ユウトさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ユウト

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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.5

撮影のルックが昭和時代の松竹映画のよう。
(主体以外をボカす画面。雰囲気も令和ではなく昭和の色彩。
鮮明ではなく、どこかぼやけている。
空や海も青の印象がない。)
佐藤浩市さんの演技や表情が山田洋次監
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プリシラ(1994年製作の映画)

5.0

まだ私が若かった頃、
銀座のヘラルド配給試写室で観た。
(当時の配給会社ヘラルドは儲かっていたのだ。豪華な試写室だった。)

先日『ひみつのなっちゃん』を観てから本作『プリシラ』を生活の折思い出したの
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

情報の中にヒッチコック『めまい』に着想とあった。
これが邪魔になった。
(『めまい』は私のヒッチコックBEST5に入る名作。
私なりにこだわりがある。)
本作は『めまい』より、どちらかというとブライア
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

音を楽しむ純粋さ。
その一心。
主人公3人に応援がやまない。

音楽が体を酔わせて気持ちよくさせる。
ホロ苦いような、やるせないような。
黄金色に銀のスパークが反射してブルーブラックに弾かれている色感
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

映像、特殊効果、音楽、音響効果(川崎チネチッタLIVEサウンドで観たが、椅子が震えていてビックリした。)
ただ観ているだけで、映像がどうなっていくのだろうと興味が湧いた。
監督がギャレス・エドワーズさ
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ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)

2.0

透明感ある写真のような画作り。
この監督さんの特徴か。
その割に意味深なセリフや場面の、意味が浅い。
(昔、作家兼女性監督で椎名桜子『家族輪舞曲』という退屈で拷問に合っている様な映画を体験したが、
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ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

3.0

松原智恵子さんが素敵で、全てを持っていってしまった。
ドラッグクイーンのロードムービーといえば『プリシラ』
を超える作品はないのに、松原智恵子さんの演技で本作はただのドラッグクイーンムービーではなくな
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底なし…(2023年製作の映画)

3.0

ソリッドシチュエーションスリラーの映画。
ついつい観てしまう。
過去に海、海底、雪山のリフト、山遭難などなど。
鉄塔に2人っていうのもあった。
今回は底なし沼。
大体ソリッドシチュエーションスリラーっ
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

2.0

覚悟して観たが長い長い、ホント終わらない惨劇だった。
これ上映時間90分モノでしょう。
話は殆どナイに等しいんだから。
完璧B級映画に徹底している潔さは評価します。

エンドロール途中は池田敏春監督・
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

3.0

ケンティがカッコいいだけの映画だった。
笑顔は数ショットのみ。
シリアスなケンティの髪の毛すらカッコよかったです。

ミステリーなのかと予告編を観て楽しみにしていたが犯人は登場した時点ですぐ判る。
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.0

本作のセリフにあったように、
見方を変えれば物事は救済にもなるし、人を傷つけたりもする。
その通り。 
そのやり取りを繰り返す室内劇なので舞台モノなのかと調べたら、そうだった。

そうなると比較対象と
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湯道(2023年製作の映画)

3.0

東宝コメディドラマ。
まるでALWAYS三丁目の夕日とメルマエ・ロマエのような撮影と美術なので同類にみえる。
脚本スタイルも定番。
類型的。
松竹に山田洋次監督のホームドラマがあるように東宝には三丁目
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

2.0

死霊館シリーズのファンではあるが、シスターが付いた前作は退屈した記憶しかない。
本作はアメリカでヒットしたニュースを知っていたから、きっと心配には至らない。
ホラー映画ファンはいつも期待しかない。
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

2.0

そりゃあ竹野内豊が居てくれたらカオスで汚い歌舞伎町でも去ることは出来ないよな。
って誰だよ、こんなくっだらない脚本でも映画にしたのは?

こんな酷い脚本、
まるで大学の映画サークルで内輪ウケするような
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ハイ・ヒート その女諜報員(2022年製作の映画)

2.0

オルガ・キュリレンコのファンなので観た。
期待は全く無く、つまらないだろうと予想したが的中。
タイトルがそのままで、全てつまらない。
久しぶりのドン・ジョンソンも意味がない。

オルガ・キュリレンコ。
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ブラック・ダイハード(2022年製作の映画)

3.0

久しぶりに山猫は眠らないシリーズ以外でトム・ベレンジャーの名まえを発見。
トム・ベレンジャーは僕にとって若い時の追っかけスターで、日本に来日して三百人劇場で欲望という名の電車でスタンレーを演じた舞台も
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べネシアフレニア(2021年製作の映画)

2.0

オープニングのアートワークと作品の内容が全く合っていない。
こんなチグハグな感覚は何のために。

予告編は単純なホラーに見えたが、本作は後味が悪い社会風刺が前面に。
ジャーロとしても主犯の動機に、同情
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.5

マイケル・B・ジョーダンがめちゃくちゃカッコいい。
本作で初監督も務めたそうで成功作であろう。

ボクシングファンや克服ドラマに感情移入できる観客には感動できる単純スポ根ストーリー。
ただ私のような『
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.0

エンドロールの清々しい合唱は、流した血を洗ったつもり?
ウケる〜(って反応しないとダメかな?)

