まつこさんの映画レビュー・感想・評価 - 60ページ目

まつこ

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長屋紳士録(1947年製作の映画)

5.0

世知辛い中にもあったかい優しさはきっとある。

捨てられたのか、はぐれたのか、「子供を拾ってきた」と連れてこられた坊やと預かることになったおばちゃんの人情劇。

笠智衆さんが若い!
唄声に合わせてぴっ
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白夜のタンゴ(2013年製作の映画)

4.3

アキ・カウリスマキが語る「フィンランド、タンゴ発祥説」を確かめるためにアルゼンチンのタンゴミュージシャンがフィンランドまで旅するドキュメンタリー。

タンゴについてはよく知らないし、黒猫のタンゴくらい
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めがね(2007年製作の映画)

3.5

たそがれって得意、不得意があるのか。

南の島を訪れたちょっとピリピリした彼女がめがねをかけた人たちと触れ合いながらホッコリを取り戻す物語。

もたいまさこさんのドヤ顔を見ているだけで癒される。

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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

3.1

11分。何でもできるようで何もできない僅かな時間。
二度寝するには足りないし、電車を待つにはちょっぴり長い。

たった11分の中で絡み合う人たち。一瞬が永遠を変える。

私が今日過ごした11分間のこと
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.2

有罪なのか無罪なのか。
12人の男たちがお互いの意見をぶつけ合う。

テレビドラマの映画化なのか。
とても舞台向きな内容で会話のやり取りが面白い。立ってそれぞれが背を向けるとことか舞台演出にありそう
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ゴッホ(1990年製作の映画)

3.5

画家の兄フィンセント・ファン・ゴッホと画商であるその弟テオドールの兄弟愛をアルトマンが撮った本作。

邦題は「ゴッホ兄弟」とかの方が親切な気もする。

狂気溢れる二人をティム・ロスとポール・リースが好
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かたつむり(1966年製作の映画)

3.3

何ごとも楽しちゃいけない。
そして、過ちからはちゃんと学ばなきゃいけない。

ファンタスティック・プラネットに同時収録されていたこの作品。

オジさんのドアップが怖い!
オジさんの本気度が怖い‼︎
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エリザのために(2016年製作の映画)

4.0

留学前の娘が暴漢に襲われたことをきっかけに家族の歯車が狂い出す。

メインドラマを通してルーマニアの現状を知ることができる作品。

大人たちが「自分の手では何も変わらない国だ」と諦め、不正が蔓延るルー
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フランス組曲(2015年製作の映画)

3.8

対立国だとしても男と女。
惹かれ始めたら止まらない。
あの旋律をなぞれば、あの人に会える。

戦争を越えた二人の恋愛劇。

マティアス・スーナールツが紳士過ぎて。あんなん惚れてまうやろ!と言いたくなる
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山河ノスタルジア(2015年製作の映画)

4.5

出会いがあれば別れがある。
人生は夢物語じゃない。
ひとつの山を越えたとしても、次の山が待っている。
そう、人生は繰り返しなんだ。

面影に愛を重ねる物語。

出だしの世紀末感漂う完成度の低いダンスに
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COMET コメット(2014年製作の映画)

-

夢の続きを知る物語。

出会って、愛し合って、別れて、再会して。そんな時間たちが絡み合いながら最後にひとつの答えを出す。

彼は愛を信じられないのか、それとも信じたいが故に縛られているのか。

個人的
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.2

とにかくカッコイイ‼︎
伝説的HIP HOPグループの伝記映画。

説明なくカッコイイ作品の頭にはコレを言いたくて仕方がない(笑)もう、それくらいに音も画もカッコよくて痺れてしまう。

HIP HOP
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

4.2

やめられない男の回り道を見る作品。

鮮やかな犯行と綺麗な手先に魅せられる。でも、こっちも悲しくなるから旅行者を狙うのはやめてくださいね。

なんて美しいラストなんだろう。
隔たりを越えて愛を確かめ合
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天使の分け前(2012年製作の映画)

3.4

うーん…うーん…うーん…
唸りすぎて牛になりそうです。

これでいいのかなぁ…
ハッピーエンドで陽気な歌が流れるのに、私は「うーん」と言いっぱなしでした。

犯罪者たちがウィスキーと出会って新しい道を
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

4.0

偏屈で不機嫌なおじさんの再生物語。

おじさんに笑顔が増えるたび心があったかくなる。

二人が見せるシュールな展開に初めはドギマギしていたけど、ラストにかけておじさんが色んなことを許せるようになる姿に
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.6

愛は狂気だ。
感情と理性の闘いの邪魔をする。
純粋になればなるほど、負の連鎖が止まらない。

白血病を患った娘の願いを叶えたいがために巻き起こる悲劇。

オープニングとラストシーンに唸った。

この世
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

共存するって難しいのかな。

チェコ・フランス合作の奇妙なSFアニメーション。

もっとカルトな感じなのかなと思っていましたが、意外とわかりやすかったように思います。色んな解釈はできそうですが、私は素
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マンハッタン(1979年製作の映画)

4.1

NYを舞台にした大人になり切れない大人たちのメロドラマ。

モノクロのマンハッタンに響くガーシュウイン。これから始まる物語がお洒落だけどガチャガチャしてんじゃないの?なんてソワソワしてしまう。

ウデ
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特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

4.0

北欧の人気ミステリー小説である「特捜部Q」の映画化第3弾。

「あっ…シリーズ3作目なのね∑(゚Д゚)」見終えて知った残念な事実。
リストに上げていたら思ったより早くきてしまったらしい。やっぱり一作目
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.1

※個人的にはIMAX鑑賞を強くオススメします!

