TakeshiKanekoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

TakeshiKaneko

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酔いどれ東京ダンスミュージック(2018年製作の映画)

4.2

酒好きのミュージシャンの映画かと思ったら、冴えない中年の酔っ払いが歌い語る映画でした。

会社員として働きながら、一人暮らしし、音楽活動をしている「真黒毛ぼっくす」というバンドの大槻泰永さんを追ったド
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.3

生活保護の必要な人と彼らを護る制度、福祉センターの職員とその予算。
もちろん、保護の対象者を護るための制度なのに、護れないなんて絵に描いた餅で許されるべきではないけど、制度も職員も全員を救えるわけでは
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

『007/カジノ・ロワイヤル』からのクレイグ ボンドの完結編。

長い長い物語の終わりのようだった。
ヴェスパー、ミスターホワイト、フィリックス、ブロフェルド、マドレーヌ、そしてマチルド。
そして
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.5

天秤は左右の皿に物をのせ、重さを計るもの。たいていは、何かをのせて重さを比べる。

どちらに傾いているかを計っているつもりが、気づかぬ内に自分が皿に載せられていたりする。自分以外の誰かの天秤に。

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宇宙からのツタンカーメン(1982年製作の映画)

1.5

今日のところは勘弁してもらえませんかね。
そんな感じのラストだった。

ピラミッドから発掘したミイラを大学の研究室へ運び込むところから物語りは始まる。その研究室から消えたミイラを巡って展開するサスペン
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総理の夫(2021年製作の映画)

3.4

原作を読んだ時、映画化されるなら竹内結子しかない、そう思っていた。
それは叶わないことではあるけど、中谷美紀もなかなかよかった。
ただ、田中圭の映画になってしまっていたのが少し残念。

気になったのは
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

青春キラキラ映画だと思っていました。

ちがってました。
けっこうずっしりとしたストーリー。

「私は何が決定的に欠けている」と辛さを抱え込んでしまう大学4年のホリガイさんが偶然に重い過去をもつイノギ
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その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

3.8

もはや『おでんくん』の面影がすっかり薄くなって、すっかり俳優が板についたリリーフランキーの一人芝居。

数少ない彼以外の出演(声)の兄からの電話。リリーさん、福岡県生まれだけあって福岡弁が違和感なくて
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土手と夫婦と幽霊(2018年製作の映画)

3.8

観ている途中で迷子になるような不思議な感じになるようなストーリーだった。

不確かな記憶の中のおぼろげな感覚。
この世とあの世の曖昧な境界線。
どうなってる・・
迷路に入り込みそうになる。

昔のAT
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.0

「朝日座」は
福島県南相馬市の閉館した古い映画館。
現在は閉館状態で、不定期で上映会やイベントを開催している。

ここは、自分の「行きたい場所リスト」に入っている。
毎年、福島県に行ってるのにまだ行け
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

くり返しの毎日で自分を見失ってない?
自分らしく生きられてる?

もう、今さら口に出しにくいし、
むしろ目を逸らしてるような言葉を
こんなふうにスクリーンから
楽しく優しく嫌味なく語りかけて
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.0

「チャン・チー」だとずっと思ってました。たぶんチケット買う時も窓口でそう言ったはず。

「シャン」でした。

そして、
シャン・チーのシム・リウが予告見た時から地味だなとずっと思っていました
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愛について語るときにイケダの語ること(2020年製作の映画)

4.0

とても感じたことがあるし、言いたいこともたくさんあるはずなのに、言葉にできないまま、観てからかなり時間がたってしまった。


障害を持ったイケダさんが癌の進行により、生きているうちに自分のやりた
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

4.0

シュシュシュっと公文書改ざん、人種問題、間違った正義、嫉妬(笑)なんかを切りまくる。
コメディだからこそできるバカバカしさを生かして楽しく面白く悪党どもを懲らしめていく姿は気持ちいい。 
曲者揃いの役
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SEASONS OF WOMAN(2020年製作の映画)

4.0

4作のオムニバス。
それぞれの映画の彼女らの四季はどう移り変わったのか。
前半2作は数年前に観ていたのだけど、こうして連作として観ると、時間の重さや辛さが染みてくる。
それぞれの未来はわからないし、価
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

前作は刑事ものだったけど、
今回はもうヤクザ映画。

もう凄い。

面子、展開、映像、ナレーション、スーパーの入れ方。昭和のヤクザ映画そのもの。
白石和彌監督、よくぞここまでやってくれた。
これだけの
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.0

あのウッドストックが開催された1969年の夏、もうひとつの歴史的音楽フェス「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」が開催された。
スティービー・ワンダー、B・B・キングらが出演した「黒いウッドストッ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

3時間が長く感じない。
そして、
観終わった後のこのあたたかいような、ほっとするような気持ち。
ゆっくりと3時間かけてじっくり染みわたる優しさ。

映画を観たその足で本屋へ行って原作の載ってる文庫を買
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

観た直後、物足りなさを少し感じた。

けれど、
観終わってから、いろんなシーンを思い返す。
あの場面よかったな。
こんな場面もあったな。 

後から後から心に染みわたる映画。 

人と人、親と子、友だ
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.2

圧倒的なB級感!
80年代 90年代を彷彿とさせる時代感!
迫りくる恐怖と戦慄、そして苦笑い。

いやー面白い!
誰がこんな映画作ったの?

