きみどりさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

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今読んでるのが『エスタブリッシュメント』ていうイギリスの富裕・権力者層に関する本で、加えて先日の立派なお葬式とそれにまつわるエトセトラが溢れかえるなか、たまたまこの映画を再生してしまった(しまった、と>>続きを読む

LOU ルー(2022年製作の映画)

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イコライザー老婦人バージョン。
アクション映画もおばあちゃんをヒーローにする時代になったんか…。

孤島にわびしく一人住うアリソン・ジャネイの佇まいが、古い西部劇の一匹狼風でいい感じ。前半のアクション
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タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)

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うーん、うーん、うーん。
お腹いっぱい。愛着障害、醜形恐怖、自己肯定感、自己顕示欲、アーンド金かねカネmoney!と宗教の親和性の高さについては、今さら何を言うことがありましょうや…。

それにしても
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アンダーウォーター(2020年製作の映画)

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短尺、深海、少人数、クリステン・スチュワート(と、ヴァンサン・カッセル)が揃っていたのに…。いやこれどうやったって、もっと面白くできたと思う。
クリーチャーが今ひとつだったから? 明日には観たことを忘
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フレッシュ(2022年製作の映画)

4.0

なんとびっくり、『プロミシング・ヤング・ウーマン』の姉妹的映画(姉妹とは)。
カニバリズムものと思わせといて、シスターフッド映画の秀作だった。

恋愛…もとい、「とにかくデートやセックスしなきゃならん
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ナイト・ハウス(2020年製作の映画)

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幽霊屋敷ものと思いきや…。
ほぼ出ずっぱりのレベッカ・ホールが頑張る低予算ホラーだった。

この人、ちょっとピリピリした役を演じると本当に上手い。

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

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アーーー!イヌーーー!



とうとうDisney+の軍門に降ってしまいました…。
だってさ!初月199円だって言うから!

残り火(2022年製作の映画)

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父が娘に伝えたい、結婚生活の知恵(なのか???)

浮気亭主にブチ切れ妻、短気な愛人、詰めの甘過ぎる計画、無能な警察…とイライラ要素がこれでもかと揃ったスリラー映画。
巻き込まれたご近所さんがいちばん
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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*このレビューには個人的な恨み辛みがみっちり詰まってます。念のため。


絶賛一色のレビューが並ぶなか、書きづらいですが…これ思い切りヤングケアラーのお話でしたよ。
見てて辛くて泣いた。
もちろんコー
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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

5.0

誰かを崇拝することはまずない…ていうかしないように心がけている(気を緩めるとすぐ盲信しちゃってその後がっかりするから)。でも、リチャード・ドーキンスに関しては大学生のときに初めて『利己的な遺伝子』を読>>続きを読む

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

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カヤ・スコデラリオ、第二子出産おめでとうございます🎉というご祝儀の気持ちで鑑賞。

何年か前に彼女がバイオハザードの新作に出ると聞いた時には、それはそれは嬉しかったものですが、聞こえてくるのは酷評ばか
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

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「いちばん犯人じゃなさそうな人が犯人」って、アガサ・クリスティーも言ってるじゃん!(←もちろん分からなかった)。

90分という尺で、俳優がたくさん出てるのに、迷子も舌足らずもなくきっちりお話をまとめ
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

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視点人物を変えていく展開、配役、テーマは良かったと思うのだけど、なんかこう薄味すぎというか…。出汁味にしたいのか、甘酢味にしたいのか、作り手の意向を図りかねているうちに食べ終わって…じゃない観終わって>>続きを読む

クローゼット(2020年製作の映画)

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なんでまたあんなでっかいお屋敷に引っ越したんや!とハ・ジョンウを詰めたくなるくらいお家が大きい。掃除が大変そう。

子どもが取り憑かれて連れて行かれる系(長い)は数あれど、果たして本作の悪霊の正体は…
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彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

4.0

ああこれは。詩文学を映像化した作品なのかもしれない。
いやもう、詩以外のなにものでもないじゃん…。

『ビューティー・インサイド』観たときにも、どっからどうやってこの発想になるんだ!?と不思議だったん
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

いつものことながら、ジョーダン・ピールのセンスに圧倒されました。
こういう映画作家と同時代に生きてて、劇場で観られてるうちはまだこの世も捨てたもんじゃないなと思う。

このたび配役以外の事前情報をゼロ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

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『灼熱の魂』『シカリオ』『プリズナーズ』のヴィルヌーヴをこよなく愛する人間にはちと寂しい、このごろの巨匠のビッグバジェット路線。

自宅鑑賞するような映画じゃなかったわ…。再生するとすぐ爆睡してしまい
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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犬並みに「今を生きる」タイプのわたくし、過去のあれこれを振り返る系の映画はあまり刺さらない…って思っていたのですが。

先日、車検のために借りた代車のカーステレオをいじくり回していたら、不意打ちでスピ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

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「『グーニーズ』のスロースを逮捕しろっていうの?」と聞いてピンとくる人は監督と同年代。
↑のセリフだけでジェームズ・ワンに対するシンパシーが増す。

ワン監督って、非の打ち所がなさ過ぎて時に面白みに欠
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Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

