nanaaronさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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メメント(2000年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

刻まれたシーンごとに逆さまに辿る独自の時系列はすごい。

ただ、難解すぎる。

2回観ないとパッとこない映画なんて観たくない。

謎解きをしたいわけじゃないし、答え合わせをしたいわけでもない。

もっ
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

エイリアンの存在を隠そうとする特殊組織。いまから考えると何の新鮮味もないけど、そのテーマの斬新さとエイリアンの気持ち悪さのインパクトで最後まで押し切っただけ。

恋人まで1%(2014年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

若者ウケを狙い、ギャグから展開、構成まで一貫してアメリカン。

軽いし下品だしチャラい。

お互いに遊びの関係は、割り切ってしまえばとても成立するものに思えたけど、その認識が変わらないことが難しくかつ
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

海中の視界が遮断されている世界。突然現れる冷酷な殺人ザメ。本当に怖いのは想像力。見えない世界で想像力が掻き立てられ、音楽と相まってその恐怖が膨れ上がる。

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

必死な人と余裕な人との兼ね合いは面白い。いつも結局、必死で後片付けに追われているうちに余裕で一歩先に行ってしまう。ありのままで生きてるやつが1番強いってこと…と見せかけて、実はハリーは一枚上手というハ>>続きを読む

トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

最強下品でふざけすぎ。ブラックユーモアに内輪ネタ。ウケるシーンは満載だけど、ブラックユーモアは事情を知って苦笑い、パロディなんて知ったこっちゃない。

ダークホース リア獣エイブの恋(2011年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

憎めないキャラが確立される。徹底したクソ人間に期待するのは、運も味方につけた大どんでん返しじゃ駄目?それを気兼ねなくぽいと落とす残酷さに何がなんだかわからないほど呆然。想定外のブラックなセンスとバッド>>続きを読む

トロン:レガシー(2010年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

デジタル世界の映像表現とエレクトロな音楽が合わさって、無機質で機能美に溢れたネオン未来観を独自に創造している。この世界観がすべて。ハリウッドならでは。対比すべきは完璧かつ完全なる世界の虚しさと、常に未>>続きを読む

RED/レッド(2010年製作の映画)

2.0

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既に引退した老人たちがアクションの主役になる面白い設定で、老練さが際立ってて良かった。年の功か、チームの誰もが飲み込みが早く、過去の経験をうまく消化している。安心して見られるし、単純き楽しめる。

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

実話に基づいていて、マフィアのリアルが生々しい。際限ない欲望と、ピリピリした人間関係。金が結ぶ信頼。good fellasでも何でもない。圧倒的な社会的権力の一方で社会的孤立。成り行きの予想がつきやす>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

2.2

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ギャッツビーの希望と想像力と感受性を武器に未来へと盲進する姿は、輝いていたニューヨークの象徴であり、原動力。純粋な推進力は、過去を変えてしまう。取り繕った絢爛と、醜い本質を携えて、刹那的な喜びに浸って>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

1.7

このレビューはネタバレを含みます

死んだはずのショーンの脳(最後の8分間の記憶がある)をどうやって手に入れたのか?なぞ。他人の過去の8分間の記憶にアクセスするだけなら、結末のように未来は変えられないので、SF用語パラレルワールドが出て>>続きを読む

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

声は排除され、物静かで情緒不安定なクラシックが、感傷的に、淡々と、孤独の真髄とセックスの激情を浮き彫りにする。孤独の内的な性質を完全に表現している。ただそれだけ。エンターテインメント性は無く、物足りな>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

独特なSF感は現在の映画には表せないもので、刺激的。未来というより懐古的な気分さえ伴わせる不思議な感覚。その世界観と、妄想の中の極めつけの精神世界が相性が良くて引き込まれる。境界が曖昧になるかのように>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

タランティーノさんやりたい放題。完全なキザ野郎がキメまくりで、音楽も銃撃もいちいちイカす。アクション映画の一つの完成系。だけどあまりにストーリーがわかりやすくアメリカン過ぎる。

CUBE(1997年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

システム。そこにはルールがあって、全体性をもって働いている。しかし、作る人はその全貌も、目的も、性質もわからずに一端を担い、部品を作っているに過ぎない。だれも全貌がわからない。システムは恐ろしく、不気>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

