しちれゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

しちれゆ

しちれゆ

映画(1065)
ドラマ(7)
アニメ(0)

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

小学校低学年で誰もが読むエジソン伝、私も読んだ記憶。どんな伝記も偉人として描かれているけれど。
まぁお話は「そうなのか・・」という感じ。エジソン氏、色々難ありな性格だったらしいけど「人を殺すものは作ら
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.9

トンデモ映画がまたひとつ。とても面白かった!
舞台は日本統治時代の朝鮮、「上月」という和名を手に入れた朝鮮人とその姪秀子(お嬢さん)。春本を朗読する美しい秀子の口から発せられる放送禁止用語…これ日本人
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.6

‪‬雨のマンハッタン、ピアノを弾いて歌うティモシー・シャラメ、くるくる表情が変わるエル・ファニング。2人のファンなら悶死確実。(あ、ジュード・ロウ失速中)
大金持ちでスノッブな両親(特に母親)を忌み嫌
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.5

″The Death & Life of John F. Donovan″
「見たい!」と思わせるスタイリッシュなタイトル、豪華な出演者(ダンブルドア校長も!)ながら個人的にはあまり入り込めませんでし
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.2

「ルーカスのはピンと立ってるの。太い棒みたいに」

クララはルーカス(マッツ・ミケルセン)にハートの形のプレゼントをあげる。男の子たちと楽しそうに遊んでる彼にチュッてする。「唇はダメだぞ」驚いたルーカ
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悪の偶像(2017年製作の映画)

4.0

とても面白かった!こういうのコリアン・ノワールというらしいです。『パラサイト』が万人向けだとしたら本作はコアな映画ファン向け。あっちでもこっちでもヒャーなことが起こり小ネタに至るまで楽しく戦慄します。>>続きを読む

アンティークの祝祭(2019年製作の映画)

3.6

現在と過去、現実と幻想の間を行き来しながら物語は進みます。

老婦人クレールの人生を彩り、彼女と共に更なる時を経た数々の美しいアンティーク。若かった自分と幼かった子供たち、たくさんの思い出を挟みながら
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his(2020年製作の映画)

3.5

ドラマ版(本作の前日譚)未見です。
宮沢氷魚演じる迅は大人しくて優しくて高身長・脚長・小顔・茶髪クルクルで生身の男の色気が全くない。大根作って薪割りして川べりでカフカの『審判』を読んでる。観客に好意を
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山の焚火(1985年製作の映画)

3.9

フレディ・M・ムーラー特集『マウンテン・トリロジー』より。1985年作品・デジタルリマスター版

雪の中から掘り出された罠にかかった大きな2匹の鼠。姉弟は楽しげにそれを掲げる。

ろうあの弟。『坊や』
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.7

『若草物語』『赤毛のアン』『アンネの日記』あたりが昭和ニッポン婦女子(腐女子にあらず)思春期の通過儀礼的文学ではなかろうか。
それらを読み耽った頃から幾星霜を経て今回 新たな″Little Women
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アドリフト 41日間の漂流(2018年製作の映画)

3.5

サバイバルものが結構好きなのでイソイソとお出かけ。
お金持ちの老夫婦にタヒチからサンディエゴへヨットを運んで、と言われ引き受けたタミーと恋人リチャード。漂流も凄かった(語彙力)けどまずはヨットの豪華っ
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

人種差別に限らず、30そこそこで親になった未熟な人間がこと自分の子供に関しては絶対的な力を持つ。親は幼少期の子に対し全能である。その思想・行いが良くも悪くも子供を染めていく、愛されていれば尚更。
沸騰
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恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

3.7

11歳のサムはパパとママとお兄ちゃんと一緒に一週間のバカンスで小さな島にやって来る。そこで出会った元気いっぱいでちょっと不思議な少女テスには切ない秘密があった。
早朝の海を歩くサム。引き潮に現れる小さ
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.6

ドイツ最大の司法スキャンダル、という程でもなかったような気がします。それよりも人間の持つ負の心が悲しく描かれた作品。
弁護士ライネンの恩人であり彼が父のように慕っていたマイヤーの若き日の蛮行。ライネン
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.1

ルース怖すぎ。ときには苦悩を見せ、ときには怒りを露わにし、ときにはユーモアを演出する変幻自在さ。
「僕の母は僕の名前を上手く発音出来なくて僕はルースと名前を変えました」彼はこの一件で幼いながらアイデン
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ナイチンゲール(2019年製作の映画)

3.5

イギリス人がアイルランド人を差別するのは不当だが、アイルランド人(白人)である自分がアボリジニを差別するのは当たり前。そこに何の矛盾も感じなかった時代。
将校ホーキンスへの復讐を誓い旅に出たクレアはア
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トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)

3.6

劇場未公開らしいです。
婚約者に捨てられ立ち直れないレナード(ホアキン・フェニックス)はミシェル(グウィネス・パルトロウ)に一目惚れ。ミシェルのためなら地獄の果てまでも、と言わんばかりの献身っぷりの一
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ポップスター(2018年製作の映画)

2.9

ナタリー・ポートマン、ジュード・ロウ共演、ナレーションがウィレム・デフォー。これはもう行くしかない!と馳せ参じた次第。
でも・・・。あれ?これがジュード?いや、ジュードはあとから出てくるんじゃ…と思う
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

