nousagiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

4.3

ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!

1992年、ボスニアの田舎で鉄道技師として働くセルビア人のルカは、オペラ歌手の妻とサッカー選手を目指す息子と暮らしていました。
ある日ボスニア紛争が勃発したことで一
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約束の地(2014年製作の映画)

3.8

舞台は1882年パタゴニアの荒野。
異国の地で消えてしまった娘を探すディネセン大尉の孤独なロードムービー。

まず最初に驚いたのは、スクリーンの四隅が丸くなった変形スタンダード。幻想的な世界を覗きこむ
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トト・ザ・ヒーロー(1991年製作の映画)

4.1

年老いたトマの回想記。

現在と過去、現実とトマの妄想が混じり合う世界にサスペンス要素もあり、話の構成が見事でした。

たくさんの幸福な記憶より、不幸な出来事にとらわれてしまうことってありますよね。ま
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奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)

3.5

1977年、4頭のラクダと愛犬と一緒にオーストラリアの3,000キロに及ぶ砂漠を単独横断したロビン・デヴィッドソンの回顧録の映画化。

過酷な自然と向き合いながら、毎日32キロ歩き続けた約7カ月の旅。
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.9

文学が好きで敬愛する作家の思想を指針とするようなクリス。両親の不和や考え方、物質的社会に嫌気がさし自分にとっての真実を求め旅にでる。実話。

旅に出たことで自然のもつ雄大さや過酷さを知り、旅先で出会っ
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.0

熱くなってしまった!

ロサンゼルス、コンプトンのHIP HOPグループN.W.A.の結成から消滅に至るまでの伝記映画。

80年代後半のコンプトンは、麻薬売買が横行するアメリカで最も危険な黒人街。
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マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)

3.7

かつてコールガール、今やハリウッド女優の仲間入りを果たしたイジーが、インタビューを受け自身のサクセスストーリーを回想する大人のロマンチックコメディ。

舞台を軸にしたどたばた人間模様。
登場人物のすべ
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スライ・ストーン(2015年製作の映画)

3.6

60年代後半から70年代に活躍し、後のミュージシャンに多大な影響を与えたスライ・ストーン。
オランダ人の熱狂的ファンの双子が、消息不明だったスライを執念で探し出すドキュメンタリー。

波乱に満ちた半生
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誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

3.8

ジョン・ル ・カレ原作ということで「裏切りのサーカス」に続いて鑑賞。

9・11以降のドイツ 、ハンブルグのテロ対策諜報部が舞台。
イスラム過激派の容疑者を巡り、ドイツ諜報部内での意見の対立。そこにC
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ザ・ファイター(2010年製作の映画)

3.5

地元の英雄だったボクサーの兄ディッキーと弟ミッキーが世界チャンピオンを目指すストーリーなんですが、家族の話がメイン。
家族に振り回されるミッキーの奮闘。

クリスチャン・ベイルの役作りが凄くて、過去の
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.5

ビフォアシリーズのファンとしては、またジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)の会話劇が見れると思うと嬉しかった。

前作パリの書店で再会してから9年後。
ロマンチックなおとぎの世
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.0

登場人物の多さと次々変わる場面展開にもかかわらず、ストーリーのおもしろさとスムーズな流れで3時間の尺を感じさせない群像劇になってました。脚本と構成力が巧みです。

それぞれ後悔や悩みを抱える人々が、苦
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

4.1

「アモーレス ペロス」訳すと犬のような愛。まさに。
3つの話からなる愛に翻弄された人々の群像劇。

メキシコ社会の貧困層と富裕層、底辺にはびこる暴力や犯罪、いろんなものが混じり合っている雰囲気がリアル
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放浪の画家 ピロスマニ(1969年製作の映画)

3.8

19世紀後半から20世紀初頭にかけて日々の糧とひきかえに絵を描いたグルジアの画家ピロスマニの半生。

独学の画家で、グルジアの人々や動物、風景、宴会、祝祭など生活に根ざしたものをモチーフに、素朴であた
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.4

アイダホのどこまでも続く一本の道とリヴァー・フェニックスの圧倒的な存在感が強く心に残る作品でした。

ストリートキッズのマイクは、男娼をしながらその日暮らし。
極度のストレスから突然眠ってしまうナルコ
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

20年前、ヒーロー映画「バードマン」で一斉を風靡した俳優リーガンがブロードウェイの舞台で再起を図るストーリー。

現実と空想が混じりあい、心の声がバードマンとなって現れる。
過去の栄光にとらわれるばか
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.9

