nkmさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.6

震災をベースにしたヒューマンストーリーかと思ったらバチバチの社会派映画でした。
ケン・ローチの「私はダニエル・ブレイク」を観た後のような、他に例えづらい不甲斐なさや悔しさを感じる。The お役所仕事。
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スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

3.8

pk以来のインド映画🇮🇳
未来ある子供達を蝕む、根強い貧困。
生まれた環境や心無い社会制度に、一石投じる感情揺さぶるボリウッドでした。
例え難しい問題が解けても、劣等感は払拭できないもどかしさが、中盤
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

4.0

ディズニー+入会記念
初月199円キャンペーンの開始2日前に入会して、人生はタイミングだな、とつくづく痛感☺️☺️☺️
昔からこれ見ると爆泣きする呪いにかかってるんだけど10年振りくらいに見たらやっぱ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

生まれて、生きて、死んでく中で人は様々な後悔と葛藤を雪だるまのように巻き込んでいく。いつまでも子供みたいにまっさらでピュアでいたいものだけど、国や社会は思った以上に冷たい。お金がなければ生きていけない>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.3

好きこそ物の上手なれ、の極み。
本人が不審者枠で出てくる映画他にない。そして凄く不審者だった。(褒めてます)

予告が出た時は、さかなクンの映画!?のん!?どゆこと!?だったけど、見終わって腑に落ちた
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

生まれ持った容姿や、同種以外に対しての好奇の目は、ストレスやトラウマに繋がる。
相変わらず白人社会に一石投じるどころか基盤から叩き割ろうとしてくるジョーダン・ピール大好き。3作目が人食円盤だとは思わな
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.8

あきら3人じゃん!
池井戸イズム満載の映画だけど、結局スカッとして面白い。児嶋さん悪役良い。ユースケ・サンタマリアは終始目が死んでた。
竹内涼真くんはいつも熱いけど、この役は群を抜いて敵役だった。Ki
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

サンドラ・ブロックと仲良すぎ!!
ヘンテコトーキョーが愛らしい。
真田広之との日米イケオジ祭り🏮
ドウモアリガト!

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

てっきり昭和か平成初期の話かと思ったけど現代でした。
レイトショーで見たけど観客5人くらいしか居なくてビックリ。ツッコミどころは多いけどそこまで大スベリな内容ではないから勿体ない。『あきらとアキラ』に
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.3

哭声ほど分かりにくく無いし、モキュメンタリーとしてはすごくリアリティあった。
どこからあのニム役の人見つけてきたの?
ミン役の女優さんも鬼気迫り過ぎてて後半ほぼ白目じゃん。凄い。

ミスリードにまんま
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.7

コロナ禍になって初の武蔵野館。
元カノとのわだかまり払拭映画。
白血病という印籠をこれでもかと見せつけ、過去に折り合いをつけ粛々と新しい生活や夢に向かっている元カノ達の気持ちをフルシカトした自己中ロー
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.0

俗に言う『キラキラ映画』にしては評価高くない?という好奇心のみで見に行ったら女性客が100%
小学校高学年~20代前半くらいのまさにターゲット層の女の子たちがキャッキャしてる中で、1番後ろの1番端で空
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.2

スーパーストレスフル映画。
飲食店特有の忙しさに、ありとあらゆる問題がてんこ盛りで拍車をかけてきて、ここで働いたら蕁麻疹出る自信ある。
中盤のカーリーブチ切れシーンは正論過ぎてぐうの音も出ない。
厨房
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ザ・コール [緊急通報指令室](2013年製作の映画)

3.3

前半~中盤までのスリリングさは良かったけど、ペンキまで垂れ流してんのに全く見つけられない警察と、ことごとく死んでいく目撃者たちにンなわけないだろって思った挙句、最後に情報渋滞して最早笑った

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.8

90年代の大人と子供の狭間で揺れる若者達。夢と現実と憧れと嫉妬が入り乱れるエモ映画。最後のムービーがお洒落すぎ。
レイかっこいいなぁ🛹

X エックス(2022年製作の映画)

3.6

若者が強欲老夫婦に大変豊かなバリエーションで殺されてく映画。
ワニが便利🐊
モザイク感がミッドサマーを思い出させる🌼🌻☀️A24おもろ〜

はちどり(2018年製作の映画)

4.1

何度観ても好き。
生きづらさや理不尽に、毎日毎日ぶち当たるのに、生きていかなきゃ行けない不条理。
エドワードヤンの『牯嶺街少年殺人事件』を思い出す、設定と色味と質感。柔らかい映像とは反対に、辛辣なこと
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.3

え、ストレンジャーシングスのダスティン?!と思ったら同じご病気を抱える女優さんらしい。
いかにダスティンがチャーミングで可愛いかが分かる。
不気味、不穏。終始ずっと気色悪い。
オープニングとエンディン
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.2

