しちれゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

しちれゆ

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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.9

ドイツ・ハンブルクの風俗街にあるバー″ゴールデン・グローブ″は戦後 底辺の年増売春婦とオジサンオジイサンの出会いの場だったらしい。ここの常連だったフリッツ・ホンカは酒が飲みたい女を自宅に連れ込み次々に>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.7

パリ郊外モンフェルメイユ
″市長″と呼ばれる露店を仕切るボスはアフリカ系移民、刑務所上がりのケバブ売りはイスラム、サーカスの団長はロマ、民族・宗教の異なる人々の共生と崩壊を私たちはただ見ている。作品冒
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

取り敢えずホラーは見に行く、というスタンスなので早速映画館に参上しました。そしたら意外に面白かった!ジュブナイルです。
お化け屋敷感覚で行った古いお屋敷で見つけた一冊の本、そこに表れるお話が現実になっ
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仮面病棟(2020年製作の映画)

3.3

エンタメミステリーとして観客を楽しませたいのか、倫理とか正義とかの問題提起をしたいのか、途中からテーマがずれていきどっちつかずになってしまった感じ。
と言っても私はピエロの正体が最後までわからなくて速
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.5

これ評価低いんですねー。私は1作目より面白いと思ったんだけど…でも…内容に関しては特にありません(๑ ́ᄇ`๑)

白石麻衣が常にスカート履いてヒラヒラキレイ系でいかにも男子が好きそうな最大公約数タイ
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冒険者たち(1967年製作の映画)

4.2

1967年作品。名作だと思います。
コンゴの海に沈む財宝を求めて旅立つ2人の男と1人の女の楽しげでやがて悲しい青春の物語。夢とロマン、恋と友情、太陽と海 そして愛と死 全て揃っています。音楽もとても良
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アダムズ・アップル(2005年製作の映画)

3.9

イヴァン(マッツ様)の登場早々の短パンとシャンプーハットみたいなザビエル襟にププッ!面白そうな予感。
神に仕える敬虔な牧師イヴァンは最高に「アレな人」だった…教会に引き取っているテロリスト カリド
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影裏(2020年製作の映画)

3.8

綾野剛が良かった~可もなく不可もない どこにでもいそうな独身男子をどこにもいないレベルの綾野剛が演っている。前半ひたすら脚とパンツ(๑ ́ᄇ`๑)
日浅(松田龍平)はツンデレ。自分の大したことなさは自
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.6

人は『好き』で出来ている
好きなもの 好きなこと 好きな人
好きな場所 好きな時間
たくさんの『好き』が人の中に積み重なって人を作り上げていく
そんな当たり前のことが叶わなかった時代

キャンベ
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ファンシー(2019年製作の映画)

3.2

「僕はペンギン、飛べない鳥」
窪田正孝演じる″ペンギン″は原作ではリアルペンギンなんだそうだ。だから熱いお風呂に入れないセックスも出来ない。でも詩人である。そこに「妻にして」とやって来たペンギンのファ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

最初のうち家政婦フランとダニエル・クレイグ演じるブノワ・ブランの名前が混乱して…どうなってるんだぁ!って…本当にすみませんm(*_ _)m
更に登場人物、特に男性(息子とか娘の夫とか孫とか)が混ざって
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

この事件がたった4年前の出来事だということにまず驚く。男女平等先進国、女が強いアメリカというイメージを覆すCEOロジャーの横暴。競争社会の中で女性の野心を利用しようとする権力者と、ぎりぎりのところまで>>続きを読む

私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

二転三転の内容に混乱しつつのエンド・クレジット。でも待てよ、複雑なのは作中でクレールが書いた小説(劇中劇)でありそれは現実ではないのだ、と思い至る。紛らわしい…(´д`)

【あらすじ】
50代のクレ
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母との約束、250通の手紙(2017年製作の映画)

3.6

ロマン・ガリの自伝小説の映画化。
ネグレクトで子供に何にもしてあげない母親の話はよくあるけれど、この作品は反対。
息子いのち、の母ニナ(シャルロット・ゲンズブール)は 大使になれ、士官になれ、大作家に
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.6

男女間であれ男男間であれ女女間であれ、エロスが介在する関係に崇高な何かはないと私は思っている。
ロニートとエスティもまた然り。自身の幸福、快楽、安寧を求めて相手の心と肉体を搾取する(と言えば言い過ぎか
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

アメリカ映画、ウォルト・ディズニー・ジャパン配給、戦時中のドイツ人が皆 英語を喋っている(文字はドイツ語) 。なんとなく違和感。
登場人物は皆 魅力的。
クレンツェンドルフ大尉の優しさと仄見える虚無(
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アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール(2018年製作の映画)

3.7

素直な時系列で進む王道の伝記映画。アンドレア・ボチェッリ本人が歌うCon Te Partiro、誰も寝てはならぬ、女性と歌う椿姫、声変わり前のアモス少年の美しい声のオ・ソレ・ミオ、レジネッラなど聞き>>続きを読む

グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

4.0

ヘレン・ミレン演じるベティ、ノーブルで素敵なマダム…と思って見ていたらロイとのだまくらかし合いが凄かった。海千山千のロイの上を行く用意周到なやり口はあっぱれ!ロイが狙う「うぶな老女」そのものに見えたけ>>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.7

