naoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.5

究極に楽観的なキュートでユーモラスな良作。そのドラマを軽さに犠牲にした気もしたが、それでも感動できる。必ずしも実話である必要はないが、もしフィクションであれば”スポーツ”映画として観ることは出来なかっ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.5

とにかく圧巻のSF大作。エドワーズの視覚効果はとにかく美しく、ジマーの音楽は壮大以外の何者でも無く、ウォイルズはワシントンを凌ぐほどの存在感と演技力で、日本文化への言及も比較的正確かつ自然で嬉しかった>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.5

控えめに言って最恐だった。憑依体験を扱ったシンプルだが超刺激的で効果的なホラー映画。場面展開を予告してくれるサウンドデザインは古典的ながら見事で、それにも関わらず監督の意図通り毎回心臓が跳ねるくらい驚>>続きを読む

ゴーステッド Ghosted(2023年製作の映画)

1.0

脚本のChatGPT感が満載だった…主演2人のファンでも厳しい。

オットーという男(2022年製作の映画)

3.5

『幸せなひとりぼっち』の方が好きだが、このverも悪くなかった。トム•ハンクスの息子の登場が興味深い。

ドミノ(2023年製作の映画)

2.5

ベン•アフレックの安定感が抜群で、SF/ドラマ/ファンタジー/映画の中で構成されたロジック/心理操作…を混在させる挑戦的な手法と、ヒッチコックやノーランへの言及は興味深いものの、”想定内で”ぶっ飛んだ>>続きを読む

13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

2.5

映画的に疾走感のある美しい撮影や判然とした登場人物は魅力的だが、多くの文脈が逃されていることを考えると素直には受け入れ難い。

87分の1の人生(2023年製作の映画)

2.5

爽やかに仕上げようとしているが前提から無理がある。ピューとフリーマンの演技力と同じくらい脚本も練られていて欲しかった。

ジョーカー(2019年製作の映画)

1.5

フィクションなのに政治的な要素を介在させるのは良くない。撮影は素晴らしいが、ジョーカーの動機付けを児童虐待に任せる無神経さと(全ての児童虐待の被害者が精神に問題を抱えるわけでは無い)、監督が政治的では>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まさか娘のために泣くためだけに宇宙に行ったのか…という明確な演出はさておき(悲しみは人それぞれだが、一歩誤れば一昔前の”男らしさ”と同義になる)、映像美はチャゼルならではのもので、特にニールの妻役クレ>>続きを読む

崖っぷちの男(2011年製作の映画)

3.5

あまりにご都合主義だがそれを前提にすれば面白い

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

物語は予測可能だが、ドローンベースのレーサー主観で撮影したレース場面の迫力と臨場感が抜群だった。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

若気の至りをスタイリッシュに描いた実話。バリー•コーガンは本人に全く似ていないが印象的で良かった。

シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.5

伝染性の鋭いジョークを内包した究極に陽気で暖かくて思慮深いモキュメンタリー。色彩豊かな子供たちや教師たちを余す所なく映したモダンテイク。特にノア•ギャルビンの存在感が抜群。楽しい良作だった!

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

2.0

誰もが羨む家庭を手に入れたように見える女性が内で抱える違和感と過去、それを現実のものにしておく為の異食という手段は、彼女が自分自身をコントロールするための欲求にも思える。前半の描き方は興味深いものの、>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

前作より若者感のある手法が面白い。ストーム•リードは今後にも期待

オデッセイ(2015年製作の映画)

5.0

ひたすら楽しいので何も問題はない。楽観主義の真骨頂と宇宙オタクの解説を2時間聴かされる新鮮味。

犬王(2021年製作の映画)

3.0

世界観の破壊を繰り返す奔放な脚本と、独特ながら日本的な映像表現が魅力。扇状的なロックオペラの狂騒には脳が追いつかないほどで、抑圧された歴史、過去の保存、友情など、時代を超越した要素が寄り道を繰り返しな>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.5

前作は知っていれば楽しめるという位のきちんと独立した作品。撮影は卓越し全てのカットが豪華でジマーのスコアが絶妙。展開は思ったより単純で、しかし前作より深みが増していて良かった。フォードはブレードランナ>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

個人を通して社会を映した正直な作品。脚色も急展開も無いが面白い。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.5

パディントン(ベン•ウィショー)の好感度を高めるありがたい映画。ポスターと題からしてフェミニズム寄りだが、正直なところバービーより深い次元での対話が見れる。力や信仰を超えた愛と未来。実話をエンターテイ>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.5

意外に単純な成長物語。脚本の幅と規模はただただ素晴らしい。意図的でないカタルシスと同情を生み出すロウリー式。Daniel Hartのスコアはこの映画の異質感を高めており、ディズニーやら童話やらアニメや>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.5

安心感。あのカメオは雑すぎる。2作目を先に観たが全く繋がりが無い気がする。

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

4.5

“人々のプリンセス”として敬愛され、彼女がどう亡くなったかも周知の事実であるが故に、ダイアナの人生の一部を切り取ったような描き方は斬新で良かった。フィクションと伝記の綱渡り。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーだが時々撮影者の意図が(無)意識的に現れる。人種差別、家庭内暴力、貧困、実存的危機など重要な問題を映しながら、そのどれもに回答を与えず、結局は観客に簡単なカタルシスを与えて王道の構成に>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.0

シンプルなので詳細を楽しんだ。性別による力関係の鋭い考察。ラスト拍子抜け。西部劇とも言えない新ジャンルの構築。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.5

これまで観たどんな映画より長く感じた。映像がダークで、ブルース•ウェインを億万長者の前に1人の孤児として人間的に描いたのは興味深いが、説得力が不十分で、重要な敵役も唐突感満載。だったらノーランの如くヒ>>続きを読む

BLEACH(2018年製作の映画)

2.0

原作ファンの心情はよく分からないが、楽しめる所の多い作品だった。オープニングや戦闘シーンがトリッキーで漫画らしい。出演陣にはもう少し突き抜けて欲しかった。無駄も多い気がして、多すぎるドラマパートは時々>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

今見ると時代を感じるものの、十分に楽しめる戦闘機映画だった。これからの時代に今作のような”近代の男らしさ”を前面に押し出した映画が作られることは稀だろうし、時代の保存という意味では興味深い。外見至上主>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.0

子どもを真剣に捉えた珍しい映画。真摯で丁寧で優雅な白黒の暖かい作品。親になることについて、子どもの視点から見る世界について、無意味な人生を生きる意義について…子どもたちへのインタビューを交えながら、ホ>>続きを読む