きみどりさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

疑惑(1982年製作の映画)

4.5

30そこそこの桃井かおりと四十路に差し掛かったばかりの岩下志麻の二人が禍々しいほどに美しい。

今では「桃井かおりの物真似をする女優」みたいになってる桃井かおりが、この映画ではきちんと桃井かおりである
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きみへの距離、1万キロ(2017年製作の映画)

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例によって例のごとく、邦題と惹句がクズなんだが、推しのイギリス人俳優ジョー・コールの主演作なので(言い訳長い)。

愛する人と自由に会うこともままならず、年寄りとの結婚を強いられる、北アフリカの砂漠地
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夜の来訪者(2015年製作の映画)

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我が世の春を謳歌している(ように見える)裕福な家庭にある夜やってきた闖入者は…。

自己責任論を振りかざすのは、いつの世も勝者なのですね。

『ピーキー・ブラインダーズ』で好きになったソフィー・ランド
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レイヤー・ケーキ(2004年製作の映画)

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マシュー・ヴォーンの監督デビュー作にして、今や大スターのダニエル・クレイグ、トム・ハーディ、ベン・ウィショー、おまけにサリー・ホーキンスまで出てて、「ブレイク寸前」の大バーゲン。

まだまだ若僧の役を
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

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ダニエル・クレイグの007は、きっとこの先のポップカルチャーに影響を及ぼす存在になる気がする。

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

『新しき世界』の監督でした。
ナーメテーター!
『梨泰院クラス』でエキセントリックな役を演じたキム・ダミちゃんが、うってかわって清楚で純朴なヒロインを演じています。上手いなあ。

大満足でした。韓国エ
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

アナ・デ・アルマスの出番が少な過ぎなんだってば! 最後の最後まで「もう一回出てくるに違いない」と信じて、パロマ嬢の出待ちをしてしまった私の純情を返して…とまでは言わないが、彼女とてもチャーミングだった>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

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西海岸で頻発する林野火災、それに伴って悪化しているらしい主人公の喘息など、ネガティブ要素が追加されているリメイク作品。

『ナイトクローラー』以来、すっかりヴィランが板についたジェイク・ギレンホールが
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息子のしたこと(2018年製作の映画)

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Like father,like son.

父親の車の運転の癖と、車内のラジオで聴こえてくるニュース報道が物語にリンクしている。
横断歩道とか駐車場で減速しない人って、公道外のふだんの生活でも100
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パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

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天才(とその庇護者)は、ゲージュツのためならその他大勢を傷つけても良いのか。代役の音大生と、妻が気の毒じゃ…。

Jonas/ジョナス(2018年製作の映画)

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せっかちのあまり短尺映画ばかり観ているからか、ついにNetflixのAIが「90分の映画」を勧めてくるようになりましたよ。なにこの監視社会。
90分ならなんでもいいってわけじゃないのに!(超わがまま)
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ロンドン・エディンバラ・ロンドン(2016年製作の映画)

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ロンドン〜エディンバラ間をロードバイクで往復するレースのドキュメンタリー。各地の学校施設などで食事を取り、仮眠しながらの、制限時間は5日間。
なんども走破している猛者もいれば、ウキウキの初参加者、あえ
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ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)

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ジェームズ・ディーンの映画というより、稀有な才能に触れることで自分もブレイクスルーできた、若い写真家の物語。
ロバート・パティンソンは、脇役に回ると主役を喰っちゃう俳優になってきた感じ…。

ガルヴェストン(2018年製作の映画)

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負け犬ベン・フォスターと薄幸のエル・ファニングの組み合わせが最強すぎです。
お話としてはもう少しパンチが欲しい気もするが、メラニー・ロランのセンスの良さは十二分に伝わりました。

マーターズ(2007年製作の映画)

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なんでこんな映画観ちゃったんだろう…。
(途中でやめればよろしい)。

若い頃のグザヴィエ・ドランが出ていました。以上です。

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

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長ーいなー…と思ったらなんと2時間未満の短尺でした。つまり、相当ダラダラしてたのね、これ。
もう少し試合のシーンに凝っても良かったのでは。
シャイア・ラブーフをマッケンローにキャスティングしたのは当た
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オールド(2021年製作の映画)

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シャマラン監督による挨拶の場面でスクリーンが真っ青になり、青いままで本編開始。演出だと思い込んでて、「オールドじゃなくてブルーだなぁ」と思っていたら機械の故障でした。

それはさておき、ときどきどう評
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

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ティモシー・シャラメ&一夏の恋と言えば、『君の名前で僕を呼んで』における果物をあんなことに使ったというショックからいまだ立ち直れていないのですが、ずいぶん違う趣の物語でした。

