mimotoxmimotoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アス(2019年製作の映画)

3.5

『ゲット・アウト』とも通じるテーマがあるなと感じた。今回は「ドッペルゲンガーもの」だけど、映画を観ているとアイデンティティが揺らぐのは前作と同じだし、根本的な恐怖の在り処もアイデンティティ(人種という>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

初めてのレーザーIMAX!!!!
オプティマイズされててもサイズは変わらないので、めちゃくちゃスクリーンが大きい分、余白も大きくてなんとなく小さく観えた。
スクリーンで観るのは二度めだけど、さすがIM
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

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わたしにとって、レオナルド・ディカプリオは人生で初めてめちゃめちゃ好きになったハリウッドスターで、レオ派とブラピ派に分かれてともだち内で抗争が起こったりする中学時代を過ごしたので、この二人が一心同体的>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

ロケットのようなものすごい速さで「エルトン・ジョン」の半生を駆け抜ける。

ディズニー映画かな? と思うくらいファンタジックなミュージカル映画で驚いた。
エルトン・ジョンの名曲を映画に編み込んで、その
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.9

インド映画の凄さって、音楽と映像がディズニー映画並みのクオリティーでありつつ、しっかりとストーリー構築をしてくるエンタメの極致にある。
国連でのスピーチはものすごいエモーショナルだった。

パリー、好
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.4

作劇の基本のキ。
「イエス」で自分の人生が変わる話だけではなく、人と人の繋がりによって善意は循環するというペイフォワード的な発想が根底にあるので、ジム・キャリーのウザさも耐えられる。

それにしてもい
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.4

カルリートス役のロレンソ・フェロの演技で映画がぐいぐい引っ張られていくのはすごい。だけど、周りの人の書き込みがお留守な感じで、映画世界には入り込めなかった。
重大な犯罪を犯している主人公に対する批評性
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オプラ・ウィンフリーPresents: 今、ボクらを見る目(2019年製作の映画)

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NETFLIX オリジナルドラマ『ボクらを見る目』の重要なサブテキスト。オプラ・ウィンフリー・ショーで製作陣と出演者、そして本人たちがドラマについて語る。

オプラが最初に言った言葉「これだけ時代精神
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.7

一人の子どもを追いかけたドキュメンタリーのように、一人の人間の「世界」に降りかかってくる問題をこれでもかと叩きつけながら、「出産」について3つの軸(主人公の妹、主人公の両親、主人公が出会うエチオピアの>>続きを読む

世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

2.5

消極的な主人公が、周りの人に振り回されながら四苦八苦して、自らの内面の最大の敵であった「わたしがいなきゃ何もできないじゃない」という母親と決着をつけることで、自分の道を自分で選べるようになる。

多く
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

2.0

何のための実写化なんだろう……。
ナンバーガール再結成みたいに金儲けのためだけじゃん……。

カット割から何からアニメ版とほとんど一緒なのに、アニメ版で魅力的だったミュージカルシーンはディープフェイク
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.5

両親が持つ「男性性」と「女性性」のそれぞれの有害さに少年が振り回されてめちゃくちゃかわいそうなのに、彼がずっといい子すぎるからかわいそうメーターが天井知らずに上がってく話で、話は全く好きじゃないけど、>>続きを読む

グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル(2019年製作の映画)

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個人データは人権。どれだけの量があって、どこでどのように扱われているのかがわからない人権。

わたし自身がフェイスブックを利用していないし、そもそも日本はフェイスブック利用者が少なく、CAの事件と自分
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凪待ち(2019年製作の映画)

1.5

人間ドラマが描けていない、というか、人間と人間が共に在ることの困難さを舐めてんのか?

「再興という物語」に人間性をぎゅうぎゅうに無理やり押し込めたような映画で、めちゃくちゃつまらなかった。感情を描け
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.4

ポップカルチャーでブッ飛ばす映画、頭を空っぽにしてたのしめるし、何の文句もない。
ヴァネッサ・カーヴィー見てるだけでエナジーチャージできるし、ホブスとショウは物語的に最高のバディだし、ロック様の飼い犬
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未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.9

選挙があったから観返した。

原題はsuffragette 。サフラジェットは1910年代に女性参政権のために闘った女性たちのこと。

選挙権が当たり前の権利ではないことを思い出させてくれる。わたしが
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ブラジル -消えゆく民主主義-(2019年製作の映画)

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ブラジルの民主政治誕生からその没落まで(たった30年程度!)を二人の大統領と監督のモノローグで編集したドキュメンタリー。

どんな手口で権力が市民を操るかがよくわかる。

これを観て地球の裏側の話だと
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レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-(2019年製作の映画)

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変えられると信じなければ変えられない。変えられると信じれば、変えられる。
政治はわたしたちの手の中にあると信じられる。
生活が苦しいのは全て自分のせいじゃない。社会構造に問題がある。じゃあそれを変える
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.5

