あまんださんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

あまんだ

あまんだ

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狂覗(2017年製作の映画)

3.0

思春期の子供の特徴の一番悪い部分を、これでもかというくらいに前面に押し出したものを核として、それに翻弄される矮小な大人たちを観る映画。

先生たちが、事件になった後、週刊誌であげつらわれるような醜聞が
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.2

20年も前に別れた元夫から送られてきた、以前の彼からは想像もつかない、荒々しい作風の小説に端を発し、小説と現実世界を交互に物語は進む…。

それは、愛情か復讐かという観点でよくレビューされているが、私
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ユージュアル・ネイバー/マッド・マザー 生贄の少年(2013年製作の映画)

3.5

話の筋自体は、途中でわかってしまうが、登場人物一人一人の気持ちになると、何とも切ない気分になる話。

母親の狂気もさる事ながら、父親が何とも哀しい味わいでした。

実録 私設銀座警察(1973年製作の映画)

4.0

のっけから、とんでもない熱量。
狂った渡瀬。
ポン中の渡瀬。
暴力に迷いの無い渡瀬。
延々ラリってる渡瀬。
彼には、最早、人の言葉は届かない。
ただただ、ヒロポンの為に生きる殺戮マシーン。
そして、死
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質屋(1964年製作の映画)

4.0

筆舌に尽くしがたい辛い体験により、
全ての感情を閉ざし、ただただ物理的に生きてきたような主人公の表情が辛い。

店に雇い入れた青年をきっかけに、過去のフラッシュバックが始まり、徐々に圧し殺していた感情
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.4

冒頭、流れる音楽が、気味が悪くていい感じ。

緊張しながら、彼女の御実家に挨拶に伺うと、何とも言えない違和感を感じる。
その違和感は、徐々に不気味さを増していき…。

すごく、好きな展開。
隣の家との
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.5

GW中の気楽に観れる映画、第二段。
出演する大体の映画で、迫りくる爆撃から猛ダッシュしているシーンがある気がするトム・クルーズ。

アクションに「うわー。」と、思いつつ最後まで鑑賞。
いい、娯楽映画で
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.2

緩いゾンビ(笑)

でも、捕まったら腹を素手でかっさばかれる。ゾンビって握力強いな。

普通に面白い。休日に観るにはうってつけ。

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

3.2

悪と正義は表裏一体。
いきすぎた正義感は、容易く悪に変わる。
しんちゃんは、こどもながらなのか、こどもだからなのか、同調圧力に流される事無く、いつも正直でフラットな視点だ。
加えて、あのクセの強い友達
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ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

3.2

時速130キロで、暴走する車。
あまりの壊れっぷりに笑う。

予告の「…家族が、次々と秘密を暴露!」みたいなのを期待していたら、正直肩透かしを食らう。
黄色いベンツの人も、期待させときながら、観終わっ
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キャットファイト(2016年製作の映画)

3.3

二人、ウマが合わない感じだけど、実は似た者同士なのかな…。
女性の、復讐をとげるまで怒りのテンションをいつまでも保ち続けるという特性がよく出ていた。

後、何故、二人ともあんないいパンチ持っているのか
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トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

3.8

恐い、恐い。
お化けとかより、地に足ついた、閉じ込めらるとかそういう現実味を帯びた恐さが、本当にキツい。
鑑賞中、ifを想像して、ずっとぞわぞわしていた。
自分が、夫が、娘が…。どの人気分になっても寒
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.2

ラドクリフくん(死体)の万能具合に笑った。
差し挟まれるお下品気味のギャグといい、脱力系の話かと思いきや、意外にも「生」への渇望を熱く感じさせ。

何とも不思議なテイスト。

サラの、「何なの?!」と
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

クセの強い人達が多く出てくる。
その中でも、主人公が一番変な人。

ちょっと無いくらい重い過去を持っているが、それに打ち勝ち地位も財産も手に入れた女性。
しかし、圧倒的に欠落している感情の何か。
突然
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ビルビー(2018年製作の映画)

3.0

人間にせよ動物にせよ、赤ちゃんは可愛いなあ…。

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

3.4

吹き替えで鑑賞。
映画館で子供達が爆笑していた。
ストーリーに意外性は無いけど、子供と観て笑えるハッピー映画だ。

ぷりぷりした愛くるしいお尻。まるい頭。その可愛い外見から滲み出すおっさんの仕草。
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アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

3.1

おまけ映画かなー、と思っていたら、思いの外しっかりした尺と話。
リメンバーミーが良すぎたので、こちらの記憶は薄れぎみだが、X'masの伝統に纏わる家族愛のいいお話だった。血の繋がりは無くても気持ちが通
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

死者の国の色彩の美しさったらない。
マリーゴールドで、埋め尽くされた橋。
幻想的なライトの建造物。

現実世界のお墓も入って花や、蝋燭の灯りで埋め尽くされていて、お墓だが、可愛らしく華やか。
日本では
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パターソン(2016年製作の映画)