吉田監督の映画は本当に人の心を素手でぶん殴ってくる、毎度毎度。
この題材でここまで人や流行の浮き沈みを表すの凄すぎる。
序盤のテアトル感溢れる感じと(パルコだけど)後半の沈むを通り越して抉れる感じが『
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.9

思った通りのB級でキャストの無駄使い感が半端ない。これぞB級。
こんだけ集めてこれかい!っていうのを言いたいんじゃなくて、B級として、何も考えずに見るのには適している映画。
ブラピは序盤の一瞬で惜しみ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

「無責任」の裏側にある、のっぴきならない事情や理由を垣間見せる映画。
見た目に反してちゃんと綺麗に切りそろえられた爪から「母親」としての自覚が見えるソヨンの手が切ない。
ラストの終わり方が、家族という
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

芦田愛菜ちゃん足速くない?!という印象強めの映画。
何かを好きという気持ちが人を豊かにすると改めて気付く。
凄く優しくて浄化されて、いつの間にかボロ泣きでした。
宮本信子さんみたいな可愛いおばあちゃん
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.9

想像の3倍くらい面白かった。
劇中のアニメが見たい!特にサウンドバック!

タイトルとポスターと予告が本当に良くない…。根底にあるオタク気質が震えたし、普通にお仕事映画として面白かった。話題作多いタイ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなに面白い続編ってあるの?レベルで終始鳥肌。
開始1分くらいで涙腺崩壊した…。
ルースターはグースに似すぎじゃない?陽気にピアノ弾いてる姿が切ない。
そしてアイスマンはずっとカッコイイ。
とにかく
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虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)

3.8

2年越しでやっと観れた今作。確かシネマートで一瞬上映したけどすぐ終わってしまって、コロナ禍突入でタイミング失ってたところGyaOに救われました。
虐待の連鎖、その苦しみを描く作品は多いけど、子役の演技
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.5

こうであって欲しい、という理想の色眼鏡で人を見ていることに気付かされた。
被害者には心に傷を負った可哀想な子でいて欲しいし、加害者にはどうしようもないクズでいて欲しい。心のバイアスがかかった状態では人
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.4

胸糞事件掘り返し映画。
信頼を得てから殺す、という何とも劣悪な趣味だけれども、こういう人間ってフィクションじゃなく実在するから怖い。人の心に潜行ししっかりと取り込んでいく下準備がより【趣味感】があって
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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.6

浄化ムービー。
ファンタジー要素もあり、平凡な田舎のスローライフ。登場人物の過去が重すぎるのが玉に瑕。
平岩紙と江口のりこが親友になる人生めっちゃ羨ましい。
渋川さんが珍しく暴れないし人殺さないから最
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

モノクロだけど、すごく鮮やか。
音や風景、子供の無垢であり残酷で、的を得た意見が、心を少し揺さぶりながら洗っていく映画。

子供の頃の、強烈な出来事でもない平凡な日常の風景の記憶がいくつかある。
意識
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.9

後味悪い映画で思い浮かぶのが『ダンサーインザダーク』と『セブン』とこれ。

いっっこも救われないしだーーれも幸せにならない。
復讐は何も産まないのが痛いほどよく分かる。

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.3

胸糞も胸糞。
キッッッショって何回呟いたか分からない。
容赦ない。


トガニを直訳すると【るつぼ】

物質を溶融させる際に用いる容器のこと。
聴覚障害者である子供達が、出口のない劣悪な環境の中、声に
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

爪弾き。
任侠映画というか、ノワール感すご。
衰退していく組の描き方が丁寧。
とにかく、やり直しが効かないにも程がある。
真の悪がいないからこそ、誰かに悪役を擦りつけないとやってけない。
切な。

ひとよ(2019年製作の映画)

3.3

大悟が出てる映画なんて観るしかない。
意外と普通に良い演技するしノブよりめちゃくちゃ上手いのが笑ける。
家族の罵り合いがドランの『たかが世界の終わり』的な感じで。疲労感満載映画。
松岡茉優のこういう感
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さがす(2022年製作の映画)

4.1

襖の縁にタイトルが出る気持ち悪さ。
前作『岬の兄妹』もゲロゲロだったけど今作も。キャスティングがめちゃくちゃ良かった。
佐藤二朗がほぼソン・ガンホで、ここ10年近く仏のイメージしか無かったから、あ、佐
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ダンブルドアの秘密ねぇ…🤔
1はそれなり、2は登場人物の多さと複雑な関係性で劇場で気を失ったので、公開に伴い見直し。分からないワードや人物は止めながら検索して、相関図とかYouTubeで考察とか見まく
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.3

2011年にアンネシュ・ブレイビクが引き起こした銃乱射事件を題材とするフィクション映画。

首都オスロの政府庁舎付近の建物に車爆弾を仕掛け、その後ウトヤ島へ。
爆破テロの操作という口実で、島に来ていた
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