私が(特に海外の)ヘヴィメタの人たちに持つイメージは・・クスリ&お酒ガンガン、昼夜逆転で起きるのは昼過ぎ、女も取っかえ引っかえの恐ろしいヒトたち。

ってのが完全に覆った本作。ヘヴィメタ人はおバカだっ
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.7

向き合って正座し「よろしくお願いします」と言い合ったあの頃。でも忙しい毎日の中で互いを大切にする気持ちが次第に失われていく。批判を恐れずに言えば、子供のいない専業主婦は世界が狭くて時間も結構あってメイ>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.3

コテンパンな酷評にも負けず見に行って来た。福士蒼汰くんを見るために!
カイジ過去2作を見ていれば「前作に比べてつまらない」となり、見ていなければイマイチ ネタが活きてこない。私は坂崎のおっさんが出てき
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冬時間のパリ(2018年製作の映画)

3.4

喋って喋って喋りまくる。皆 持論を展開しまくる。フランスにはコミュ障はいないのかしら(んな筈ない)。
出版社のやり手アランとそこそこの女優セレナ夫婦。私小説作家レオナールと政治家秘書ヴァレリー夫婦。
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サイゴン・クチュール(2017年製作の映画)

3.4

主人公ニュイがアメリカ映画に出てる松田聖子又は社交ダンス時のキンタローみたいで(´д`)当日はたまたまこれと仏映画『ANNA』をハシゴしたものだから(๑ ́ᄇ`๑)
でもニュイはサイゴンのファッション
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アンナ(1966年製作の映画)

3.6

本作が見る者を魅了するのは、昔 生活の中で普通に使われていたものが時を経てヴィンテージになることに似ている。

アンナ・カリーナの60年代ファッションの可愛さ、セルジュ・ゲンスブールのポップな音楽、シ
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mellow(2020年製作の映画)

3.5

田中圭が草食系を通り越して仙人だった。
木帆のラーメン店で知らないカップルの別れ話を聞いて泣くところはちょっと引いたけれど。
自分の気持ちに誠実に生きることと人の心を大切に思うことは相反しないよ、と諭
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

3.5

これ誰が悪いってご近所さんジャドでしょう( *`ω´)キッ! ペット・セメタリーがどういう場所か知ってるのに「ここに埋めなはれ」って。それで結局殺されちゃったの自業自得。このチャーチ蘇り案件がなければ>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.6

もし現代の日本でこのような事件が起こりこのような報道がなされたら私たち一般人はTVで見ただけの容疑者(本作でのリチャード・ジュエル)を犯人と決めつけるに違いない。″銃をたくさん持っている″、″2年間も>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.8

岩井俊二監督の描く少女はいつも儚くて美しい。この映画を知ったとき″Love Letter″の2番煎じか~と思ったことを反省(しかも見てないスミマセン)。
みずみずしい少女の只中を生きていても、心には悲
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パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

原題 L’homme fidele
英題 A Faithful Man
ルイ・ガレル監督・主演。2018年東京国際映画祭で『ある誠実な男』のタイトルで上映された作品が今回女子ウケを狙ったのか『パリの恋
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私のちいさなお葬式(2017年製作の映画)

3.7

ある時はライトグレーのケーブル編みロングカーディガンにグレーのベレー帽&小さなスカーフ、ある時はピンクのブラウスにブローチ、まずエレーナの素敵なファッションに見とれました。
余命宣告された73歳の元教
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

格差エンタテインメント。132分という長さを全然感じない!
金持ち側社長一家には悪意がまるでない。ただ貧乏人に無関心なだけ。下の人は上を見るけど上の人は下なんか見ない、という構図が容赦ない。
そしてひ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.7

「持ち家が欲しい」「もっとお金を稼ぎたい」と家族のために宅配ドライバーに転職した父親リッキーだが過酷な労働に疲弊し家族関係も崩壊していく。
救いは母親アビーの優しさ。自身もお年寄り宅への訪問介護で疲れ
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.6

AIを搭載してアップグレードするのって女が美容整形して美しくなるのに似てるわね、やり過ぎると破滅するみたいな(´д`)

リー・ワネル監督は『ソウ』シリーズの脚本の人と聞いて面白そう!と期待して見に行
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カツベン!(2019年製作の映画)

3.8

お約束通りの展開ながらとても面白かった。お正月に見るのにぴったりの楽しい作品。
大正時代の演芸場のような映画館、手回しのフィルム、活動写真と言われていた黎明期の映画が興味深い。
成田凌の声良かったなぁ
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.7

作家として成功しシカゴで夫と子供と幸せに暮らしているベス…と思ったら(ꐦ°᷄д°᷅)!
あの凄惨な事件以来心を病んで孤独の中 引きこもりになっているヴェラ…と思ったら(Σ(゚д゚lll)!
家に侵入し
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.6

″シリアルキラー″という言葉は元FBI捜査官がテッド・バンディを表すために提唱したらしい。そんな大御所テッド・バンディの物語だがなぜR15+なのかなぁグロさゼロで盛り上がんない!…とは言え監督がちょい>>続きを読む