中川龍太郎監督はとかくキャスティングのうまさをいつも感じるが、本作品は特に男性俳優陣は決まっていたのかな。。。演技も。。。女性陣ははまってだと思うが。撮り方はウォン•カーウァイっぼい感じ。手持ちカメラ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
死刑囚が無実を立証するために、脱獄し、逃げながら目的を達することを試みる。言ってしまえばよくあるストーリーだが、この作品の主題はそこではない。目的を果たす手段として接したはずの人々との関係が徐々に変わ>>続きを読む
創作は孤独なのか、他人と共有できるのか。人1人の力は限界がある。多くの人たちを巻き込んで、多様なベクトルを伸ばし、それを紡ぎながら回収し、1つの創作物へとまとめる。それこそが現代的な創作行為と言えるで>>続きを読む
久しぶりに鑑賞。何度見ても最高。全てのシーン、カットが作り込まれている。設定も、脚本も、セリフも、全てのディテールが精緻極まりない。映画がコマで構成されるという原理を改めて感じさせる映画だ。
今また美>>続きを読む
青春映画にありがちな、若いっていいよねって的なラブストーリーではなく、青春をノスタルジーや憧れなく描き切っている作品だった。青春が最後まで青春のまま純度を保っている。この作品に介在するのは、からかうと>>続きを読む
アンゼルム•キーファーは現代において、もっとも惹かれる芸術家の1人だ。その作品には、シンプルでとてつもなく強い意味やテーマがあるが、それらを超えてなお、意味を剥ぎ取ったとしても残る常軌を遥かに超えた強>>続きを読む
色んな意味で昭和的要素でできていた原作だったから現代において実写化するのはちょっと厳しかった気がする。
エンディングも確かにヒットしたのはget wildだけど、シティーハンターのイメージを体現してい>>続きを読む
30年ぶりくらいに観た。当時はレンタルビデオでの鑑賞だったが、この名作をスクリーンで再び観れた機会に感謝。冒頭のシーンで当時受けた衝撃を再び感じた。
50年ほど前の作品だが、今見ても色褪せぬその圧倒的>>続きを読む
この頃の蒼井優は無邪気で破天荒な役柄を類い稀な演技力で演じきれる唯一無二な存在だったと久しぶりに観て感じた。
日本と台湾、雪国と南国、2つの旅の物語。出会えた旅と出会えない旅。夢を見いだせない男と病のために未来が見えない女の対比的な2つの旅が美しく描かれている。夢を叶えたが夢に破れた男にはまだ未来がある。女は>>続きを読む
昨年訪れたヴェネツィアビエンナーレで、ジョージア館を見た。ジャルディー二会場の華やかさから少し距離を置いた街角の古い建物の中、空虚な空間の中に漆黒のモノリスが鎮座していた。それは旧ソ連によって開発され>>続きを読む
ある種の現代日本的フィルムノワールのような作品。ファム•ファタール的なヒロイン。映像は綺麗だけど、やや技巧的か。脚本は既視感がある。もう少し切なさが残れば。
よくある女子2人の愛憎の物語かと思ったが、起伏に富んだ脚本で、多様に絡み合う伏線、あり得なかった、そうなりたかった幻想の描写があり、重層的で複雑な構成で見応えがあった。
キム•ダミは梨泰院クラスの時も>>続きを読む
ゴダールの遺言。驚愕の作品だった。
死の直前まで、自らで書き、声を残し、思想を紡ぐ。その肉声はたどたどしいにも関わらず。
最期の時を迎えるまで、これほど執拗に表現ができるものなのか。そこには、メランコ>>続きを読む
「ミツバチのささやき」を20歳くらいの時に見て、未だに自分の中でアンゲロプロスの「霧の中の風景」に次ぐ傑作であり続けている。テオ•アンゲロプロスとビクトル•エリセは間違いなく今の僕の感性を育んでくれた>>続きを読む