この伝説の討論会が安田講堂陥落よりあとに行なわれたものだというのをこの度初めて知りました。なんだ、宴のあとじゃん。置いてきぼりを食らった者が精一杯の矜恃を持って迎え入れた三島はしかし彼らより一枚も二枚>>続きを読む

悪童日記(2013年製作の映画)

4.2

第二次大戦下 祖母の家に預けられた双子の兄弟。祖母にこき使われ殴られ腐ったスープを与えられ…兄弟は父に貰った日記帳に過酷な日々を記していく。生き残るためにものを盗み、神父を強請(ゆす)り、笑うことを忘>>続きを読む

パーフェクト・トラップ(2012年製作の映画)

3.4

TSUTAYAの定額レンタルの会員ですが
自宅で映画を見られないタイプで無駄にお金払ってます(◞‸◟ㆀ)本作をリストに入れたのも太古の昔。どんな映画だったっけ?

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.6

2016年公開時に見逃してしまった作品です。
聡(蒼井優)の純情とそれゆえの狂気、「あたし、ぶっ壊れてっから」という言葉どおり白岩(オダギリジョー)に向かって突然キレだし喚き散らす。風呂の無い部屋で裸
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エスケープ・ルーム(2017年製作の映画)

3.0

見始めは「失敗した…」と思ったけれど段々面白くなって来た(とは言え皆さんの評価が低いのにも納得)。
出てくる人達は全員イマイチで女性はビッチ系、でも意外と頭が良かったり。グロも楽しめました!
恋人のバ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

本作3/27鑑賞、映画館クローズ前の最後の鑑賞作品、そして本日は4/24 。。。積みfilmarksが溜まっていくという心配がなくて放置してしまいました。
高評価の割には前半は間延び、そして「イケメン
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セクレタリー(2002年製作の映画)

3.0

『ぼくの美しい人だから』のジェームズ・スペイダーが大好きなので見落としていた本作を見てみました。彼は『僕の…』の頃は王子様キャラで一番美しかったけど本作でもまだイケメン。ジェイク・ギレンホールの姉マギ>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

トンデモ映画なんだけどかなりグロくて楽しめた。『ベニスに死す』の美少年があのおじいさんかぁ。
ダニーのクリスチャンに対する復讐物語なんでしょうけどクリスチャンは「ダニー面倒…」と思っていて友人たちも「
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.8

ジュディ・ガーランドが憑依したかのようなレネーの演技が圧巻。アップで映し出される顔は見ているのが辛くなるほど丸裸で孤独で老いている。
「君の名前はフランシス・ガム、太い脚に出っ歯、ホモの父親、自分が誰
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シェイクスピアの庭(2018年製作の映画)

3.7

不世出の天才シェークスピアが20数年ぶりに家族のもとに帰ってみたら妻や娘に「え、何で帰ってきたの?」と疎んじられひとりぼっちで亡き息子のために庭を作るという話。

8歳年上の奥さんアンの″歯に衣着せぬ
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

4.2

将来 作家リンドグレーンとなる16歳のアストリッドは小さな新聞社に雇われる。自分が一人前になったような気がして有頂天になりお下げの髪をフラッパーにして編集長ブロムベルイを積極的に誘う。
ひっそりと産ん
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

3.5

以前から東欧の民族舞踏に関心があり見に行きました。
東ヨーロッパとも西アジアとも位置づけられるジョージアのグルジアンダンスはウクライナのホパーク(コサックダンス)の要素もありながらコンテンポラリーダン
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.9

ドイツ・ハンブルクの風俗街にあるバー″ゴールデン・グローブ″は戦後 底辺の年増売春婦とオジサンオジイサンの出会いの場だったらしい。ここの常連だったフリッツ・ホンカは酒が飲みたい女を自宅に連れ込み次々に>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.7

パリ郊外モンフェルメイユ
″市長″と呼ばれる露店を仕切るボスはアフリカ系移民、刑務所上がりのケバブ売りはイスラム、サーカスの団長はロマ、民族・宗教の異なる人々の共生と崩壊を私たちはただ見ている。作品冒
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

取り敢えずホラーは見に行く、というスタンスなので早速映画館に参上しました。そしたら意外に面白かった!ジュブナイルです。
お化け屋敷感覚で行った古いお屋敷で見つけた一冊の本、そこに表れるお話が現実になっ
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仮面病棟(2020年製作の映画)

3.3

エンタメミステリーとして観客を楽しませたいのか、倫理とか正義とかの問題提起をしたいのか、途中からテーマがずれていきどっちつかずになってしまった感じ。
と言っても私はピエロの正体が最後までわからなくて速
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

3.5

これ評価低いんですねー。私は1作目より面白いと思ったんだけど…でも…内容に関しては特にありません(๑ ́ᄇ`๑)

白石麻衣が常にスカート履いてヒラヒラキレイ系でいかにも男子が好きそうな最大公約数タイ
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冒険者たち(1967年製作の映画)

4.2

1967年作品。名作だと思います。
コンゴの海に沈む財宝を求めて旅立つ2人の男と1人の女の楽しげでやがて悲しい青春の物語。夢とロマン、恋と友情、太陽と海 そして愛と死 全て揃っています。音楽もとても良
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