ジョン・C・ライリーとフォアキン・フェニックスが凸凹兄弟で、追う側だったジェイク・ジレンホールと追われる側だったリズ・アーメッドが友情を育む物語ですよ。チョロく心をやられるに決まってたんです。

西部
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.7

ユニバーサルのスタジオロゴの仕掛けからたのしかったし、本編もたのしかった。

でも、ごめん……『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』の新鮮なキラメキと比べると見劣りしてしまう。
本作がエンタメ作品とし
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.7

‪宿命的役割を手離し、自ら選択した役割を得る物語は、今までのトイ・ストーリーの世界観とはだいぶ違っていいなと思った。

ストーリーラインがちょっと混線してる気もするけど、大切なキャラクターの旅立ちを見
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

4.0

『ストレンジャー・シングス』S3にハマれなかったとは言え、わたしの頭の中はファルコンでいっぱいだったので、25年ぶりくらいに観た。
ファルコンの造形と話のディテールを確認するためだけに観たはずなのに、
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エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方(2015年製作の映画)

3.0

とにかく出演陣が豪華すぎる。そして無駄に使われている。エズラ・ミラーにいたっては、何の得もない役柄に全力投球しすぎていて好感度が上がる。レブロン・ジェームズが本人役で出ているのはもうエンタメの極地でし>>続きを読む

ネバーランドにさよならを(2019年製作の映画)

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まず、はっきりさせなければならないのは有害な小児性愛者は病人ではなく犯罪者であること。そして、性的虐待は犯罪であること。キング・オブ・ポップだろうが、どれだけ慈善活動をしていようが、孤独に苛まれていよ>>続きを読む

ANIMA(2019年製作の映画)

4.0

冒頭の演出が『フリーバッグ』S1の内の一つのエピソードの冒頭の演出と似てて(というか発想は同じだと思う)先にやってたフィービー・ウォーラー=ブリッジはやはりすごい。

トム・ヨークの音楽をほとんど知ら
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白昼の誘拐劇(2017年製作の映画)

3.5

辛すぎて吐き気。テレビを槍で突き刺したくなる衝動。

大人に操られて、少女が自己決定をしていると信じ込んでしまうところが『ジェニーの記憶』と重なった。

想像を絶する恐ろしい事態に巻き込まれ、ズタズタ
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.9

ホムカミに続くジョン・ワッツ監督のスパイディーは、ヒーローでありながらも「ピーター・パーカーは16歳で大人が助けるべき存在」として描かれていて、それだけで安心する。

本作がヴィランを通して提示する問
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ダンプリン(2018年製作の映画)

3.5

物語のセオリーに則った佳作。
物語上には驚くべきツイストや新たな価値観は存在しないが、広めるべき価値観を有するものを当たり前に作るサブスクは世界を良くすると思う。

おもしろいのは、美の規範を内在化し
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.0

何よりまず、ジェニロー、ジェスチャ、ソフィー・ターナーの3人が同じ映画に出てるってのはありがたい。ありがとう。

しかし、せっかくソフィー・ターナーをジーンにしたんだから、キャストを一新した後、ダーク
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

1.0

「いい加減にしてくれ……」とうんざりした。
テッサがかわいい、それだけ。あとは意味不明。クリヘムの扱いは罪深い。メインタイトルやクレジットのフォントがTODAY IS SPECIAL で最悪。
別にM
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アラジン(2019年製作の映画)

3.0

こんなにしつこい映画、久しぶりに観た。さすがガイ・リッチーとウィル・スミス。しつこいのは嫌いじゃないけど、いささかしっちゃかめっちゃかすぎてる。

A Whole New World のかかるシーンは
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.0

フィクションじゃない「フィクション」という仕掛けなので「映画」として楽しめなかった。

ドキュメンタリーとフィクションが溶け合うことで語られる「事実」って何なんだろう。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

2.0

全然ノレない……。なんなのこれ……。『キングコング:髑髏島の巨神』からのモンスターユニバースを楽しみにしてたんだけど、残念だよ。方向性の違いでもうグッバイ。

タイトルは「ゴジラ ゲーム・オブ・スロー
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

70年代のRBGの口頭弁論集と最高裁判事のRGBの反対意見集を読みたい。
スペシャルワンで、ほんとうのスーパーヒーローだし、世界線が変わってもわたしは彼女のようにはなれないけれど、憧れずにはいられない
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.5

小学生の頃、スカーレット・オハラが大嫌いだった。
自己中で、他人のことを何もわかろうとしない、優しさのかけらも持ち合わせない、立ち直りの早い奴だと思っていた。なんでこんな奴が主人公なのか意味不明だった
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サイコ(1960年製作の映画)

4.0

物語の展開はもちろん、何がどう優れているとかは散々語られているので、今さらわたしが言うことなど何も存在しない古典。

映画に限らないが、フィクションに触れるときはいつも「鑑賞者(読み手)」と「製作者(
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