女版トレインスポッティング。社会に囚われないカウンター映画。厭世的で自暴自棄な彼女は音楽を通じて自分を解放する。足りない愛は、不器用な葛藤を経て、得たと思ったら離れてしまう。彼女が内包する儚さは人間的>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

陰鬱で淀んだ社会的背景と空気感。クラシック主体の音楽が、ニューヨークの夜に浮かび上がる暗闇の側面を巧妙に引き立てる。トラヴィスの不満や鬱憤がやがて大きな行動力となる。しかし大統領候補暗殺に失敗し、ギャ>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

誰かが警察だったとしても、てきとーなあだ名で呼び合ってる彼らに、それが暴けるわけがなかった。お互いを疑いあっている様子は滑稽。真実よりも重要なのが過去だった。ホワイトは、なぜオレンジ(刑事)をそこまで>>続きを読む

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

自然探検隊員の肥満児ラッセルは傑作キャラ。子どもなのに頭のネジが外れてて、なんとも言い難い無敵な奴。笑える。こいつに全部もってかれて他のことはあまりどうでもいい。

サンシャイン2057(2007年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

破壊的で絶対的な太陽。圧倒的存在である太陽との対峙によって、完全に無力となった人間による人間同士の葛藤。イカロス1号の船長が出てくるまでは、ハプニングはあれど、犠牲者は出るものの、理性を保っていた。「>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ブリティッシュロックな音楽に合わせて軽々しいギャングや不良がドタバタやってるだけだけどオチの繋がり方がとにかく秀逸。バラバラな関係性がいっぺんに集まってこんがらがる感じ。

ミスト(2007年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

まぎれもない地獄。悶絶。凄まじい映像と一瞬たりとも気が緩まない緊張。そして、霧に包まれた恐怖が人間をぶっ壊した。理性はとても弱い。恐怖は人間を無秩序にし、その瞬間、人間の無限の弱さと社会性は悲劇を生み>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ美味しそう…

料理の見せ方ほんとに上手だし、みんな美味そうに食い過ぎ…

料理うまい人独特のセンスってあるよね。

全員とは言わないけど、おれの考える料理のうまい人の特徴ってこんな感じ。
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ヘロイン中毒で、表面からどんどん剥がれ落ちていく、堤防が低くなる、何が残るか?一番底にあるものは何か?何を守るか?理由なんて考えられない。レントンは「友達だから仕方ない」と言った。でも結局、何も守れず>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

本気のことを冗談みたいに、冗談を本気みたいに扱う。だからおもしろい。シリアスなほどにウケる。そして、冗談みたいな事で決まるのが事の成り行き。正義だ悪だ、聖書の文句も後付けでしかない。振り回されている。>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

精神と意思の分離。選択の可能性こそが自由だが、人間を善人にも悪人にもしてしまうのが選択であり、その感情の源泉は誰にでも潜んでいる。精神と意思の狭間の伝達に快感を得ている。頭で考えるとは?この洗脳では、>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

恐怖と不安のどん底。壮絶に心をえぐられる。凄まじすぎる。人間を繋ぐのは、複雑で鬱陶しい社会の鎖じゃない。見失ってはいけない、不安を吹き飛ばすセックスの中にある愛を。という悟り系バッド。
正直、他の映画
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スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

狂った人たちによるイカれた会話のオンパレード!

拡大解釈に拡大解釈。

これでこそジャンキーですよ奥さん!

それに絡み込んでくる資本主義の闇の恐ろしさは常軌を逸します。

人間の弱さが浮き彫りに!
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

噛み合わない会話に連続性のない話題。ひどいコミュニケーションが笑える。

そして相手の論点を全く理解しようとしない方々…就活の面接官からしたら一番最初に落とさなきゃいけない人達ですね。

これ、おれら
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ローズ・イン・タイドランド(2005年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

孤独と受け入れがたい現実の中で、子供は想像の世界に身を置いた。指人形と相談しながら、リアリティを消していく。古びていながら神秘的な世界観は脱帽レベル。知的障害者と繋がったローズの強烈な社会へのしっぺ返>>続きを読む

ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

魅惑的な哲学、それは夢のような陶酔であり、幻惑。自由とは何かを考え続ける。選択をし、枠組みを定める。それは夢の中でしか、それも意識しないと行われない。夢も現実も、感覚は違わないのに、なぜこんなにも振る>>続きを読む

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