Morohashiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Morohashi

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リディームチーム:王座奪還への道(2022年製作の映画)

5.0

バスケ大国として、国民から、世界から、勝つことを当然と期待されることの苦悩がよくわかるすばらしい映画。

アメリカにとっては、さぞかし屈辱だったんだろうな〜って。

編集がめちゃくちゃ上手くて、バスケ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

最初のスピードテストといい、エンターテインメントとしてメーターを振り切ってるくらいのすごい興奮がある。
専門知識だったり、前作のことがよくわからずとも楽しめる構成はさすが。
それでもなお、前作を知って
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

前半はなんだかほのぼのとした、素っ頓狂な恋愛コメディ。ムロツヨシのコミュ障っぷりがむしろ愛嬌笑いを誘うような展開。
けれど途中から急にがらりと雰囲気が変わる。
それこそ、タイトルが出たあたりから。
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

4.5

すごく多岐にわたるテーマなので、これが本質だ!って言うのは難しいけれど、私が感じたのは「人は結局全員他人」っていうこと。
それが親友であっても、同僚でも、家族であっても。寂しいかもしれないけれど、でも
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

4.0

デリヘル事務所の中の、デリヘル嬢と男性スタッフの群像劇。

女性たちも度々自認するけれど、彼女たちはいわば社会の底辺。(個人的にはそこに需要がある以上、社会の役に立っていると思うけれど)

行き場がな
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

こういう作品にありがちな、女性同士のドロドロとした争いみたいなの。そういうのがなくて、人々のナチュラルな姿を見られてすごくよかった!

とりあえず、門脇麦最高。

でもキャラクターとしては断然、美紀(
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

ファンタジーっぽい神秘的な雰囲気を放ちながら、ずっと不穏で重い空気が流れる。

「羊ではない、何かが生まれた」っていう宣伝を見て、
エイリアン的なものなのか!?って期待していたら・・・

チラッと頭が
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

タイトルのRUNは「走れ」ではなく「逃げろ」という意味。

シンプルなくせにハラハラさせる緊張感!
次々と謎を解く感じの爽快感がとても心地良い!

そして、このコロナ禍で家から出られずに鬱屈していた人
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友情にSOS(2022年製作の映画)

4.0

邦題がちょっとダサいけれど、騙されたと思ってぜひ見てみてほしい映画。
主人公は2人の黒人の男子大学生と、ヒスパニック系の男子大学生。
そのうちの1人の黒人大学生は、プリンストン大学への入学が決まってい
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

5.0

第一の感想は「スカッとする」!
理不尽なことへの挑戦と報復というテーマが、誰もが抱えることであって、見ている者をワクワクさせる。
世間では落ちぶれものと思われている人たちが逆転するっていうのは、見てい
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セレンディピティ(2001年製作の映画)

5.0

冬に見たいロマンチック映画!ベタなんだけれど、ちょっとひねりをきかせてある名作!冬になると陽が早く落ちて気分が落ち込みがちなので、そういうときにこそ希望を信じたくて見たくなる映画!
こういう話、なぜか
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キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

4.0

おそらくタイトルの意味は、子どもは大人が思うよりもいろいろと考えているっていう意味。
子どもは大人が思っている以上にしっかりしているけれど、ある意味それを大人が信じきれないと大人が子どもの可能性の芽を
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ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

ベルファストは北アイルランドの都市の名前。
かつてこの国は、スコットランドやアイルランドと激しい対立をしていた。
主に宗教の問題だけれど、きっとそこには領地だったり人種や国籍の問題も絡んでいたんだと思
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トゥー・ウィークス・ノーティス(2002年製作の映画)

3.5

タイトルのTwo Weeks Noticeとは、退職宣言のこと。

日本で明確な決まりがあるかはわからないが、アメリカでは2週間前に宣言すれば、仕事を辞める権利があるとのこと。

全体として、二人の正
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

オリンピック期間中にライブ会場で偶然爆弾を見つけてヒーローになるも、その後容疑者として疑われることになった男性の話。

持ち上げて落とすマスコミの怖さ。典型的な孤独な白人とか、よく言えたもんだなと思う
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

4.0

たまたま殺人事件を目撃してしまったアーミッシュの少年と、バリバリの刑事との交流を描く。
世間的に好奇の目で見られるアーミッシュの人たちと共に暮らして、カルチャーショックを受けながらも、その温かみに触れ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.5

リコリスピザとは、かつてロサンゼルスに存在したレコードショップの名前(らしい)。
リコリス(黒いいろの、ハーブみたいな飴)をピザみたいに丸く平たくするとレコードみたいに見えることから、こういう名前にし
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.0

青春映画の典型的な作品ではないにしにしても、青春の1コマを切り取った作品。
自分のいる世界が、まるで世界の全てに思え、さまざまなことに絶望し鬱屈としている気持ちの中に、一縷の希望の光を見出すように、音
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.5

チームビルディングの本質を築いた、良い例。チームでは必ずしも技能だけで集結してもうまくいくとは限らず、むしろ損得で動くようになる。
むしろ忠誠や愛着で集まるほうが長い目で見て効果が出やすい。

そして
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.5

ホラーとミステリーのバランスがとてもいい!まさかの展開の連続で、先が読めない面白さがあった!