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一時期『グッドワイフ』を熱心に観ていたお陰で、アメリカの大手法律事務所のシステムー ひとくちに弁護士と言えど、アソシエイトは常に首の皮一枚で超ブラック。死ぬほど働いて大金を事務所に上納してパートナーに>>続きを読む

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

2.0

人生の選択権が自分に常にあって、その恵みに無自覚なまま歳を取った人ならではの足掻きっぷり。選べなかった人間(大家のお婆ちゃま、あと私)からすると、「ふーん…で?」になってしまうのでした。ああ性格悪い。>>続きを読む

王になった男(2012年製作の映画)

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とりあえず朝鮮王朝ものを片っ端から観ていくチャレンジ開始(あれ、ヨ・ジング祭りはどうなった?)

「暴君」とされて廃位された15代朝鮮国王、光海君には実は影武者が…という歴史フィクション。

これヨ・
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代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン(2017年製作の映画)

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壬辰倭乱(豊臣秀吉の朝鮮出兵)に苦労して対応した朝鮮王朝の光海君と、彼と苦楽を共にした兵士の物語。

テーマがテーマだけに、日本の武士の描写が酷くても仕方ないな…と恐る恐る鑑賞。
もちろん秀吉軍がメイ
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ファイ 悪魔に育てられた少年(2013年製作の映画)

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ドラマ『怪物』でヨ・ジングを知った。目つきの悪い色男!

お父さん5人との暮らしや近所の女子高生とささやかな恋をする描写が幸せな分、彼の来し方行く末を思うと悲しくなる。
父親からの歪んだ愛情に翻弄され
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

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「鳥は恐竜だ」「恐竜は鳥だ」論争については、小林快次先生と川上和人先生にお任せするとして(←これどうしても言いたかった)、30年弱に渡ったシリーズもついに終わり。
今観ればお粗末なレベルのCGだった第
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ライラの冒険 黄金の羅針盤(2007年製作の映画)

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ニコマンがもう、ゴリッゴリに美女。黄金のドレスをまとって黄金の猿を連れ歩く姿は真宗の仏壇さながら(←褒めてるのよ)。本人も分かってて楽しそうにやってる気がする。ボンド前のダニエル・クレイグにエヴァ・グ>>続きを読む

走れ自転車(2008年製作の映画)

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韓国の地方都市の雰囲気が良い。河川敷とかうちの近所のによく似てる。
そうかなるほど自転車を出してくるには平地の多い田舎でなければ難しい。ソウルで自転車だと息の上がるヒルクライムか危険な下りになって、若
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金の亡者たち(2018年製作の映画)

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『サバハ』でおっかない仏様を演じていたユ・ジテ、今回は悪い投機家でした。スマートな悪役顔。ハンサムなんだけど絶対に目が笑わないんだよね…。

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

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ザ ・清楚な見た目の女性に惚れるとこういう大変な目に遭いますよ、という現代の寓話(きっと違う)。

ひと昔かふた昔ほど前には、男女逆転でこういう作品がいっぱいあったよね…溺れるのは女だけっていう。
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

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ジェイン・オースティン原作。

何度も繰り返し映像化されている古典文学ものって、時代ごとのイットガールが出るアイドル映画だと思っている。原作のアレンジが時に連れてアップデートされるので、どれを観ても楽
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アガサと殺人の真相(2018年製作の映画)

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『アクロイド殺し』の大ヒットでミステリ作家として頂点に昇りつめた年に、アガサ・クリスティーは失踪事件を起こす。数千人の警察官が捜索に駆り出され、コナン・ドイルが交霊会を開いて彼女を探すという大騒動にな>>続きを読む

ユア・マイ・サンシャイン(2005年製作の映画)

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ファム・ファタルはファム・ファタルっぽい顔をしていない。
ファム・ファタルは、チョン・ドヨンの顔であなたの前に現れる。ナンノコッチャ


…なにかと幸薄い役を当てがわれがちなチョン・ドヨン、たたみかけ
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X エックス(2022年製作の映画)

4.0

まーたクラシックホラーのセルフパロディな、知ってるー(棒読み)と斜に構えて観てたら、語り直しのフックが「おお、そう来るのか」でした。
なんかすごい妙な映画でしたが、一週間経ってもまだ印象に残ってて、ほ
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神の一手(2014年製作の映画)

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やあやあ、ジャンプの漫画みたいな復讐譚で面白かった。こういうの観たかったんよ!

それぞれに欠損箇所を持つ仲間集めのプロセスとか王道だし、お話の転がり方も小気味良いし、包丁ザックザクだし、でもデコピン
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海底47m(2017年製作の映画)

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いちど挫折してたのだけど、フォロイーさんたちのレビューを拝見し、気を取り直して再チャレンジ。

マシュー・モディーンと言ったら近ごろは『ストレンジャー・シングス』の悪役イメージが強いため、ぜったいこの
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ライトハウス(2019年製作の映画)

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自宅リビングで鑑賞したのがそもそもの失敗でした。これは劇場の暗闇に閉じ込められて逃げ場のない状態で観るべき作品でしたね…。

環境ってだいじ!