カナダの過激映像集団「アストロン6」のメンバーのスティーブ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

監督は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン。

アメリカ政府からとある国の「スターフィッシュ計画」を阻止し破壊するために悪党たちが集められた。
その面々が凄い。
濃いーキャラが大集
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

4.0

学者の真理を追求する本能なのかもしれないけど、「世界の未来のため」と原爆の研究に突き進む兄 修。

特攻隊の任務のために、再び戦場に向かう弟 裕之。その目には何が見えていたのか。
「未来の話しをしよう
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.3

高校生、映画作り、時代劇、SF 、そりゃちょっとムリがあるんじゃ、が てんこ盛り。さすがに勝新フリークとかって・・

が、しかし

凛太郎がハダシに押しきられたように、
「いや ありかも」どころか
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.8

何度も読み直す小説がある。
その中のひとつが『キネマの神様』だ。

そんなこともあって楽しみにしていた映画だった。若き日の主人公たちが出るらしいことは知っていたので、どんなアレンジがされているのかも気
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.2

阪元裕吾はいつでもフルスイング。

いつもそう思っていたけど、この映画は肩の力が抜けてスイングのキレがさらに増していたような気がした。

阪元監督作は『べー。』から観てるんだけど、一貫してる所と進化し
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唐人街探偵 東京 MISSION(2020年製作の映画)

3.7

いろいろと派手!
冒頭から派手な大暴れアクション。
妻夫木の衣装が超派手。
このままだと息切れしそうだなと思ったけど
そんなことなく、そのままのペースで騒がしく派手なストーリー展開がつづく。
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.2

人よりワンテンポ早いアラサー女子とワンテンポ遅いバス運転手の彼の物語。

何事にもワンテンポ早めと聞いて思い出すは『帰ってきた時効警察』の第4話に出てくる食堂「早め亭」のオバちゃんだけど、この映画の早
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ジム(2001年製作の映画)

4.5

『のさりの島』の山本起也監督のドキュメンタリー映画『ジム』。
なんと山本監督の舞台挨拶も聞くことができた。

「ジム」はボクシングジムの「ジム」のこと。
このドキュメンタリーはボクサーたちが出てくるけ
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わたしはダフネ(2019年製作の映画)

4.0

この映画の好きなところは、 
ダウン症という言葉がでてこないところ。
ダフネをひとりの女性として描いている。
ダフネと家族の物語りだ。


母を亡くしたダフネが父と母親の生家を目指してリュックを背負っ
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シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち(2019年製作の映画)

4.0

いろんなラインを知らずに引いてしまう僕ら。多様性に理解があって寛容な顔して、気づかぬうちに誰かに石を投げつけてるのかも。

でもそんなこと置いといて、
理屈っぽい頭をグワングワン振り切ってくれるのがノ
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マタンゴ(1963年製作の映画)

3.6

会社の先輩から
「子どもの時に観てトラウマになった」
ある映画監督から
「ドラッグムービーでもあります」
そんなことを聞いていたので興味深々で観始めました。


豪華なヨットで優雅な航海。
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まちの本屋(2020年製作の映画)

3.9

兵庫県尼崎市の商店街にある小さな本屋、小林書店。その本屋の店主の小林由美子さん、昌弘さん夫婦を追ったドキュメンタリー。

監督が「小林書店」のドキュメンタリー映画を撮りたいと思いながら3年間迷い東京か
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裏ゾッキ(2021年製作の映画)

3.8

観逃ていて、やっと観れました。
蒲郡の人たち、監督、出演者、スタッフ、皆んなが楽しそう。
一筋縄ではいかなかったことも、きっと皆んなで思い出すと笑って盛り上がれそう。

この裏ゾッキでは、本編では見ら
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海辺の金魚(2021年製作の映画)

3.9

ラストシーンからエンドロール、
川島小鳥のスチールに橋本絵莉子の歌声が被る。優しい潮風が吹き抜けるようだった。

花と晴海 2人の一年後、その先が気になる。
心の奥底に沈めてきた気持ちを解き放ち、
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100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

3.9

「100日後に死ぬワニ」は後半4分の1くらいから読んでいた。
すごいアイディアだなと思いながらどうなるのかと日々ドキドキしながら最終回を迎えた。

その映画化だと思っていた。

あれ、おかし
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.8

コングたちが住む島に人間がどかどかやってきて、島にたどり着いた途端に、兵士たちは島の調査という名目で爆薬使ったりするのでコングが怒ってヘリを叩き潰します。

そりゃそうです。

人の家に突然来て
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