ヴレアさんの映画レビュー・感想・評価 - 60ページ目

葛城事件(2016年製作の映画)

2.8

見所は三浦友和のキレっぷりだけ。
ストーリー的にはよくある家庭崩壊ものの域を出ていない。
パッケージの裏に2度と見たくなくなるというキャッチコピーが書かれていたが、観終わって暗い気持ちになるという意味
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

全編通して、キャラのビジュアルや音楽、スローモーションといった見た目のカッコ良さに頼り過ぎ、肝心のストーリーやドラマ部分がスカスカという典型的な馬鹿映画だ。ハーレイクインは確かに魅力的だったが、その強>>続きを読む

フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

1.9

本格SFバトルムービーを期待して見るとずっこけること請け合い。
異星人の姿を全く見せず、いつの間にか人間に寄生しているというアイディアは低予算なのがバレバレであった。それによって全体的にリアリティが全
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

2.9

ビル・マーレイのキャラクターの面白さで最後まで観れた感じ。
ストーリーや老人と子供といったキャラ設定はよくありがちだし、それほど予想を覆すような展開もない。いい意味で手堅い作品だ。
あと、ラスト辺りで
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

2.3

最初に”そいつ”が現れた時はかなり怖かったし、夜電気消して寝れねぇと本気で思った。
しかし、話が進むにつれあまりにワンパターンな怖がらせ方に飽きてしまい、だんだんどうでも良くなってきた。
しかも、最初
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.8

あまりミュージカルを前面に押し出していない感じで、ミュージカルが苦手な私でもすんなり入り込めた。
さりげない日常の動きからスムーズに踊り出していて、ちょっと前に流行った街中の人が突然皆踊り出すドッキリ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.5

とことん作り込まれた世界観が心地よい。

洋と和が同居する巨大な屋敷では夜な夜な官能小説の朗読会が行われ、膨大な数の稀少本が取引されていた。

その屋敷の主は上月という変態ジジィで、一緒に暮らす日本人
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

3.5

後半の盛り上がりは異常!
凄く元気を貰える映画だ。
また、登場人物それぞれの描写を細かく掘り下げているのでどの人物に対しても自然に感情移入できた。例えばひかりがなぜチアリーダーを始めたのかという理由が
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

先が読めすぎた。
どうせヒロインを起こすのは主人公なんだろう?ってこの映画の予告を観た時から予想していたよ。
あと、5000人も収容する割りには船内狭く感じたんだが・・・全部映していないだけ?
「ゼロ
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

とにかく観ている間中→すっごーい!たーのしーい!うひひひ!・・・・というような状態であった(←ヤバい奴)
ピーター・ジャクソン版「キングコング」はもうこれ以上できないという位完成度の高い傑作だった。し
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

説明が少なく、想像させる事に重きを置いた演出が特徴。繊細な主人公の心の揺れ動く様が丁寧に描かれており、重厚な人間ドラマとしては傑作。
ただ、私にはこの物語の主人公があまり好きにはなれなかった。ただ、そ
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

2.5

ホラーを期待すると微妙だった。
まず、主人公2人がクズなのでどうなろうと知ったこっちゃない。むしろお爺ちゃんを応援したくなる。
アメリカ映画にありがちな田舎のデカい家に入ったらとんでも無い事になっちゃ
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暗黒女子(2017年製作の映画)

2.1

どんでん返しを売り文句にしている映画にしてはそれほど驚く事はなかったし、ただ女子達がギャーギャー騒いでるのを冷めた目で観ていた感じ。
登場人物誰一人として魅力を感じなかったし、あまりに現実味のない話で
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SCOOP!(2016年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

序盤はスピーディな展開で、カーチェイス辺りまでは勢いがあって面白かった。
が、後半の失速ぶりが半端なく、あざとすぎる演出と相まって興醒め。無理矢理感動系に突っ走るのはやめてほしい。
福山と二階堂のコン
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

2.4

ざっとあらすじを説明すると、前作で金を持ち逃げしたレントンが帰ってきて、また仲間と騒動を繰り広げるというもの。年をとっても相変わらず皆クズなので、結局はまた前作と同じような事をやってるという全く進歩の>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

2.4

新作が公開されたので見直してみたが、今観るとさすがに古いし、薬をテーマにしたもっと衝撃的な映画が沢山作られてるので、そんなにインパクトもない。
青春ものとしてもキャラクターが皆退廃的すぎて盛り上がらな
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.4

昔「JM」という映画があってだな・・・だからサイバーパンクもの×ビートたけしはやっちゃ駄目だとあれほど・・・。
この映画もちょっと難解で一般受けしなさそう。と思ったらアメリカではもう赤字確定らしい・・
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.8

監視社会怖っ!素直にそう感じた。
オリバーストーンの映画は社会派過ぎてちょっと苦手な分野だったけど、今作はかなりエンタメ重視というかテンポよく進むし、サスペンス要素満載で飽きさせない作りだったので気に
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.1