3.9

いつもと変わらない日常と、少しだけ起こる騒動。
偶然合った少女の詩の才能に軽く嫉妬してみたり、妻の行き当たりばったりな思い付きに納得いかなくても何も言えなかったり。
誰にでもありそうな瞬間。

かと思
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光をくれた人(2016年製作の映画)

4.0

サムは一度絶望しているからこそ、ハナの境遇を目の当たりにして、なお、ルーシーを自分の子とする事は、できなかった。また、イザベラが、自分に光を与えてくれたからこそ、その妻が、人の光を奪っている事には耐え>>続きを読む

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.5

想像していた感じではなかった。
捨て去りたい過去に苦しめられる家族と男性の話。

日本は銃社会ではないので知らなかったが、銃殺された遺体が、きれいに貫通しているものばかりではなく、顔面がとんでもない状
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おとなの事情(2016年製作の映画)

4.0

あまり人の秘密なんて、積極的に探らない方がいいですね。

わずか数時間の間に夫婦関係、友人関係、全て御破算に。

誰にでも、秘密にしておきたい事はあるので、そこを詮索するのはエチケット違反です。

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ハピネス(1998年製作の映画)

4.1

幸せに見えている人、自分を幸せだと思っている人の「幸せ」というものが概念でしかない事を三姉妹とその家族を中心に描かれている話。

三姉妹中、長女と次女は、自分より劣っている(と、勝手に思っている)三女
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ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

4.8

『世界の人は、このニュースを観ても、何もしない。「ひどいね。」と言うだけでディナーを続けているよ。』

私は、正に当時、ニュースを見ながら御飯を食べていたのではないだろうか。

今、この時にも世界のど
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セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

3.8

サイコパスな面々が巻き起こす騒動。
取り敢えず、皆、ずれてて面白!と、思う。しかし、巻き込まれたコリン・ファレルはたまったもんじゃなさそう。

呼吸するように人を撃ちながら、犬の事ばかり気にするところ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.4

凄く面白かった。
エンタテイメント性抜群。
深く考えると、「?」な部分は複数あるものの、スピード感で、気にならない。
全体的にバランス良く、昔ながらの盛り上がり要素(騒ぐ居丈高な親父、ギクシャクした親
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トッド・ソロンズの子犬物語(2015年製作の映画)

2.8

シュール。
犬がお腹を下して粗相したブツを映すシーンが、長い。あまりにも長い。

ウェルカムドールハウスや、アビバは面白いと思ったけど、私は、これは、あんまりだった。

犯人は生首に訊け(2015年製作の映画)

3.5

韓国の映画には、やたら生首が出てくる。「チェイサー」しかり、「悪魔を見た」しかり。

その振り切った暴力性が、魅力ではあるが、本作はそんなでもなかった。

予想通り。

しかしながら、全体的な重い雰囲
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バイバイマン(2016年製作の映画)

3.3

面白くなくは無いが、恐さはあまり無かった。
「バイバイマン」と言う、概念への固執からくる幻覚に惑わされるサスペンス要素が強い。

最終的に、バイバイマンは、かなりはっきり出てくるのだが、別に危害を加え
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.0

とても好き。
子供のいい意味での思い込みの強さ、頑固さ、直向きさがめちゃめちゃ可愛かった。
周りの大人達は、ベテラン揃いで、彼らが子供達に振り回されているのを観るのは楽しかった。
本作で、半ズボンをは
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.8

絶対に飲み過ぎないようにしようと決意させられる1作。

記憶が、すっぽり抜け落ちているって恐怖だ。
に、しても登場人物の女性側の心証が割りとしっかり描かれているのに対し、男性側はさらっと表面上しか見え
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.0

偏屈なお爺さんが、パワフルな隣人との交流を通して、周囲に溶け込んでいく話。
素直に、いい話だと思う。

隣人女性の積極さを見ていたら、
昔、ある芸人さんが、相手が自分の事をあんまり好きじゃないなて、感
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湿地(2006年製作の映画)

3.1

陽の差さない海沿いの荒涼とした感じ、閉鎖的な人間関係。

松本清張サスペンスの雰囲気満載。

馴染みの無い国の話なのに、妙にしっくり来たのはそのせいだろうか。

話の筋も、血縁の遺伝が関係するし、
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.1

「日にち薬」という言葉があるように、辛い出来事を癒すには時間の流れが一番なのだが、それでも、どうやっても乗り越えられない事というのはあるものだ。

例え、痛みでしか無くても忘れたくない事というのもある
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.2

あまりにも淡々と進む映画。
え?ここで、終わり!?て、なるけど、振りかえれば、フーシの今までの日常と比較して、とんでもなく様々な体験をした期間だったのかも。

ゴミの分別の会社の同僚達が、いい人達で良
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