侮
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.9

携帯の電波も届かない田舎に就職したダメ青年が、林業や周りの人との交流を通じて成長していく作品です。
作業のBGMかわりに流したのですが、気付いたら面白くて見入ってしまいました。
便利さ以上に大切なもの
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ザ・コール(2020年製作の映画)

4.2

衝撃の面白さ。リアルな怖さ。
母の見舞いに行ったソヨンは実家で古いコードレスを発見します。かかってきた電話に出たところから物語が始まります。

あまりの緊迫で未だ動悸が止まりません…。鑑賞中、嫌な汗が
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7号室(2017年製作の映画)

3.6

記念すべき2020年の200作目だった作品です。(迷った結果、大好きな韓国映画にしました)
地価の没落を恐れてバイトの事故死体を『7号室』に隠した店長と、高額報酬に目が眩んで預かった麻薬を『7号室』に
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.8

とっても怖がりなので要所要所でギャーと悲鳴をあげてしまいました…。(多分そんなに怖い作品ではないと思いますが、ビックリするシーンがいくつかあります)
ポップな音楽と映像に懐かしさを覚えました。
後半の
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罪と女王(2019年製作の映画)

3.9

公開時からずっと気になっていてみたかった作品です。
弁護士の女性が義理の息子と関係を持つ話ですが、あらすじから察しの通りかなりドロドロ。人間の『罪と罰』、『善と悪』、地獄の釜のようなグツグツドロドロ具
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.5

名作と名高い映画ですね。
複数からオススメされて、一度鑑賞するも途中で挫折。
今度こそ!と思って、苦戦しつつもなんとか全部観ました。
やっぱりインド映画があんまり合わないみたいです…。『まわりにいい影
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.6

シリーズをみていないのですが、面白かったです。
ファッションがポップ&キュートで心躍りますし、アクションがカッコイイ!
何も考えずに楽しめて笑える作品でした。
女性の悪党チーム大好きです。

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.6

素晴らしい。
静謐で沁みいる、なんて美しい名作。

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.6

フーシみたいな人っているよなぁ…。
なんだか見ていて居た堪れない気持ちになりました。
悪い人ではないんだけど絶望的にズレていて主体性に欠けていて空気もあんまり読めなくて、でも純粋で嘘がなくて本当に悪い
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

観たのはちょっと前になるんですが、
コレを観た時にグレンの人間関係の希薄さというか、
飲む相手はいてもあんまりいい人たちに囲まれていないなというか、本当に心の底から彼を想ってくれるような人が周りにいな
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いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

3.9

結局一気見してしまいましたー!
ハングオーバーとか好きな人はこのシリーズも好きなのでは?

シリーズラストは割とシリアスな感じでしたね。
みんなの成長も感じられて頼もしいやら寂しいやら…。
もっとギャ
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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

3.9

続きってどんな感じで進めるのかと思いきや、なるほど。
がっつり続いているので前作を観ていないとついてこられないです。
諸事情により研究員ギャング団は再結成。
メンバーも強化されて更にパワーアップ!!(
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.9

学者って面倒くさい!いちいち面倒くさい!
けれどそこが面白い。
頭脳はピカイチなのに立ち回りも下手で社会不適合者な学者たちが合法ドラッグ作りに精を出して一旗挙げようとする話しなんですけど、インテリジョ
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悪の偶像(2017年製作の映画)

4.3

また韓国がとんでもない怪作を産んでいましたね。
恐ろしすぎてうーうー悶絶しながら鑑賞しました。本作の優れたところは不穏さは感じさせつつ展開が読めないところです。
そして作品に誘われるまま気づけば遠いと
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

自分の欠けたパーツをただ満たすための道具として他者を扱う、支配し続ける、恐ろしさを痛感した。
自立した者同士が寄り添い想い合うような健全な愛はなく、生まれるのは歪曲した情だけ。歪んだ関係は歪んだ結果し
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.9

わー!このスピード感と中二感きらいではないぞ!と思って開いたら評価が低くて白目を剥きました…。
最近自分の評価点がインフレしてる感が否めませんが、面白いの沸点が低い事は悪い事ではないですね。(精神衛生
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女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)

3.4

なんとも胸が痛む…傷ましい。
こういう境遇の人が世界に存在しているという事実を考えるだけで辛い。
スリリングな展開でラストまで観せてくれますが、ヘビーな内容ですので鑑賞する際は注意いただきたい。
コン
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.2