やさしい調べが夢の国へ誘う。
とびっきり甘くてほろ苦い、ロマンチックな大人のミュージカル。

音と色の洪水に圧倒された冒頭。何度も予告を見ていたはずな
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ジャニス リトル・ガール・ブルー(2015年製作の映画)

3.7

インタビューと家族に宛てた手紙をもとにジャニスの軌跡を振り返る。愛を求めて叫び続けた彼女の愛の物語。

ジャニス好きの友人が「今までのジャニス作品で一番好きかも」と話していた本作。噂に違わぬ作品でした
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

4.5

ぼくはきっと明日も明後日も新しいきみに会えるんだ。

ぼくと変わり者の友人アールと不運な少女の物語。

ウィットに富んだ会話を楽しんで「シャレオツ映画だなぁー」なんて思いながら観ていた序盤。なんだなん
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.2

テレテレテ〜ワーワーワー♫
音楽が耳から離れない。

莫大な遺産を奪うために三人の男が駆け引きを続ける西部劇。

やっぱりラストの墓場シーンが一番カッコイイ。

どちらかと言うと「夕陽のガンマン」の方
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竹久夢二物語 恋する(1975年製作の映画)

3.3

大正ロマンを代表する画家、竹久夢二を題材にした物語。

物悲しい音楽で始まるからこの物語はこんな色で溢れているんだろうなぁなんて思いながら見始めた。

目で語るシーンが多いのが印象的。欣也さんの目力は
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マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)

4.0

NYを舞台にちょっぴり変な人たちが繰り広げるおとなのお伽話のような群像劇。

みんな感情むき出しでちょっとずつイカれているのが愛おしい。

オーウェン・ウィルソンの惚け顔が最高!コールガールとの浮気が
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ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.5

ひとりに慣れるのはクセものだけどひとりで居ることは悪いことじゃない。フラフラしてても、落ち着いていても、幸せと思えたらそれでいいじゃない。

NYの街で迷子になった大人たちが自分の足元を見つける物語。
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.3

エニグマ解読を軸に「人工知能の父」とも言われるアラン・チューリングの人生を追った物語。

史実と共に描かれる彼の苦悩に胸が痛んだ。淡々と紡がれるから余計にこみ上げてくる。

カンバーバッチもさすがの演
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マイ・ブラザー(2009年製作の映画)

3.7

死者だけに戦争の終わりが訪れる。

帰還兵とその家族の切なくもあたたかい物語。

トビー・マグワイアの目に惹きつけられた。食事のシーン、表情を変えずに涙するシーン、一番の見せ場のあのシーン。スパイダー
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

〝ずっと同じではいられない
人はみんな変わっていく〟

フィンランドで暮らす日本人のあたたかな日常の記録。
マリメッコ映画を観たら久しぶりに観たくなった本作。監督の新作も気になるな。

何にも
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ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.8

死んだと思った叔母さんがある日突然戻ってきた。ふきげんなカコちゃんとの奇妙な共同生活が始まる。

なーんにも起こらないようで摩訶不思議なことが降りかかる。

前田司郎の選ぶ言葉が好き。なんでもない会話
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赤い風船(1956年製作の映画)

5.0

おとぎ話の中に迷い込んだ気がした。

少年と風船の不思議な友情物語。

画のなかに映える赤い風船。
初恋のように絡まる青い風船。
カラフルな風船越しに映る少年。

ああ、この世界が好きだ。
35分に
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白い馬(1952年製作の映画)

4.0

少年と馬がみせる美しくも儚い物語。

モノクロでも惹きつける馬の白さ。タテガミの長さが馬のイケメンさを物語る。アランくんのピュアなたくましさと相まると一枚の絵画のよう。なんて美しいんだろうとため息が出
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KAMIKAZE TAXI(1995年製作の映画)

4.6

とにかくカッコイイ‼︎
(´-`).。oO(最近この出だし多すぎる…)

どうしようもないチンピラと移民のタクシードライバーが織りなす哀愁漂うロードムービー。

途中までは「カッコイイけどカッコイイっ
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SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者(2012年製作の映画)

2.0

なんでこうなっちゃったの…
痛くて、痛くて。
お前のブロも泣いてるぞ。

SRで出てきたメンバーのひとり、マイティの物語。
観るならSRは必須かな。ラストシーンは観ていないと感じられないものがあるはず
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小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

3.3

友達についた嘘がどんどん大きくなってどーにもできなくなったとしたら。誰もがちょっとは共感できる青春ムービー。

エマ・ストーンの可愛さをとことん楽しむ作品でした。

学生時代の噂ってホントに回るのが早
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ステイ・フレンズ(2011年製作の映画)

2.2

セフレと友達のままでいられるのか⁈という王道ラブコメ。

ある日、元カノとそういう関係が続いている人に何でそんな発展性のない関係を続けるのか聞いてみたら「元カノだからキライじゃないしそういう相性がいい
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