16歳の少年アレクシの苦い初恋。主演2人の関係性が説得力抜群で、ノルマンデイーの浜辺を舞台にした初恋が美しい。後半での世界観の破壊が狙ったほど重くなかった一方で、この年代特有の”死”についての強迫観念>>続きを読む
軍事独裁政権の戦争犯罪を裁く民間裁判の法廷劇。場面展開が鮮やかで、法廷
場面の記録用カメラの質感と3:2のアスペクト比が効果的。歴史的に見ても”大量虐殺”と言える組織的な残虐行為を矮小化させずに描く伝>>続きを読む
気軽に観れるB級の大作。背景の無い悪役、奇妙な脚本、無意味なハンディキャップ設定(笑いに繋げるため?)、安全に感じるCGI、完璧な家族の構図、中国市場への露骨な売り込みの数々は受け入れ難い。
一方で息>>続きを読む
若いホビットの青年が、全てを統べる邪悪な指輪を破壊するための旅に出る『ロード・オブ。ザリング』野心的な設定と魅力的な登場人物に惹かれるのは勿論、壮麗な風景描写に加え、郷愁漂うハワード・ショアの楽曲が牧>>続きを読む
爽やかでリズム感があって、使い古された題材なのに新しい。2人の関係性がリアルで良かった。ロイの決断は寂しいが...と思ったらエンドロールまで見逃せない。
三幕構成の2幕までは緊迫感抜群で良いが、結末が納得できなかった。スリラーとしての最良作
音声だけで事件が進行するのに緊迫感がある。二転三転する展開が読めない。最後に彼は”罪悪感”を克服できただろうか。
ジャック•ドゥミの色彩感がお洒落。途切れない歌が台詞という異色のミュージカル作品。展開がダイナミックで驚いた。
シリーズ史上最高傑作!トムの爆走や命懸けのスタントは健在。展開で何カ国も舞台が変わるスケールの壮大さ。絶妙な女性陣の配役。特にパリス役ポム•クレメンティエフが異彩を放つ。AIの脅威に対抗するイーサンの>>続きを読む
ブレンダン•グリーソンの「マ〜マレ〜ド〜!?」の台詞に、オスカーをあげて欲しい。
最後の数十分で怒涛の展開を巻き起こすフィンチャー式。ラストのブラピの演技はオスカーに値すると思う。
父親役のスティーブ•カレルは適役で良かった。しかしより醜いであろう薬物依存の実情を、特権的な白人の青年の視点から美化することに納得できない。ティモシーの好演が光っていただけに残念だった。単に親子のドラ>>続きを読む
レンカの顔を映すショットや、ナチスによる拷問シーンなど、はっとする描写も多々ある。ほぼキリアンの独壇場で、結末は予想できてしまうが終始緊張感があるのは良かった。
単なるカニバリズムの描写に留まらない、人を喰う二人の恋愛を残酷な方法で芸術に昇華させた監督の手腕。美しい風景描写に詩的なホラーと呼びたくなる。ライアンスは結局は皆繋がりを渇望する怪物なのだという主題の>>続きを読む
ベイ監督のFPVドローン熱が凄まじいカオスな銀行強盗逃走劇。低予算ながら実力派俳優ばかりで惹き込まれる。特に救命士役を演じたゴンザレスの、台詞の裏にある自信が大好きだった。途中までは長く感じるのだが、>>続きを読む
ガーウィグ監督の途方もない才能を垣間見た”ファンタジーコメディ&ちょっとミュージカル”な傑作!
究極にピンク色に拘ったセットデザインと衣装が素晴らしい。劇中で多様なピンク色が使用されているのと同じく>>続きを読む
カオスだがシンプルな作品。好みが分かれそうだが、宮崎駿史上最高の作品だと思う
長尺だが楽しめた。もう少し短くできたと思う。ジョークに2000年を感じた。人質の供述を配置した意図がよく分からない。指輪の使い方は110/100。
原曲を劇中で一切使用せずにシンデレラを作り上げた凄さ。継母ケイト•ブランシェットが最高。王道ディズニー
どんなヒーロー映画よりも良質で大胆な作品。前2作よりは方向性が分散した印象だが、それでもキリアン裁判長やキャットウーマンなど、見どころがそれだけある。やはり悪役はヒースが似合うなと思いつつ、トム•ハー>>続きを読む
派手では無いが麻薬カルテル取り締まりの現実を直視した良作。淡々としているというよりは、事象の方に寄り添っている視点が好ましい。その分描き方も主人公の内面よりは、善悪の基準は、ボーダーラインはどこか、と>>続きを読む
最高の映画讃歌。狂宴を最前線で目撃するマニーの視線に射抜かれる。映画好きによる映画好きのための傑作
最後のシークエンスが良かった。小説のように叙述的だった。最初のカットが美しかったので、期待しすぎていたかもしれない。地元民から迫害されてきた点が強調されていたが、あまり説得力が無かった
前作を観ていないが楽しめた。不評と好評、二分の理由も分かる。レイチェルを見たかったので、個人的には満足。どうしても6000歳には見えなかったが。画面も良質で安っぽさが無い。ストーリーもコメディとシリア>>続きを読む
フック船長を演じるジュード•ロウが適役で大満足。走馬灯や星に向かっての飛行シーンを始めとし、随所の撮影方法に表れたデイビッド•ロウリー感が絶妙。ただ彼とディズニー社の方針(それはティンカーベルの配役で>>続きを読む
スラム街の描写が生々しく、今まで何を観ていたのだろうと突き付けられる。主人公が経験論で腹黒番組を制覇するのは心地よし