村上春樹著『納屋を焼く』をモチーフにした映画です。
『納屋を焼く』は数年前に読了済みで、しかし原作と言われると疑問符が浮かびますが、これはこれでとても好きな作品でした。
終始不気味で不穏な空気が流れて
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.9

原作、アニメともにみています。
本作は原作の魅力もあるのでしょうが、制作会社であるufotableの功績が大きいように感じます。映像の迫力、音楽のセンスも良く、同じ回に観ていたキッズを飽きさせることな
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

4.8

ここ数年みた中で一番心に残っているドキュメンタリーです。
複製画製作で世界の半分以上のシェアを誇る村に出稼ぎにきたシャオヨンは20年もの間ゴッホの複製画をひたすら描き続けていました。この村では幼い頃か
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

5.0

あぁ…もう性癖に刺さる作品に出会ってしまいました…。
あらすじを読んで「ベッド下に潜り込んで〜」の辺りであっこれは絶対好きに違いないと思ったのですが、
江戸川乱歩のような倒錯的な世界観にくわえて、文学
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.9

う〜ん、良かったです。
終始不気味な雰囲気で展開が読めずにグイグイ惹きこまれました。
そしてシンメトリーな構図や主観の映像も美しくて印象的。フィルムの差し込み方も絶妙。
黒沢監督の味である無機質な部屋
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.9

少し前に観た作品ですが、ふと思い出したのでレビューを書きます。
バリバリのエリートシステムエンジニアなトム・ハンクスが飛行機事故により無人島に漂着してしまい、サバイバル生活を送る物語です。
当然のこと
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.9

二十年以上前の作品なのに、今観ても古さを感じさせない、敢えてのレトロさなのでは?と演出にみえる洗練された感性と、突出したセンスに驚きます。
冒頭朗読される『青ひげ』。
温度を感じない無機質な部屋たち。
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.1

狂おしいまでの、禍々しいまでの、人間の『生』を感じられる作品です。
こんなにスクリーンから熱量が感じられる作品はそうそう無いと思えるくらい圧倒されました。
不器用に苦しみもがきながら懸命に生きている人
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RED/レッド(2010年製作の映画)

3.5

年金生活元CIA VS 現役CIAなアクションです。
元CIAなだけあって只者ではありません。冒頭から命を狙われますがキレキレなガンアクションの応酬が楽しめます。
しかしあらすじで想像したほど本編での
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.8

キム・ユンソクさん出演のサスペンスということで期待大で鑑賞しました。
終始謎めいた雰囲気が漂っており、不気味さが堪らない!
ラストも『殺人の追憶』を感じさせる俯瞰ショットで良かったです。
ただ全体とし
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.9

カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を描いた作品です。
家を出たかったモードさんは、後の夫となるエベレットさんの家政婦募集の広告を観て家に押しかけて暮し始めるところから話が始まります。ところ
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

4.1

余命いくばくない男と娼婦の逃避行の物語。

カメラワークや色彩が好みで、各所写真にして映像を切り取りたいアートのように美しい作品でした。
景色の綺麗さや、エルファニングの屈託ない笑顔が眩しく、作品全体
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.6

公開当初から気になっていた作品です。
いやぁとても良かった!
素晴らしい良作でした。
東大卒という輝かしい学歴を持ちながらニートをしていた主人公が久しぶりに再会した同級生の女の子のススメもあり銭湯でア
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.5

アクションシーンがカッコ良いですし、スタイリッシュさもあって魅力が随所に散りばめられていたにも関わらず、
なんだか惜しい…という印象に留まりました。
勿体ない。きっともっと面白くなったはずなのに。
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.9

梨泰院クラスのイソちゃんことキム・ダミさんが出演されている作品ということで鑑賞しました。
冒頭緊迫したシーンから始まり、ほのぼのターンからの……、という一作でなかなかにてんこ盛りな映画でした。
韓国映
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.9

本日二作目の劇場鑑賞。どちらもLGBTものです。
こちらの作品は原作が大好きで、この手の漫画の中では一番好きな…自分の中で殿堂入りの名作で、サンクチュアリのような存在です。なので実写は観ないつもりでし
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.9

正直なところ序盤がいまいちで、残念かな…と思っていたのですが、あるシーンを皮切りに、今まで描かれていた日常たちが突然意味を持ち始めて胸の奥から迫ってきました。
1を描くために10〜8をウロウロしている
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