mimicoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

4.0

テキサスの田舎町の教会でコーラスの指導をする地味な主婦が、息子の訃報を受けてゲイ文化華やかなサンフランシスコに飛び、長く疎遠だった息子が経営していたゲイバーの立て直しに奮闘する。ありえないような挑戦だ>>続きを読む

MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.8

子どもの頃からミス・フランスに憧れていた若者が友人の活躍に触発され、ゴールに向かって本気で挑戦する話。
主役のアレクサンドル・べテールが文句なしに美しい。気品のある中性的な顔立ちに、日本人顔負けのきれ
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

4.0

何もかもがかわいくできているファンタジー。セーヌ川から現れた人魚を救ったのは落ち目のバー「フラワーバーガー」で働く心優しい男、ガスパール。人魚の歌声には人間の男の心を魅了して命を奪う力があるが、過去の>>続きを読む

どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.9

文豪ディケンズの自伝的小説「デイヴィッド・コパフィールド」の映画化。
奇人変人たちに囲まれて彼が送ることになる波瀾万丈の人生がコミカルに、そしてカラフルに描かれていて楽しい!
配役も豪華で、ティルダ・
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.7

パリの風景のなか、仕事への自信をなくした一流調香師の女性と、やはり人生の崖っぷちにいるハイヤー運転手のふたりが出会い、はからずもその出会いが刺激となってそれぞれが次のステップに踏み出す物語。
Merc
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.6

さまざまな苦労や差別を乗り越えてハリウッドで活躍してきた勇敢なスタントウーマンたちのインタビュー。
プロ意識の高い彼女たちの存在があって初めて、手に汗握るシーン満載の数々の名作は誕生した。
引退したあ
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声優夫婦の甘くない生活(2019年製作の映画)

3.7

1990年、ロシアからイスラエルに移住した初老の声優夫婦が新たな地で生きるためにくぐり抜けた悲しくも少しコミカルな出来事。クスッと笑えるやり取りが予想以上に多く、ハートウォーミングなエンディングも含め>>続きを読む

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.8

ニューヨークが舞台だが、この街の持つ華やかな面でなく、普段ほとんど注目されることのない人々とその暮らしぶりに焦点を当てた映画。ゾーイ・カザン演じる2児の母が置かれた境遇はあまりに救いようがなく悲惨。観>>続きを読む

ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.5

4人の男女の恋模様が多彩な音楽に乗せて美しい映像で描かれる。しかし通常の恋愛映画とは違い、さまざまなエピソードが順不同でポンポンと目の前に置かれる感じで、ときに置いて行かれる感じがなくもない。とはいえ>>続きを読む

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

3.8

音楽業界が舞台のサクセスストーリーだが、すべての楽曲がすばらしく、純粋に音楽を堪能できた。
キャストもグッド。トレイシー・エリス・ロスはダイアナ・ロスの娘だけあって魅力的な声の持ち主だし、ケルビン・ハ
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.0

最高に楽しかった。特にオープニングの壮大な風景を背景に行なわれるスピード感あふれるレースには背中がゾクゾク。ストレスがすべて吹き飛ぶほど爽快だった。

主役のガル・ガドットは完璧な美貌もさることながら
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.1

心が浮き立つような楽曲と迫力あるダンスがいっぱいのミュージカル。メリル・ストリープらのベテラン勢と高校生役の若手がいい具合に絡み合って誰が見ても楽しめる作品に仕上がっている。

それにしてもメリル・ス
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ノッティングヒルの洋菓子店(2020年製作の映画)

3.4

小さな洋菓子店の開店をめぐって繰り広げられる3人の女性と男性シェフの物語。その4人をつなぐのは、そこにはいないひとりの女性へのそれぞれの愛情。いかにも美味しそうなスイーツの数々に、ノッティングヒルのお>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

18世紀フランスのブルターニュ。貴族の娘と、その肖像画を描くために呼ばれた女性画家。次第に引かれ合うふたりの心の動きが、まなざしやポーズを通して雄弁に語られる。主要な登場人物が4人の女性だけという設定>>続きを読む

THE CAVE サッカー少年救出までの18日間/THE CAVE ザ・ケイブ レスキューダイバー決死の18日間(2019年製作の映画)

3.5

2018年6月にタイのタムルアン洞窟の水かさが増して閉じ込められたサッカー少年たちを、国籍もさまざまなダイバーからなる救助チームが救い出した実話を映画化。結果を知っているとはいえ、ニュースで伝えられた>>続きを読む

おもかげ(2019年製作の映画)

3.6

10年前に幼い息子が行方不明になったフランスの海辺の町に居を移してレストランで働くスペイン人の女性。
息子のおもかげのある17歳の少年と知り合い親しくなるが、二人の関係は周囲の戸惑いを呼び、混乱を引き
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博士と狂人(2018年製作の映画)

