まつこさんの映画レビュー・感想・評価 - 58ページ目

まつこ

まつこ

映画(2639)
ドラマ(1)
アニメ(0)

PK(2014年製作の映画)

5.0

泣いて、笑って、最高に幸せな時間を過ごせるハートフルコメディ。

地球外生命体のpkが地球探索にやってくることから始まる本作。

宗教を扱っているのに押し付けがましくないし、言いたくても言えないことを
>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

3.4

〝あの男が現れるまで、私たちは家族だった〟物語。

浅野忠信の不気味さに尽きる。
タイトルまでの粋な持って行き方は好き。

淡々としていたのがウソみたいにグッと引き込まれたのに私の中ではその波も途中で
>>続きを読む

最期の祈り(2016年製作の映画)

2.8

集中治療室での延命に関する倫理的問題を抱えた医師・家族に密着した短編ドキュメンタリー。

1回のYESが永遠になるとは限らない。今日死にたいって思っても、明日は生きたいって願うように人は揺れるイキモノ
>>続きを読む

涙するまで、生きる(2014年製作の映画)

3.8

アルジェリア独立戦争を舞台に二人の男の心が通い合う。

独立、対立、復讐、因習、因縁。
すべての禍因はなんだろう。
名前がつくたびに、分けられるたびに血が流れる。虚しいだけの争いに勝利ってあるのかな。
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

ある男の生き様をみる物語。

凌ぐ強さを持っているのに抜け出せない負のループ。

目を伏せて見ないふりはできるのに…守りたい相手のために傷つくことも厭わない姿に涙が溢れた。

月明かりは心を自由にして
>>続きを読む

天国は、ほんとうにある(2014年製作の映画)

3.3

少年の臨死体験とその家族に纏わる物語。

世界で900万部以上を売り上げた同名作品の映画化。実話であるというのが興味深い。

息子の臨死体験に牧師である父親はのめり込む。夫婦関係が悪化しても、街の人と
>>続きを読む

コンチネンタル(1934年製作の映画)

4.0

アステア&ロジャース共演第2弾。
コンビ初主演作品。

愉快で幸福度の高い離婚劇。

冒頭の指ダンスがかわいい。
そこからのダイナミックなタップダンス。アステア師匠の奏でるステップ音も好みなんだなぁと
>>続きを読む

恋におちて(1984年製作の映画)

3.0

出会うのが遅過ぎた大人の純愛物語。

会う前にコレでもない、アレでもないと服を着倒し、ぐちゃぐちゃになってから「何やってんだろ…」って顔するメリルが好き。

でも、「何もなかったことの方が最悪よ!」っ
>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.0

ウディ・アレンらしさが光るとびきり甘くて苦い恋物語。

何度も観ている登場人物がスクリーンから飛び出してきたら私ならどうするかな。ATBのLEONとなら誘拐犯として指名手配されてしまうよね。とりあえず
>>続きを読む

恋のロンドン狂騒曲(2010年製作の映画)

2.7

ある一家を通して『恋する人の空騒ぎ』をウディ・アレンが描いた群像劇。

コールガールに貢ぐお父さん、インチキ占い師にハマるお母さん、上司に熱をあげる娘、向かいの若者にウキウキする娘婿と、こんな4人がワ
>>続きを読む

ミリキタニの猫(2006年製作の映画)

3.9

日系2世である路上画家〝ジミー・ツトム・ミリキタニ〟を通して戦争や9.11による人種問題、負の感情、それらを乗り越える力を伝えるドキュメンタリー。

とっても重いテーマなのに、二人のやりとりはいつもあ
>>続きを読む

ファンダンゴ(1985年製作の映画)

3.9

青春すべてが詰まったほろ苦くもあったかいロードムービー。

車を馬のように乗りこなし、ちょこちょこ動物が歩いているわ、ケツだけ星人は出てくるわなザワザワした冒頭。とにかくケビンコスナーがカッコイイ!あ
>>続きを読む

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

3.9

戦争に翻弄されたある夫婦の物語。

息子の入院費を稼ぐために一度だけ身売りしてしまう時子。そんなある日、ずっと帰りを待っていた夫が戦地から帰ってきて…

誰にだってあるどうにもならない気持ち。こうした
>>続きを読む

7月14日の娘(2013年製作の映画)

5.0

7月14日に出会った気になるあの娘と仲間たちで海を目指す、とびっきり甘くてヘンテコなドタバタロードムービー。

おもちゃのチャチャチャ的な音楽に乗せて早送りでパキパキと動く画。カラフルなクレジットはデ
>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

5.0

気になる方は是非劇場で!
本作は「貧困に苦しむ人々を支援する団体」に有料入場者1名につき50円寄付されています。詳細はHPでご確認を。


社会制度に翻弄された偏屈だけどとってもやさしいダニエルおじぃ
>>続きを読む

歌声にのった少年(2015年製作の映画)

3.4

パレスチナ出身の少年が世界的な歌手になるまでの実話に纏わる物語。

ドキュメンタリーではなく娯楽性も含んでいるからとっても観やすい。

監督はオマールの壁を撮ったハニ・アブ・アサド。アプローチは違って
>>続きを読む

FAKE(2016年製作の映画)

3.2

「佐村河内さんのかなしみを撮りたいんだ」と始まる本作。

某テレビ局の方が出演依頼に来るシーンには、真剣です!と推すたびに「またまた〜いじりたいだけなんじゃないの⁈」って思ってしまった。ダウトゲームの
>>続きを読む

映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年(2015年製作の映画)