シャラメのヘナヘナ具合
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.5

こんな物語だとはつゆ知らず。
泣いた…。

自国の歴史の暗部を、こういうエンタテイメントで自省するという韓国映画の姿勢は本当にすごいな。

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

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原作は2016年の出版当時「トランプの勝利を理解するための6冊」のひとつに選ばれ、アメリカのリベラル層がこぞって読んだという評判の本。
書籍のサブタイトル「アメリカの繁栄から取り残された白人たち」が多
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

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タイトルが壮大なネタバレではあるものの、まあこういう作家夫婦は山のようにいるだろうな(あっ察し)という物語。
日本には恋人の原稿を平気で盗んだ大作家もおるんやで…。

男性芸術家は妻やらミューズやらが
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

4.0

バート・レイノルズといえば『ブギーナイツ』でもセルフパロディ的な役をやってたはず…と思ったらあれは1997年の映画ですでに四半世紀も前のことだという事実に震えました。ここ10年くらい震えっぱなしなんで>>続きを読む

ヒーズ・オール・ザット(2021年製作の映画)

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1999年の学園ラブコメ『シーズ・オール・ザット』を、男女入れ替えてリメイクした作品。

女子高生インフルエンサー役のアディソン・レイはなんと実際にtiktokとインスタで大人気のインフルエンサーで、
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グラスハウス(2001年製作の映画)

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怪しそうな人がとても怪しいテイで出てくるので、まさかと思ったらその通りでしたというお話。
映画に出てくるガラス張りの家って、持ち主のメンタルがイカれている気がする。危ない人がああいうのを好むのか、ガラ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

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シチュエーションスリラーの妙ではあるんだけど、通報を受けた警察官がただの善人だったらこの緊張感はなかった。

ジェイク・ギレンホール主演のリメイク作品がまもなく公開とのこと。楽しみ。

ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.5

豚ちゃんの名前はジョージ・オーウェルにちなんでいるのですね。

ちょうど今、『1984年』を読んでいて、読み難ぅ…と挫折スレスレなんですが、やっぱり頑張って読了します。そして『動物農場』も読みます!(
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ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~(2016年製作の映画)

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末っ子が悪霊に憑かれたときの顔の雰囲気、どっかで見たなあと思ったら、監督はマイク・フラナガンでした。

ところでこの人ヘンリー・トーマスが好きなんだね(^^)

アメリカン・マーダー: 一家殺害事件の実録(2020年製作の映画)

4.0

うわぁ…後味悪…。

ほうほう『search』と『ゴーン・ガール』の風味だねニッコリという感じで見始めたものの、あちらはフィクション、こちらはドキュメンタリー。
しかも映像素材はすべて現実に残っている
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呪い襲い殺す(2014年製作の映画)

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コッテコテのB級ホラーなんだけど、なんと映画デビューまもないオリヴィア・クックの主演作でした。

後のスター俳優といえど、初期作品では野暮ったいことが多いですが、彼女はすでにずば抜けて可愛いかった。
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

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アロノフスキーの人体破壊描写は、インパクトあるけどしばらくすると慣れてくるし、ぜんぜん後を引かない。むしろ途中から愉快になってきます。

薬をキメたときの感覚を表現する不気味な映像の反復が良い。瞳孔が
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アメリカン・バーニング(2016年製作の映画)

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*ポスタービジュアル詐欺案件

絵に描いた餅のような麗しいアメリカの家庭が経験する生き地獄のお話。
ベトナム戦争や公民権運動の嵐からほど遠いところに身を置いて暮らしながら、結局はそれらが人生を狂わせる
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アイスブレイカー 超巨大氷山崩落(2016年製作の映画)

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南極の海で行手を氷山に阻まれて身動き取れなくなったソ連(1980年代)の砕氷船が舞台。ボスはハラスメントの極みだわ、極寒のなか救援を数ヶ月も待つ羽目になるわ、船は壊れるわととにかく大変な目に遭う。>>続きを読む

オキシジェン(2021年製作の映画)

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メラニー・ロラン、あんな体勢で撮影に臨むのはさぞ足腰辛かっただろうなあと、あちこち慢性痛を抱えるわたしは俳優業の過酷さに心から同情しました。

『魔女がいっぱい』でネズミがどっさり出てきた後に続けてこ
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

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アン・ハサウェイが長い肢体をめいっぱい使って、すごく楽しそうに演じていたので、何も言うことはない。
ティルダ・スウィントンと毛色は違えど、非人類種ポジションとして今後も活躍しそう。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

トランプ大統領もヒトラーも、時代の要請に呼応して現れた存在なのだと、このごろつくづく思う。

あの国で生まれ育って、絶望せずに今まで映画を作り続けていられるスパイク・リーは、やはり現代屈指の映画作家だ
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