観ていて楽しい気分になれる映画ではないし、結構重い映画だ。でも決して暗くならずに静かな余韻に浸れるような、そんな映画だ。
松ケンの役作りは素晴らしく、病気と闘い何の為に将棋をするのかという疑問を抱えな
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メッセージ(2016年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

かなりB級のSFだと思う。以下に理由を列挙。
・宇宙人がお馴染みのイカ型
・人類に協力を求めに来ておきながら、自分らで地球語を理解しようという気はなく、相手が自分らの文字を理解するまで根気よく待つ
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ぼくのおじさん(2016年製作の映画)

2.1

非常勤とはいえ仮にも大学の講師で、しかも居候してるのに漫画雑誌買う金もないって、一体何に使ってるんだ?今時こんなおじさん居るか?っていう感じでした。これが昭和とかの話ならわからなくもないが・・・。とに>>続きを読む

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

2.5

とにかくロケーションが綺麗で凄い美しく撮られていた。
ただ、サスペンス的には恐怖を煽る演出がちょっとショボいなと言わざるを得ない感じですね。
現実感がないというか、ああこれは作り物なんだなというのが滲
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淵に立つ(2016年製作の映画)

2.4

物語自体はかなり暗いし、途中でやめたくなるんだけど、浅野忠信演じるキャラクターがとにかく怪しげで、その迫力に押され、気づいたら魅入ってしまっていた。
でも、どうせならもっとドロドロしてても良かったかな
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何者(2016年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

就活ハウツーものかと思いきや、途中からサスペンス調になったのはちょっと意外だったが楽しめた。
SNS全盛の現代だからこそ起こり得た話で、携帯電話とか存在しない昔だったら全く別の話になっていただろう。
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

2.6

矢継ぎ早に繰り出されるあの手この手のサプライズで観客を飽きさせずグイグイ引っ張ってくる。
犯人が何故あんなにもてはやされるのかという疑問も藤原竜也のビジュアルによってそれほど不自然さを感じさせない説得
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

2.2

この映画がつまらない理由はただ一つ。”テンポが悪い”ということだ。
普通のヒーロー物ならば、自分に力があることに気づいた瞬間、日常が一変し、悪と戦ったりすることになる。
しかし、この映画は自分がヒーロ
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キング・アーサー(2016年製作の映画)

3.0

ガイ・リッチー監督らしいスピーディーなカット割りで主人公が少年から大人になる様を一気に見せるなど展開が早くてベリーグッド。しかし、世界観がどうもとっ散らかってて、物語に乗り切れない。国王役のジュードロ>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.3

今度のシャマランはこう来たか~。ほえ~?なんか意外と普通のサスペンスホラー?
う~ん、多重人格ものにしてはありきたりすぎるし、予告編で観た情報以外にあまり驚きがないな。
まあ、期待したほどではないけど
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

2.5

ちょっと「ビッグフィッシュ」っぽい内容で、より子供向けにした感じか。
とにかく映像が綺麗で視覚的には楽しい・・んだけど、物語がさっぱり盛り上がらなくてそれほど楽しめなかった。
主人公の少年に関してもな
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

2.2

なんやかんやと複数の若者の恋愛模様がグダグダと繰り広げられているが、結局この映画が言いたいのは、男社会への不満だとか甲斐性無い男達への怒りとかそういう事かな。女子高生による暴行事件の顛末とか、町じゅう>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.8

アカデミー賞脚本賞受賞しただけあり、たしかな構成と語り口で無駄がなく最後まで引き込まれた。
主人公の男が色々と闇を抱えているんだけど、次第に明らかになる過去と、現在の人々との関りを通じて揺れ動いて行く
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野のなななのか(2014年製作の映画)

2.7

おそらく真面目に作られた映画なんだと思う。生と死を見つめる物語であるし、反戦とかの重たいメッセージも盛りこまれているし。
ただ、どうにもこうにも不思議な映画で・・・ぶっちゃけて言うと笑っちゃいました。
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.7

展開が読めるのに、どうしてこんなに泣けるんだろう。
前半描かれる主人公の少年時代がなんと言っても良いよね。子役の演技が上手い映画はそれだけでもう引き込まれる。「運動靴と赤い金魚」然り「セントラルステー
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黒い家(1999年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

昔映画館で観て怖かった記憶があり、恐る恐る深夜に観なおしたのだが、これは怖いというより不気味&笑える。
段々と不協和音を感じさせてくる展開はジワジワ精神的にくるものがある。また、大竹しのぶは怖いという
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武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)

2.8

剣道に打ち込み続けてきた男がある出来事をきっかけに自堕落な生活へと転落して行く様をシリアスかつ重厚なドラマで追った非常に硬派な作品だ。
熊切監督の前作「私の男」の浅野忠信も素晴らしかったが、今作の綾野
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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

2.4

一本筋の通ったテーマ性でもあれば良いのだが・・・。
ただ、海賊がたくさん出てきて、適当に乱闘シーンを散りばめ、お決まりのロマンスを盛り込んだら、はい出来上がり!ってな感じでもう全てが浅い。
おまけにダ
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