3.5

花輪くん家にやってきた外国の子供たちとの交流を描いた本作。

いつも通りなんだけど安定の笑いとほろ苦さ。
まるちゃん家にホームステイするアンドレアとまるちゃんのやりとりが可愛い。

何度もツーンとして
>>続きを読む

オマールの壁(2013年製作の映画)

4.0

パレスチナ問題を市民の目線から切り取ったエンタメ度強めの社会派作品。

響く銃声。そびえる壁。かけ引きが続く日常。とっても劇的なのに誰かにとっては現実なんだよなと思うと切なくなった。

ゴッドファーザ
>>続きを読む

フォスター卿の建築術(2010年製作の映画)

3.0

"モダニズムのモーツァルト"と評される建築家 ノーマン・フォスターのドキュメンタリー。

好きな建築家のひとりであるノーマン・フォスター。レンタルにないため「ディスク買おうかな(´・_・`)」と思いな
>>続きを読む

かぞくはじめました(2010年製作の映画)

3.0

親友の忘れ形見を育てるために気の合わない二人が家族になるまでを描いたラブコメ。

赤ちゃんがめちゃくちゃ可愛い!
キアヌの替え歌には笑った。

予定調和のラブコメだけどゆるっと観れてほっこりできる作品
>>続きを読む

クリス・ヘムズワース CA$H(2010年製作の映画)

2.0

拾ったお金を使い込んだら持ち主(強盗)が集金にやってきた!というお話。

この頃のクリヘムはおぼこいと言うより芋っぽい。クリヘム好きにはいいのかな、どうなのかな。

個人的には「うーん…(._.)」と
>>続きを読む

スコット・ウォーカー 30世紀の男(2006年製作の映画)

3.9

もはや歌ではなく「はみ出たもの」だと人々が語る奇才・スコット・ウォーカーの伝記映画。

去年、ボウイが敬愛していたと知り聴き始めた彼の音楽。ルーツを感じるとても絵画的というか詩的な作風と柔らかくて色気
>>続きを読む

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.6

「いい人だけどねぇ〜…」と形容されるちょっとイケてないおじちゃんの寂しい日常を切り取った物語。

もう少し可笑しみに溢れているのかと思いきや痛いくらいに切ない。もう寒いくらいにチクチク痛む。

結局、
>>続きを読む

トップ・ハット(1935年製作の映画)

3.8

タップダンスは恋の始まり。
ステップ音は苛立ちと共に心にあの人を刻み込む。

アステア&ロジャースの共演作第4弾。今回も幸福を運ぶほっこり度の高いラブコメディ。

足上げの角度、回転の速さ、どれをとっ
>>続きを読む

初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.6

なんでもない山道が誰かの特別な場所になる。

両親の出会いと別れを息子が語るやさしい愛の物語。

白鳥さんバリのしめ縄ヘアもチャン・ツィイーがすると可憐に見える。彼女の表情ひとつひとつが可愛いくて仕方
>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.5

ロマンポルノリブート記念でリバイバル上映をしていた本作。

西成界隈で性を売って暮らす女の物語。

鐘が鳴り響くたびに全身が硬直した。出てくるオッサンたちの生臭さがこっちにまで漂ってきそうな臨場感
>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

4.1

法廷ミステリーの最高峰。

法廷という厳かな場所で繰り広げられるコミカルな攻防戦は新喜劇でも見ている気分だった。テンポの良い巻き気味の会話もユーモアに溢れているからゆるく感じられる。先の読めない展開に
>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

4.5

アラン・ドロンの魅力が詰まったハードボイルドなフランス製ギャング映画。

孤独が漂う燻んだ青に浮かぶ白い文字。フォントといい、配置といい、お洒落さに唸る。彼の佇まいに息を忘れ、瞳が動くたびに吸い込まれ
>>続きを読む

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.1

鮮やかな脱獄劇。

この間観た「スリ」以上とも思える入念な描写に敬服いたしました!

わずかに響く音に緊張が走る。呼吸を忘れ最後の方は肩が凝りましたよ!100分なのにめっちゃ疲れた!傑作‼︎

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.3

家族の絆ってなんだろう。
そんなことを考えるとってもあたたかいデトックス作品。

大人って、母親って、家族って、何をもっていうのかな。
言葉はいつも単純すぎてすぐに意味を履き違える。

人生は編み物な
>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

5.0

大好き!
観ているだけで幸せな気分になるし、ラストの可憐な彼女を見ているだけで泣けてくる。

言葉なんていらない名作。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.2

激しさの中には求愛が隠れている。

失うものをなくした人たちの生きる瞬間を見る物語。

演技派揃いの安定感。
オダジョーのフツーなようでフツーじゃない感じが堪らない。

蒼井優ちゃん綺麗だな。危うさと
>>続きを読む

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

4.6

華やかさを取り戻したパリで織りなす4人の恋物語にガーシュウィン楽曲が彩りを添える傑作ミュージカル。

華やかだけど物語に影を落とす戦争。能天気な音楽劇、恋愛劇なようだけど、パリを燃やされかけたのが数年
>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.6

不条理の中で少年がもがきつづける。トリュフォーの自叙伝的作品とも言われる青春映画。

家でも外でも仕事が多い母親、見ているようで何も見えていない先生、何も知らずに怒鳴る親父。
大人は判ってはくれないし
>>続きを読む

特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.5

北欧の人気ミステリー小説である「特捜部Q」の映画化第2弾。

双子殺害事件から繋がるいくつもの事件。エリート寄宿舎で一体何が起こっていたのか…青春の影が生んだ悲しい愛の物語。

撮り方は次作の方が好み
>>続きを読む