さらに「ああ、だから枕が血だらけなのね」とか「ああ、だから長髪なのね」とか、二度見るといろんな発見があっ
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Untold: 慢心と失墜とアイスホッケー(2021年製作の映画)

3.5

アメリカ・コネティカット州にかつて存在したプロホッケーチーム「ダンベリー・トラッシャーズ」のドキュメンタリー。

このチームの何が特殊かって、マフィアの息子の高校生がこのチームのオーナーだったというこ
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ターミネーター(1984年製作の映画)

4.0

こんなにも昔から、AIの脅威(いわゆるシンギュラリティ)について語られていたことに驚き。
最後は工場で決着するというのも、なんだか納得。結局機械を倒せるのは機械。人間同士の肉弾戦ではない。
だから、す
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サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

3.5

人生、無駄になることなんてほとんどないんだな~という本質を見た気がした。
ホーマーにとっては、医者の、それも産婦人科医というものに望んでなったわけではないし、おそらく嫌で仕方なかっただろう。

けれど
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意表をつくアホらしい作戦(2018年製作の映画)

3.0

今日まで脈々と続いてきたアメリカのスラップスティックコメディの源泉をたどる作品。
娯楽雑誌のナショナルランプーンや、それに付随する映画の作られた経緯を知ることができる。

驚異的なまでに登場人物が多い
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テリファー(2016年製作の映画)

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「スプラッター」というジャンルの映画は、正直全く得意ではないが、どんなものなのか確認すべく、見始めた。
「見なきゃよかった」とまでは思ってはいないけれど、何を観客に訴えたくてこのような映画を作っている
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.5

オダギリジョーの雰囲気がすごい。ああいう人になりたい。

「女の子に花の名前を教わると…」というセリフは、いかにも坂元裕二らしい。
その他にも名言がたくさん。
「ひとりの寂しさより、ふたりの寂しさの方
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アテナ(2022年製作の映画)

4.5

なんといっても、この映画の最大の見所は、冒頭の10分近い長回しのシークエンス!
これがもう、凄まじい。どうやって撮ったの?と思って調べたら、なんとYouTubeにメイキング映像(フランス語と英語)があ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

タイトルからは全く想像もしなかったようなストーリー展開にビックリ!でも、ものすごく深くて楽しめた!
描く側と描かれる側。二人のバチバチのプライドの争いを交互に描き、やがて立場が反転していく様子が見事!
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ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中 .5 無修正特別版(2014年製作の映画)

4.0

この映画の舞台裏を明かす映画。
このしょうもない企画に、実に多くの大人が命がけで参加した末にあのようなコメディ作品が出来上がったことを思うと、妙に感動的な作品に見えてくるから不思議。

特に感動したの
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

4.0

ブックスマートのビーニー・フェルドスタイン主演の青春映画。学校ではぱっとしないし、家も貧しくて鬱屈としている日々から、毒舌ロック評論で一躍有名になる話。


◯人気者の条件
映画の中でもジョアンナ(ビ
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ミー・タイム(2022年製作の映画)

2.0

要するに、自分の時間を持てない主夫のソニー(ケヴィン・ハート)が、かつての大親友である独身貴族のハック(マーク・ウォルバーグ)の誘いを受けて、家庭の重圧から解放されて一時的に自分の時間を生きるようにな>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

4.5

◯日本のオジサン?
見終わった後にふと思ったのは「あれ、ランボーって日本のオジサンじゃね?」っていうこと。
かつての高度経済成長期をがむしゃらな労働によって支え、時に会社人間と揶揄され、家庭を顧みず、
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.2

タイトルで始まるところがいいですね!
もともとがブロードウェイミュージカルっていうこともあって、音楽はとてもいい!
一点透視図法が使われていて、画作りにかなり凝っている印象!
ただ、この映画、内容が内
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.7

◯見どころ
とにかくアクションシーンがすごい!
Netflixが過去最高の制作費を投じて作られた作品だけあって、迫力が凄まじい。
特にヨーロッパの市街地(プラハ?)でのアクションシーンが凄すぎて、呼吸
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.5

この映画は一風変わった作風で、舞台は警察署の緊急電話を受け付ける部署の部屋。舞台はここから外には一切出ない。
事件はいろいろと進行するが、すべて電話の声だけでわかり、オペレーターはもちろん、観客も一切
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バックドラフト(1991年製作の映画)

4.6

◯見どころ
まず思うのは、炎のシーンがとにかく圧巻っていうこと。リムゲイル(ロバート・デ・ニーロ)が言っていたように、炎がまるで生きているみたいに広がるところが本当に圧巻!
どうやって撮ったの??って
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