4.0

オックスフォード英語大辞典の編纂にまつわる実話に基づく作品。ひとつの単語について、1世紀ごとに出版物からの引用を添えて、その意味や使い方を提示するという気の遠くなるような作業を共同で進めた二人の男性の>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.8

ニューヨークで暮らす中国出身の女性が、大好きな祖母が余命わずかと知らされて中国へ帰り、その祖母を中心とする一族との交わりのなかで感じる違和感や、親族への複雑な思いを描いた作品。本人に病名を知らせないこ>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

3.7

作家ジャック・ロンドンの自伝的小説を、ナポリを舞台に映画化した作品。労働者階級で教育のない若者が、良家の令嬢に恋したことをきっかけに文学に目覚め、彼女にふさわしい人間になろうと必死の努力を重ねる。さま>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.8

ドランの最新作。初日鑑賞でポストカードのオマケつき。
ひょんなことから学生映画に出演し、キスすることになった幼馴染みのマティアスとマキシム。それ以来、相手のことが気になって仕方がない。動揺する心を持て
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

クリストファー・ノーラン監督が劇場公開にこだわったというだけあって、迫力たっぷりの映像が存分に楽しめる作品。時間の逆行に関してはわかったような、わからないような…。
「Don't try to und
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

勉強と生徒会活動に全力を注いできたふたりの女子高生が卒業寸前、まじめ一辺倒だったことを後悔して無理やりはじけまくる一夜の話。その不器用なはじけ方がユニークで強烈。下ネタ満載だが、カラッとしているのでい>>続きを読む

ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.7

2000年に過去のスパイ容疑で逮捕された実在の英国女性の物語。引退後、郊外で静かに暮らす女性を演じるジュディ・デンチのすべてを悟りきったような表情と、ケンブリッジ大学で物理学を学び、その後は政府の機密>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.8

ハリウッドで活躍する人気子役のステージパパを気取るのは責任感皆無で破滅的な性格の人物で、経済的に息子に依存しながら、めちゃくちゃな言動で幼い息子を振り回す。そんな父でも子は慕い、愛を求めてもがき続ける>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

プレイリスト・ムービーといううたい文句から、もう少し軽い作品を予期していたが、実際にはかなり重い内容だった。ある悲劇に引き裂かれる家族の物語だが、自分の考えを押しつけたがる両親よりも、短気な兄よりも、>>続きを読む

ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

3.7

40年間、完璧な家事をこなすだけの単調な毎日を特に大きな不満もなく生きてきた専業主婦が、夫の浮気の発覚をきっかけに家を出て、未知の人生に乗り出す物語。
慣れない仕事や状況にとまどいながらも、それまで自
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ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.8

オーストラリア競馬の最高峰とされるメルボルンカップで女性として初の優勝を2015年に果たしたミシェル・ペインの伝記映画。
競馬一家に生まれて幼い頃から乗馬の技術を磨いてきたとは言え、男性社会である競馬
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.0

開館時間は大勢のホームレスの居場所となっているシンシナティの公共図書館。凍えるほど寒い夜、シェルターに入れなかった彼らが図書館から出て行くのを拒否したことが、メディアや政治家の曲解や誤解によって悪質な>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.9

支配型DVの夫からなんとか逃れた妻のもとへ夫が自殺したという知らせが。しかし夫の性格をよく知る妻は何か裏があると直感。案の定、先端科学者の夫は透明人間になり、あらゆる卑劣な手段を用いて執拗に妻を追いつ>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

ウディ・アレンをめぐるさまざまな批判はともかく、この映画は最高!
まるで彼が乗り移ったかのようなティモシー・シャラメの饒舌ぶりに頬がゆるむ。ファッションも含めて、エル・ファニングのかわいさはとても言葉
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15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.7

伝説のロックスターの熱狂的なファンでその活動を何よりも優先する男ダンカンと、彼の長年のパートナーで博物館を運営するしっかり者のアニー。ところがアニーとロックスターがひょんなことから知り合って、予想外の>>続きを読む

ハリエット(2019年製作の映画)

4.1

19世紀のアメリカ。奴隷として生まれながら命からがら北部へ逃げ、その後は奴隷解放運動の活動家として多くの黒人を救った実在の女性、ハリエット・タブマンの伝記映画。これほど勇敢で独立心にあふれた女性がいた>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

約3か月ぶりの映画館鑑賞。待ちに待ったグレタ・ガーウィグ監督のLittle Women は期待を裏切らない仕上がりだった。それぞれに個性豊かなマーチ家の娘を演じる女優たちの演技がすばらしい。特にシアー>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.8

ハーレイ・クイン最高! マーゴット・ロビーがとにかくカッコいい。カラフルなファッションも、独特の話し方も、容赦ない暴れ方も、そのすべてが魅力的。バイオレンス強めの映画は苦手だが、この作品は例外。それぞ>>続きを読む