井中カエルand物語るカメさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

井中カエルand物語るカメ

井中カエルand物語るカメ

貴族降臨 PRINCE OF LEGEND(2020年製作の映画)

2.5

ボロボロではあるけど前作より全然良かった!
例えるならばダメな男版ウテナかなぁ

前半は相変わらずな作りに苦笑だったが後半はキチンと物語を作ろうという意思は感じたし、ダンスやバトルシーンは見応えがある
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.5

障害、貧困、性別、国籍、言語…選ぶことのできない事情により人生を翻弄される人がいる
それでも誰もが抱える未来への思い“夢“
その希望を高らかにうたいあげ、名画の風格すらも漂わせれ見事な作品
必見です!

いただきます ここは、発酵の楽園(2019年製作の映画)

3.0

現代の食と有機農法に迫るドキュメンタリー
有機農業を特別視していないので映画内の農法自体に興味は薄いが発酵を活かし農業を行う試みは数十年後には一般的になるかも、と感じた
何よりも子どもたちの笑顔が◎
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.5

ユゴーの同名小説の舞台となった街が現代にて再び脚光を浴びる
多様化する社会に適応できない人々の中で対立する思惑、それに翻弄される人々
フランスのフィクションながらもグサリと心を描く“今“がある作品に
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.0

ニュースでしか知らないシリア内戦を描いたドキュメンタリー
国を変えるため革命を志した若者達を待つのは政府とロシア軍による包囲網だった
死と隣り合わせの中で生まれ育つ命
失われていく命
救う者の願いも虚
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.5

どう描いても文句を言われる、とても難しい題材をエンタメと伝える役割、政治的バランス、史実と虚構とあらゆる面に配慮した作品だった
言葉は悪いかもしれないがシンゴジラを観るようで面白かった
人間ドラマの多
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仮面病棟(2020年製作の映画)

4.0

木村ひさしって実はすんごい監督なのでは…?
ミステリー・サスペンスとしても見応えがあるだけでなく、考えさせるテーマもある
撮り方はドラマっぽく邦画の悪癖もありつつ、きっちりと面白い
年100本以上観る
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初恋(2020年製作の映画)

3.5

こりゃすげぇわ…
現代の日本でこれほどの作品が100館以上クラスで上映されることか奇跡かもしれない
キレキレのアクション、キメキメのショット、あまりの美しさに見惚れる
ヤクザ&バイオレンスは得意じゃな
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

4.5

最大源の力を発揮すると思っていた
自分も熱くなると思っていた
だけど…予想を超えてきた
正直、PA Worksを舐めてました

アニメを愛する者達
アニメを作る者達
その全てに愛と情熱と意地と闇と光を
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.5

月間ベスト!
年間ランキングTOP10入り!
……と、叫ぶ準備はできていたのに
なぜ、なぜ、なぜ韓国映画はそんな風にしてしまうのか!
あの展開にまたか! と頭を抱えてしまう結果に
それが韓国の現実なん
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映画 おかあさんといっしょ すりかえかめんをつかまえろ!(2020年製作の映画)

4.0

おかあさんといっしょ 観た

レベルたけぇ…!
物語が推進する要素を網羅しキャラクター、歌、ダンスや体操、なぞなぞで飽きさせない
(なぞなぞの3つ目はずるい!)
途中でマイルドながらも重いテーマも提示
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世界一初恋 プロポーズ編(2020年製作の映画)

2.5

世界一初恋を観た
作品の出来以前にこの上映形式(新作OVA30分+過去の名作エピソード)で1500円はどうなのだろう?
あと、新作が明らかに過去のエピソードに負けているのも気になる
ただ物語そのものは
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.5

観た自分が悪かった
案の定相性最悪…思い返すと自分はA24は打率低いんよねぇ
美しいとか幸福とか怖いとか不快とかも思わない、圧倒的な無の感情に包まれる2時間強
あと30分くらいは短くできたんじゃないか
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映画 ねこねこ日本史 龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!(2020年製作の映画)

3.0

日本の歴史をざっくりと教えてくれるお子様の日本史の入り口にふさわしい作品
ギャグ、歴史知識、キャラの成長なども完備…なんだけれど、逆に本作ならではの売り、魅力が見えてこない
映像面も含めて、もうちょっ
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デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆(2020年製作の映画)

4.5

かつてデジモンを愛した全ての選ばれし子供たちに捧げる
無限大な夢の後に残された何もない世の中、それでもぎこちない翼でも飛べると確信させてくれた
20年以上にわたったデジモンへの愛に涙が止まらない
20
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デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲(2001年製作の映画)

3.5

ディアボロモンの逆襲
細田守不在が信じられないほどに細田守作品をやっている
ただ、あの独特の空気感はないのかな?
話が唐突に展開する印象もあるが狡猾なディアボロモンとの対決なども見応えあり
しかし、ヒ
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デジモンアドベンチャー02 前編 デジモンハリケーン上陸!!/後編 超絶進化!!黄金のデジメンタル(2000年製作の映画)

3.0

デジモン02、デジタルハリケーンと後編
で、細田守の呪いに抗うように作られた気もする作品
ブルース調の音楽がすごくいいんだけど…多田葵が出ていることもありビバップぽさが全開
そして進化の音楽を流すシー
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