いやいやいやいや、ほぼ全滅。
これは凄い。
ラストからの展開は観客へ想像を任せたのか。
(そこから数分
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大いなる自由(2021年製作の映画)

3.0

Bunkamuraル・シネマの編成担当が
「見過ごされてはならない映画」
として自社買付・初の全国配給を決めた2021年カンヌある視点部門審査員賞受賞作。
ボカシなくゲイのポルノグラファーを見せたのも
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放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)

3.0

城定秀夫監督は優しい人だ。
城定監督作には救いがある。
観客も救われる。
本作は早撮りVシネマのような趣きだが、城定さんにあるハートには十分に満たされました。

人とのやり取りは面倒くさい。
それだか
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サイド バイ サイド 隣にいる人(2023年製作の映画)

1.0

雰囲気映画。感性の映画。
アートフィルム。
1枚の美しい風景写真のよう。
ただ映画の場合、そのショットにも意味は欲しい。
雰囲気だけで、その描写を受け止めて欲しいというのは自慰行為に過ぎない。
わかっ
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.0

人は避けたいことと 出遭うものだ   
     イマーム・アリの「雄弁の道」より

冒頭にある言葉だが、それに納得するもまさかイマーム・アリさんも本作のような娼婦殺しの正当化話に引用されるとは夢にも
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デスパレート・ラン(2021年製作の映画)

3.5

久しぶりナオミ・ワッツ主演。
内容は全く知らずに観始めた。
スマートフォンで話しながら走っていると、息子の通う高校で襲撃事件が起こる。
息子が容疑者として警察から質問を受ける母。
山道で足を捻挫、転倒
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.0

ラストの映画的な落とし前は必殺シリーズのようでホッとした。
それまでは、
初期でもアルツハイマーだったら殺し屋引退してくださいよ〜
とか、
ガイ・ピアースのメメント繋がりシーンに、
監督はこれがやりた
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.0

圧倒的なまでの閉塞感。
まるでマインドコントロールされているかのような世界観が逃げ道なく我の360°を埋め尽くす。
逃げられない。
誰だ、こんな芸術作品を創ったのは!
(なにかおクスリを飲んでいる副作
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呪われた息子の母 ローラ(2021年製作の映画)

2.5

よくこんなストレートな邦題にしたよなぁ。
なんて笑いながら観始めたら、
トリックのある題名にしましたと映画会社がニンヤリしそうな話でした。
欲を言えば事象をハッキリしてほしいと思うが、
まあこういうボ
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見知らぬ隣人(2022年製作の映画)

2.5

30才越えても就職浪人。
借金だらけで酒乱。
良いところがない主人公。
トホホの人生。
作品自体は主人公に味方する形なので観客としても主人公を同情しましたが、最後の最後まで、
トホホ
とは。

(主人
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ハウス・バウンド(2014年製作の映画)

3.5

「M3GAN/ミーガン」のジェラルド・ジョンストン監督の長編デビュー作品。
このユーモア。
間が抜けているのかドン臭いのか。
この間が演出の効果になっている。
ポルターガイスト現象から始まり心霊を疑い
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

2.5

この映画、面白い、のかなぁ。
面白い映画、なのかなぁ。
(困っている様子の表現。)

俳優の皆さんは的確な演技なので説得力がある映画なのはわかりました。
騙し騙され、コンゲームの名作は数あるので、本作
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97ミニッツ フォールアウト(2023年製作の映画)

2.5

ジョナサン・リース=マイヤーズとアレック・ボールドウィンの名を見て久しぶりに思いレンタルした。
ジョナサン・リース=マイヤーズといえばウディ・アレン『マッチポイント』が美しくて最高だったけれど、そのあ
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

3.0

メキシコ北部の町。
シングルマザーのシエロがひとり娘である十代のラウラの誘拐を知り、探し闘う。
ってめちゃくちゃミシェル・フランコ監督が撮りそうな題材じゃんと調べたらプロデューサーだった。
本作はモデ
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赦し(2022年製作の映画)

2.0

本作を赦せるかと問われたら
(すみません胸クソ悪くて許せません)
という思いしかありません。
殺人だけならまだしも虐めについても何も解決していない。
勿論、人の心は解決するものでもない。
ただイタズラ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

KAWAI I
50回は自然と呟いた。
日本のゲームがこんなに可愛くなるなんてなんというファンタジー!!
1秒たりともムダがないクオリティの高いアニメーションはクリエーター皆さんの愛情の賜物か。
任天
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.0

監督ジョージ・ミラーによるラヴロマンス。
まさか魔人ジンの愛する思いを観せられるとは。
てっきりジョージ・ミラーだからスペクタクルなアクション活劇かと思いきや、愛に彷徨っていたジンを語るとは。

ビジ
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

森達也監督のドキュメンタリーは観る機会がなく、今回初めて拝見した。
ムリに拳を上げるのではなく、淡々と人間をみつめる演出と脚本。
無条理過ぎる終盤は呆気に取られて、馬鹿な日本人をあからさまにされ恥ずか
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