YuukiImazuさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

YuukiImazu

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怪物の花嫁(1955年製作の映画)

2.3

懲りずにエド・ウッド映画を。

核の脅威や不安が盛り込まれた筋書きは、平凡だけど思ったよりもまとも。ただ、単調な演出やカメラが退屈すぎる。タイトルの「怪物の花嫁」からして、怪物の悲劇的な側面を描くのか
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アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生(2007年製作の映画)

3.3

女流写真家アニー・リーボヴィッツの半生を描いたドキュメンタリー。ジョン・レノンの超有名なポートレイトも彼女が撮影したんですね。

ハリウッドやロック界、はたまた戦場まで幅広い領域で活躍する彼女の人生は
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キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)

3.4

サウジアラビアにあるアメリカ人移住区で自爆テロが発生し、FBIの面々が捜査に乗り出す。OPで両国の関係性を簡潔に紹介してくれるのがありがたい。

製作にマイケル・マン。ということで、激しい銃撃戦はつい
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

3.7

ぬるい青春ドラマにうんざりする前半から、人間VS巨大昆虫の人間虐殺ショーがおっぱじまる本作。特異な戦争映画の傑作だなぁとは思える。

これでもか、と言わんばかりの激しいグロ描写全開のバトルシーンは圧巻
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NARC ナーク(2002年製作の映画)

3.9

久々に鑑賞。
辛い過去を引きずる麻薬課の潜入捜査官が主人公。同僚を殺された狂犬刑事を相棒に、謎多き事件の核心に迫っていく。

まるで刑事映画の傑作「フレンチ・コネクション」のごとく、寒い冬の中の 地道
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気狂いピエロの決闘(2010年製作の映画)

3.8

こりゃあ秀作じゃ。シンプルに言えば、1人の美女を巡り2人のピエロが対立する三角関係を描いている。

そのはずが、導入部から戦時中のマドリッドの戦場を描き、父と子の物語やピエロのナタ無双によるスプラッタ
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プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

1.8

史上最低の映画監督として有名なエド・ウッド監督の作品。前から観たくてようやく観れた。噂では聞いていたが、ちっとも面白くない。ここまでオモロない映画って、ある意味凄い。

胡散臭いおっさんが「この恐怖に
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セシルの歓び(1967年製作の映画)

3.3

愛する恋人はいるが、彼との関係にどこか満たされない彼女。若い青年と彼女とのロマンチックな恋模様を描く。

そんな感じで、内容としては美しい風景のなかで男女が戯れているだけ。複雑な乙女心を表す主人公セ
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.8

原作未読、てか邦画をあまり劇場で観ないけれど、これは何か惹かれるものがあり珍しく鑑賞。結果大当たり。仲間と共に1つのことに打ち込む姿をはじめ、競技かるた自体の激しさやロングとクローズショット、スローを>>続きを読む

イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.7

好きな作品。
ロンドンの闇社会の実態を描くサスペンス作品。表と裏の世界で生きていた男女の運命が交わる、ラブストーリーの要素も見所。

渋い面構えとスーツをビシッとキメた、モーテンセンの魅力が凝縮で、そ
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地獄の逃避行(1973年製作の映画)

3.6

テレンス・マリック監督のデビュー作で、淡々と人を殺める若者と、その彼女のロードムービー。

監督の独特な映像世界や音楽により、幻想的、神秘的な色合いが濃厚。淡々と人が殺されるけど、主人公たちを包む自然
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オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

3.3

台詞よりも画で語る抽象的な、ゴズが神と対峙する映画。神のみぞ知る、ってな具合にサッパリ分からんわ、何が言いたいんだよ。どうでもええけど、パッケージのゴズがめっちゃこっち見てるわ。

自らの倫理観で審判
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NINE(2009年製作の映画)

3.1

ゴージャスなパッケージに惹かれて。「8 1/2」のミュージカル版の映画化作品やったんやね。新作のクランクイン目前にして、構想がまとまらず、グイド監督は重圧に苦しむ。

現実に幻想が混在する、摩訶不思議
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.4

岡山の山奥の集落・八つ墓村。山崎努演じる、発狂した男による32人皆殺しの場面も恐ろしいけど、戦国時代に8人の落ち武者が、金に目が眩んだ村人に殺害される場面の方がエグくて強烈。

怨念によって、人間が鬼
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北京原人の逆襲(1977年製作の映画)

3.1

たまたまやってたので、ふわっと鑑賞。アイヤーー、ただの「キングコング」のバッタもんや、思てたら案外楽しめた。

エンパイアステートビルまではいかないけれど、やっぱり高い建物に登る巨大な北京原人さん。日
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きっと ここが帰る場所(2011年製作の映画)

3.7

のっそりと歩るく男の歩調に合わせるように、カメラはゆったりと彼の姿を追う。優しく繊細な音楽をバックに流して。もー、なんだか全編優しいよね。

この映画は、主人公がアメリカで暮らしていた疎遠の父の元に訪
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.9

ある事故で車椅子生活を送る姉のブランチと、姉の世話をする精神不安定な妹ジェーンの、元映画女優の2人。

パッケージにあるように、皺々の顔に施された、けばけばしいメイクが痛々しい妹ジェーンの暴力的な言動
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イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)

3.3

話運びやドラマパートは正直なところ退屈で、竜巻が登場する度に「うおぉぉー」、と盛り上がる。それを繰り返して あれよあれよの89分のミニマムなディザスタームービー。珍しくPOVが活きている印象や。