4.0

僕らのウォーゲームを観た
サマーウォーズ公開当時から思ったが原案のような扱いでありながらも、こちらの方が優れているように見えるのはデジモンファンの贔屓目か?
細田守節全開、まだデジモンのフォーマットが
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囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather(2020年製作の映画)

3.0

R18らしく同性愛描写がたくさん出てくる
そっちには興味が薄い観客にはBLの魅力と言われる切ない関係性などが印象に残る
映像面や物語は劇場向けにはちと辛いが各キャラクターのヘビーな過去や伝わらない想い
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影裏(2020年製作の映画)

3.0

地味な印象は拭えないが、細かい描写の積み重ねでドラマを語る
役者の足を集中的に撮るなど美的感覚を備え、様々な解釈ができうる作品だろう
震災前後を扱った映画としても意義はあるものの、退屈な印象かなぁ

37セカンズ(2019年製作の映画)

3.5

話題になるのも納得、2020年の主役邦画の1つに間違いない
序盤は年間ベスト級の感動があったものの…うーん、路線やテーマがブレた印象があるんだよなぁ
いい映画なのは当然ながら、後半の主人公の描き方はホ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.0

ワンカット(風)に撮られた戦場の緊迫感、細かいポイントにもこだわりを見せており1917年にタイムスリップしたかのよう
技術的には相当高いレベルにあり、ハマった人は年間ベスト級と熱く語るのも納得
ただし
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

1.5

全てが完璧な状態で映画が製作できることはない。

予算、人手の限界もある、技術力の問題や納期もある。
中には大人の事情やスポンサーからの要望もあるだろう。
その結果、どうしようもなくなってしまった作品
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

まるでドーナツの穴のような映画だ。


意図的なものだろうが情報量が多く、若干混乱してしまいそうな序盤に飽きつつも、中盤になると「なるほど」と思うシーンが来る。確かに悪い映画ではない。
ただしミステリ
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.5

岩井俊二は詩人だ
輝かしい過去を
諦観の今を
起こりえたかもしれない未来を
その場その場の“瞬間“を光と音で捉えて映像に残す
だからこそ、多くの瞳に幻影を映しこみ心を掴む

だけど彼の詩と自分の“物語
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ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

3.5

全編セリフなしのドイツ・アゼルバイジャン合作映画。定年を迎えた列車の運転手が偶然拾った青いブラジャーの持ち主を探す物語
真面目で律儀な運転手の旅路と少年の姿が微笑ましく、意外と笑えるシーンもたくさんあ
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どこへ出しても恥かしい人(2019年製作の映画)

3.5

友川カズキ主演、どこへ出しても恥かしい人を鑑賞
世間がいうところのロクデナシかもしれない。競輪にハマり酒浸りの毎日が映される
それでも日常の会話の端々から作り物では描けない“詩人の声“にハッとさせられ
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ゴブリンスレイヤー GOBLIN'S CROWN(2020年製作の映画)

2.5

テンションが落ちていた自分が見るべきじゃなかったなぁ
作品そのものに向いてない
これが好きなファン向け作品にケチをつけるのもなんだけど、全部が全部安易に見える
使い古されたゲームのようなファンタジー設
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

4.5

2020年暫定ベスト!
マジンガー世代じゃない自分でも胸を熱くするだけでなく、マジンガーが、熱血ロボットアニメが表現してきた魂を詰め込んだ傑作!
若干のダレ場はあるが熱さに痺れてしまい魅力が上回る!
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アングリーバード2(2019年製作の映画)

4.0

あー、1に比べて公開規模縮小がもったいない!
1を観なくても楽しめる親切設計、テンポよく挟まれるギャグ、可愛らしいキャラクターたち、ダンスと歌に大人も子供もケラケラ笑える良作
若干力技な部分もあるもの
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

4.0

カセットテープを用いた物語と彼らの青春、音楽にかける想いを映像と音楽で余すことなく語り切った作品
特に音楽はどれも素晴らしく耳に残り、2020年の邦画1番の青春音楽映画は今作で決まったのでは
ぜひ多く
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キャッツ(2019年製作の映画)

2.5

ルックは想像の範囲内でいうほどホラーか? という思いもあるが絶望的につまらない物語が眠気を誘う
30分で終わる話をダラダラ引き伸ばしているだけ…大元もそうだし工夫がないとは言わないけど
トムフーパーら
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

ジョジョラビット観た
勿体無い見方をしてしまった…
事前に知った情報は誤りもあり、全く物語に入り込めないまま終盤へ
あの展開以降とラストでやりたいことが分かり、ようやくのめり込みはじめた時にはすでに遅
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劇場版 ハイスクール・フリート(2019年製作の映画)

3.0

悪いとは言わないが、良いともいい難いファン向けを出ない作品か
物語の弱さが気になるうえに無難にまとめた結果、印象に残りにくくなったかなぁ
噂では作画で心配されていたけれど一部怪しいシーンはあったが指摘
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.0

高い期待値をすんなりと超えてくるアビスクオリティを堪能
美しい世界に潜む脅威、それに立ち向かう大人の狂気、翻弄される子供たちの思いに観客も翻弄され、鳥肌と涙腺を刺激する連続
挑戦に満ちた意欲的な表現の
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

映画界の大巨匠にして“ハリウッドの悪童“でもあるイーストウッドはまた今のハリウッドに対して喧嘩を売った
リバタリアンの性質は今回も色濃くでておりアメリカでは様々な論争を呼ぶのも納得
観る視点により語る
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