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タクシードライバーのnanaaronのネタバレレビュー・内容・結末

タクシードライバー(1976年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

陰鬱で淀んだ社会的背景と空気感。クラシック主体の音楽が、ニューヨークの夜に浮かび上がる暗闇の側面を巧妙に引き立てる。トラヴィスの不満や鬱憤がやがて大きな行動力となる。しかし大統領候補暗殺に失敗し、ギャングを殺して若い娼婦を守った。そして何も変わらない。タクシードライバーはタクシードライバーのまま。社会を変えることはできない。ただ、その無力感とともに、渾身の抵抗が残した爪痕が大きな意義を訴えかける。
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