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スティーヴン・キング 痩せゆく男(1996年製作の映画)

3.4

S.キング原作の心に残る映画化作品。おデブの悪徳弁護士がみるみる痩せていき、良かったじゃん、、も束の間、骨と皮にまで瘦せこけ、もう止まりゃない。

ジプシーの女性を轢き殺したがために、ジプシーに呪いを
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サンゲリア(1979年製作の映画)

3.5

かなりいい加減な作りがそこかしこに点在し、支離滅裂なストーリーは語るに及ばず。あっけらかんとした作風は、イタリア人の気質によるものなのかな。まぁ、何やかんやで好きなマカロニゾンビ映画。

ミミズやう
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.7

たまのたまに観たくなる犯罪スリラー。連続殺人犯ゾディアックを追う刑事、新聞記者、漫画家の三者を中心に展開。

深淵を覗き込み、闇に魅入られた人々の人生崩壊劇が映画の肝。フィンチャー監督が創造する、映像
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ハンバーガー・ヒル(1987年製作の映画)

3.7

南ベトナムの937高地での凄まじい激戦から、ある米兵が『兵士が挽肉にされる丘』、と呼んだことで、その丘は「ハンバーガー・ヒル」という名がついたそうだ。

塹壕や地下通路を張り巡らす、手強いベトコンの猛
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.6

『バラのつぼみ』、という意味深なワードを残してケーン死亡。記者が彼の人生に迫る。

映画は、新聞王と呼ばれ、多大なる影響力を持っていた大富豪の人生を序盤で簡単に紹介し、フラッシュバックを多用しながら彼
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ザ・ブリザード(2016年製作の映画)

3.2

実話を基にした作品。
海の藻屑となるまで、そないに猶予がない緊迫のドラマだけれど、配給がディズニーなので、どうしても安心して鑑賞しちまうね。

よくある場面が網羅された内容で、フレッシュさに欠ける。た
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.1

久々に鑑賞。
どこかマンガちっくな1作目、逆にリアリティ重視の2作目、3作目の本作は正直ピンとこない。乱雑でツッコミどころ満載の、粗雑な脚本による残念なシリーズ完結編かな。

重厚的な雰囲気を纏ってい
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.0

久々に鑑賞。
アメリカでは興行的に大失敗した作品ながら、隠れた名作なんじゃねーの、と思っている。6つの異なる時代の短編物語が、無造作に散りばめられた構成で、繊細かつダイナミックな、ジャンルごった煮の叙
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

3.4

久々に鑑賞。
前作のゴースト騒動から5年後の物語。

ゴーストバスターズは解散し、各々が別々の道を歩む、という何だか寂しい設定でスタート。再結成までの流れがアッサリ過ぎたり、もちろんゴースト退治をする
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.6

久々に鑑賞。
ゴーストの存在に懐疑的にはならず(一部を除いて)、いて当然のものとして受け入れているファンタジックな現実世界が舞台。

どこか頼りない3人組の、オフビート感たっぷりの掛け合いだけでも楽し
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イナゴの日(1975年製作の映画)

3.7

30年代のハリウッドの内幕を描いた作品。一見、ハリウッドは華やかで煌びやかだが、内側を覗くとそんな輝きはない。生気を失った一般市民、スターになることを夢見ていつまでも無為な時間を、又は底辺の生活を過ご>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.2

主人公以外、喋るアライグマ、木人、緑色の女、筋肉、とユニークなメンツが繰り広げるスペースアドベンチャー。

ノリが良くて楽しさはあるけれど、世界観や登場人物の説明が浅く、勢い任せに派手にブワーッ、と展
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リーピング(2007年製作の映画)

2.5

たまたまやってたので鑑賞。
演技派女優ヒラリー・スワンク主演のオカルトホラー。

鮮烈に染まる血の河をはじめ、空から降ってくるカエルやイナゴの大群、と旧約聖書の十の災い通りの超常現象が起こる。画面を埋
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プロフェシー(2002年製作の映画)

3.1

かつてアメリカの田舎町で約1年間、モスマン(蛾男)という怪物が出現した、という事実をベースにした作品。

正体不明のモスマンは実在するのかも、しないのかも。モスマン目線のようなカメラアングルやノイズ音
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ミミック(1997年製作の映画)

3.4

何気に好きな作品。
NYで未知の疫病が発生し犠牲になる子供達。感染源のゴキブリを、遺伝子操作した新種の昆虫《ユダの血統(ネーミングセンス‼︎)》で駆除するのだが‥‥。

まずオープニングが無駄にクール
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カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

3.7

女子プロレスの美女タッグとマネージャーが街から街へドサ回りをする。オンボロ車に乗って。

実力はあるが芽は出ず、時には泥塗れになって戦い、嘲笑され、惨めな思いに涙がポロリ。屈辱と挫折の日々を味わいなが
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ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

3.2

人喰い・レクター博士のルーツを辿るわけやけども、『ふーん』、ってなところやね。貴族の出である、若きレクター博士をギャスパー・ウリエルが演じ、秀麗なお顔立ちと気品には惚れ惚れ。

日本の甲冑や刀、コン・
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アウェイク(2007年製作の映画)

3.0

術中覚醒してしまった金持ちのボンボンが、衝撃の真実を知ることになるサスペンス・スリラー。

表向きは眠っているけれど、感覚は生きている。メスが体を刻む激痛を味わう、悲惨な目にあう主人公がなんとも居た堪
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