味噌のカツオさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

味噌のカツオ

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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭、リモートでのカウンセリングのような描写があるんだけど。
ここで ちょっとしたシチュエーションの切り返しみたいなことがありまして。さっそく「おっ」と思わされます。

そして主人公・遥風(はるか)っ
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

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なんだか久々にヘビーな邦画を見た感じです。重たかったぁ。
とある地方の閉塞的な村を舞台としたサスペンスであり、人間ドラマでもあり。

振り返ってみると主要キャストってそんなに多くはないし、物事が展開さ
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

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2021年にTBSの日曜劇場で放送されたドラマの劇場版。
わたくしドラマシリーズは見ていませんので、設定については ふんわりレベルの理解での鑑賞。

正直 荒唐無稽でご都合主義な設定や、盛り上げる前提
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最後まで行く(2014年製作の映画)

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日本版リメイクを前にしてのリバイバル上映にて鑑賞。

あらすじを読んで予告編映像を見て「なんかすごいぞ」とは思いましたが。
実際に本編を見てみると、予想以上に引き込まれました。

ホントに111分の間
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

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普段 IT、ICT、SNS といったものに触れていない方には、何が起きているのか、何をしているのかピンとこない面はあるかも。
わたくしは たまたま仕事でそうした分野にも携わっていますので。

単純に「
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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先のアカデミー賞で主演男優賞(ブレンダン・フレイザー)とメイク・ヘアスタイリング賞の2部門に輝いた今作。

アカデミーを受賞した特殊メイクの様子をメイキング映像で見ました。
ブレンダン・フレイザー自身
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

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きました。おなじみシャマラン監督の最新作。
そんなもん、有無を言わさず行くでしょと。

シャマラン作品はアタリ・ハズレがハッキリしてる…という見方もあるけれど。
きっと、たぶん、シャマラン流として監督
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

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原題は「The Unbearable Weight of Massive Talent」。意味としては「偉大な才能の耐え難い重圧」ということなのかな。

近年ではちょっと残念な元スターみたいに扱われる
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

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ホントに待ってた『ベイビーわるきゅーれ』の続編。マジでサイコーでした!!

前作で引き込まれまくった、ユルめで いい加減な日常トークと本格アクションの二重構造は今作でも健在。
なんなら声出してゲラゲラ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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正直言って、そんなにアガる作品とは言えませんでしたが。
あえて言うなら、とても優しくて、悲しい物語であったかと。

確かに仮面ライダーはヒーローなのかもしれませんが、そもそもは 悲しき改造人間であるの
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オットーという男(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2016年末に日本公開されたスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』のリメイク。
あらすじを見ると、ほぼほぼ そのまんまのリメイクのようで。そちらは知らないままに見てきましたが。

事前の印象として、こ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

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冒頭、画面に映し出されるのは、猫。そこにやってくる有村架純演じる ちひろさん。そして猫とたわむれる。
かわいい。

物語としては そんなに派手なことは起こらないんだけど。
少々問題となる描写もあるには
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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映画というのは ひとつのアートですから。創作についての才能というのは母親譲りなんだろうなと思いつつ。
ラストまで見ていくと、周囲で何が起きようとも 自分のやりたいことを、自分の人生を進んで行く頑固さは
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

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幼い頃からキリストのビジョンを見続け、聖痕や奇蹟を起こし民衆から崇められた一方で、同性愛の罪で裁判にかけられたベネデッタ。
その裁判記録を元にポール・ヴァーホーベンが映画化。

「よくぞ この物語と出
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

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舞台はメガバンクの小さな支店。とはいえ、まさに組織の縮図的にエライ人から窓口の人までヒエラルキー構造がよくわかるような人員配置。
柳葉敏郎、杉本哲太、渡辺いっけい、佐藤隆太、忍足修吾、そして木南晴夏ま
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別れる決心(2022年製作の映画)

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わたくしも大好きな『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督によるサスペンスであり、ラブロマンスでもあるという今作。

ある男性が山で転落死を遂げて。事故と事件の両面から捜査が行われて。
被害男性の若い
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

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あぁなんかこういう雰囲気を見ると『桐島、部活やめるってよ』(2012年)を思い出しちゃうなぁ。
というか、そもそもどちらも朝井リョウ原作であって。こうした作品の表現に長けているということなんでしょうが
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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監督によると舞台は1990年代後期のモスクワ。ただし原作では80年代だったとかで。
もちろん作中に携帯電話などは出てきませんが、反面 ポータブルカセットプレーヤーや存在感のあるビデオカメラなんかが作中
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バビロン(2021年製作の映画)