10年に及ぶ愛の物語。

パートナーの生き方や大事にしていることを受け入れることが出来なかったら、いくら愛していてもその関係はいつか破綻してしまう思う。
と、頭で分かっていても簡単に割り切れないもの。
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

3.9

母親が息子フランキーのことを思ってつく嘘。
子供って親が思ってるよりずっと敏感にいろんなことが分かっているものですね。母親の深い愛情までも。

フランキーが優しくて健気な子で泣けました。
まわりの大人
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.9

冒頭の公民館に来た映画「フランケンシュタイン」を食い入るように見ている子供たちの表情が凄くいい。

どのシーンをとっても絵画的な映像で美しいです。

子供の時にしか感じることができない世界があったこと
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チャイルド44 森に消えた子供たち(2015年製作の映画)

3.7

スターリン独裁政権下のソ連が舞台。
殺人は事故として処理される社会で連続殺人事件が発生。
秘密警察のエリート捜査官レオが、親友の息子の死をきっかけに、真実を歪めるこの国に我慢出来なくなり、事件を追及し
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.6

ジャーナリズム志望の主人公が興味のないファッション誌の仕事に就き、働いていくうちに仕事への自覚や面白さに目覚めだんだんキラキラ輝いていく姿は見ていて素直に楽しい。

最後の選択も好感が持てた。
アン
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セッション(2014年製作の映画)

3.7

一流ジャズドラマーを目指す主人公と偉大な音楽家を育てたい鬼教師。

高みを目指し努力する者同士だからこそ分かり合えることがある。演奏、音で通じ合える。

才能が開花する瞬間に興奮。

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.0

総合格闘技ものですが、父と息子達それぞれの人間ドラマがよく描かれているのでどんどん話に引き込まれていきました。

トム・ハーディー演じる、あまり多くを語らず闘うことでしか自分の思いを伝えられない不器用
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SUPER 8(2001年製作の映画)

3.5

エミール・クストリッツァ監督がギターで参加してるバンド、The No Smoking Orchestraのドキュメンタリー。
ジプシー音楽をベースに、パンク、スカ、ジャズの要素がごちゃまぜになった音楽
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愛と呼ばれるもの(1993年製作の映画)

3.3

ナッシュビルでカントリー歌手を目指す若者達の青春映画。

見所は音楽シーン。
ミュージシャンとしてのリヴァーフェニックスを楽しめます。
「Lone Star State Of Mind」はリヴァーが作
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.8

この映画を思うたび、グスターボ・ サンタオラヤの美しく哀愁を帯びたギターの調べが頭に流れてきます。作品の雰囲気にぴったりの曲。これを聴くたびに胸がきゅっとします。

まだゲイがタブー視されていた時代、
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ラストデイズ(2005年製作の映画)

3.2

ニルヴァーナのカート・コバーンの死にインスパイアされた作品。
精神的に追いつめられた有名ミュージシャンの最後の二日間が美しい映像で淡々と描かれていました。
主人公の苦悩が描かれていた訳でもなく、二日間
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.9

現代に生きるヴァンパイアの話。
ジム ジャームッシュらしさ満載でニヤリとしてしまいました。

退廃的で怪しげなムード漂うデトロイトと、異国情緒溢れるモロッコの街。夜の街が美しくて魅力的。

ティルダ
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.1

内容を理解すればするほどおもしろくなる作品でした。
初見は、登場人物の特徴や時系列についていくのがやっと…。
2回目で細部まで目がいくと、伏線が張り巡らせていたり、映画を分かりやすくするためのヒントが
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.0

スクリーンに映るのは車を運転する主人公ひとり、交わされる会話は電話のみ、というシンプルな構成。
朗読劇のような感じで、実験的な作品でした。
電話の会話だけで、主人公の人物像や人間関係が明らかになり、そ
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ロックンローラ(2008年製作の映画)

3.8

ロンドンのチンピラ群像劇。
テンポのよい展開でおもしろかった。
トム ハーディ、コメディーもいい!茶目っ気たっぷりハンサム ボブとワンツーの絡みはツボでした。

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.5

ボドロフスキー監督の子供時代の記憶、現実と空想が織りなす独特な世界。強烈!
ハッとするような鮮やかな色彩が美しかったり、絵的な映像が面白かった。