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冒頭にアガる描写を見せて観客を“掴む”というのはよくありますが。
この映画の場合、いきなり象のベンだったり、ゴールデンシャワーだったり。なかなかの映像でもって観客を突き放してまいります。

ですが露骨
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

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東映の70周年記念作品として、総製作費20億円をかけたという話題作。
「誰もが知る信長と濃姫の三十二年間の激動の歴史」とのこと。

確かに そうした二人が歩んだ道程というのは 一通りなぞらえてはありま
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

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シンプルに映像がとてもキラキラしていて、物語にワクワクさせられて。これは思っていた以上にステキな映画でした。

冒頭に線路を歩くシーンがあって。
その線路に数本の釘を並べて。そこを列車が通ると、釘が平
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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記憶に新しいハリウッドの“絶対権力者”による一大スキャンダル。報じられたのは2017年でしたか。
映画業界に大きな衝撃を与えた あの告発を、全て“実名”で映画化。

日本では そんな企画、絶対に成立し
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

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韓国映画としては及第点レベルのカーアクション&バイオレンス。
誤解を恐れずに言うなら、そもそも韓国映画のレベルが高いところにあるので。
及第点 イコール 十分に面白いデキであるということで。単純に、日
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

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本編157分という長編であり、基本はインタビュー集なので 字幕を読み続けることになるわけで。
しかもこの日は先に1本見ていて、これが2本目だったりもして。それなりに しんどくなることを覚悟していたので
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

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作品序盤。前田あっちゃん、中尾明慶の部屋での下りは「マジ クソ」「気分悪い」というもので(苦笑)

これ わたくしの受け止める感性としては、映画内で殺人を犯すヤツより、この主人公・裕一の方が不愉快に思
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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全くと言っていいほど“漫画”と触れ合ってこなかったわたくし。
当然「SLAM DUNK」を読んではいないし、バスケットボールのマンガ…ということしか知らないという。“スラダン”弱者どころか予備知識ゼロ
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とべない風船(2022年製作の映画)

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主演として名前の出ているのは憲二役の東出昌大ではありますが、ストーリーを進めていく存在なのは凛子役の三浦透子でして。

あらすじにもありますが、憲二は島で起きた豪雨災害で妻と息子と亡くしていて。自責の
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ファミリア(2023年製作の映画)

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いろんな事件や社会問題を詰め込んだヒューマンドラマ…という物語ではありますが。
なんだろうか、全くと言っていいほど胸に響かず。心に残らず。

失礼な言い方かもしれませんが、この脚本家さんの過去作をチェ
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奇蹟の人/ホセ・アリゴー(2022年製作の映画)

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大昔にテレビの「すばらしき世界」か「知られざる世界」で見た心霊手術。
何やら患者の下腹部をギューっと指で押さえるとそこに血だまりができて。その中から臓器が出てきて、血を拭うと全く傷跡もないという。
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の方へ、流れる(2021年製作の映画)

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ミュージシャンは自身の経験や感じたことを歌詞に込めて、自作の曲として歌うわけですが。

この映画は唐田えりかが経験したことや感じたことを、主人公・里美の台詞に乗せて演じているのかなと。
それぐらい あ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

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アニメって単なる日常描写をしたとしても、より強調される場合もあると思うんです。
そこに持ってきてファンタジー設定を重ねたわけですが、それが良い感じで相乗効果となって全体にハマった印象があります。

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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

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物語のベースになっているのは“生まれ変わり”ということで。
映画的には 悲しみを背負った(大泉洋演じる)男から始まって。彼が経験してきたこと、そしてその妻と娘にまつわることで構成されていて。

ただ正
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俺を早く死刑にしろ!(2022年製作の映画)

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2020年に上演された舞台の映画化。すごい短期間で映画化がされたんですね。それだけベースがよく出来ている証かもしれませんが。
舞台(舞台演出)を映画に変換するのに、表現としてマッチしないケースもありま
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

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物語は、カイアが辿ってきた人生と彼女の裁判の様子を追っていき。最終的に陪審員らがどんな評決を下すのかというのが焦点で。
映画の宣伝文句には「真相は、初恋の中に沈む-」だの「結末は、正真正銘の衝撃!」な
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母性(2022年製作の映画)

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予告編の映像を見ていて、かつての中島哲也監督作品を彷彿とさせましたが、意外にも監督は廣木隆一。
そして主演はドラマ「ハコヅメ」ペアである戸田恵梨香&永野芽郁。とはいえ「ハコヅメ」とは全く違う関係性であ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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シェフの手による パン!はあっても
食べられるパンはありません。


今年公開された作品で『ボイリング・ポイント/沸騰』というものがありました。
そちらは人気レストランの裏側をノンストップのワンカット
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