バルべさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.1

賛否あるのは非常によく分かりますが、この作品をリアルタイムで見れたことに感謝したいです。

もうリアルの範疇を超えている。パンドラなんて世界はない、アバターなんていないことが信じられない。リアルでない
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.1

まあ泣けなかったらこんぐらいの点数になってしまうのかなという感じ。

希望を持つことの大切さとか戦争の悲惨さとか、いやもちろん重要なことですし、分かっていないといけないということは間違いないんですが…
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.9

ちゃんとお金かかってるなぁと言う印象です。
前作に続きコメディミステリーというジャンルを確立しようとしており、未だに新鮮味を持ってみれる一方、かなり大味になって王道を捻じ曲げてくれる快感みたいなものは
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.9

探偵×館なんてのは散々擦られてきたネタですが、飽きさせない演技や演出で暇な時間なく楽しめます。

序盤で他の作品だと割とありそうな殺人動機も、「動機が薄い」と言ってくれるので、期待を高まらせるのも上手
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.6

長いスパンで物語を描いている割には、しっかりとした起承転結もなく、大きな展開もありませんが、演技ってのはこういうものだと2時間見せつけられる映画です。

子供たちが成長しても無邪気すぎるというか、鈍感
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.7

感動ラブストーリーみたいな絵作りで案外リアルを描いてくるので、見ていて気持ち良さは全くない。

ドラマのビッグバンセオリーなどでホーキングがおふざけキャラなのは知っていたので、そこはスッと入ってきたが
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.8

ゲルダの献身性にとにかく胸打たれます。
形的には浮気であっても、アイナーは自分1人を愛してくれることを知っているからこそ見捨てることができないという心の葛藤を上手く描いています。
一方その献身性に感情
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.3

ハ、ハマれない…
恋愛ものというよりかは、サムの復讐劇によっていった演出をしていたので、最後のシーンで冷めてしまう人は少なくないのでは。カール視点で急にホラーっぽくなるあたりまでは良かったのだが、結局
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.0

うわー昭和だ。
キザな英語、大学出たらとりあえずエリート、お見合い…そういった内容やセリフは勿論だし、景観や演者の動きにまで昭和を感じる。

なぜか。

それは自分たちの世代(自分は現在20)にとって
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

バチバチ戦うシーンは少なく、戦争映画としては地味な撤退を描く作品のはずが、ノーランの手に掛かるとどうしてこうも印象的なシーンが多くなるのか。ハンスジマーの音楽も相まって、緊迫感に浸る2時間でした。>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.9

切ないなあ、ほんとに切ない。
愛って大きければ良いもんじゃないんだなと感じさせられる。

構成もまず謎を並べて、ババっと回収していく感じは非常に見ていて気持ちが良い。ただちょっと説明的なセリフやナレー
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.6

懐かしいですね。
中学のとき、美術の先生が授業で見してくれましたね…え、それけっこう攻めてるよね?笑

今見るとそれなりに面白いなと思いますが、中学生の僕が見た時は、「27歳のおばさん好きになるわけな
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スマイル(2017年製作の映画)

3.0

自分はW杯が開幕するので今日から毎日夜更かしですが、皆さんはよく眠れますように。

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.1

邦画もちゃんと見ようと思わせてくれる作品でした。

全てのシーンを意味ありげに映す演出と演技、2時間フルで観客を引き込む素晴らしい映画です。

ストーリーに関しては東野圭吾原作なので言わずもがなですが
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.2

やっぱり映画の良さって自分の知らない世界を教えてくれることだと感じましたね。
湿度1桁、ニュースでしか見たことない燃える山、それに立ち向かう人たち。自然に対する畏怖を感じるほど、美しくだが恐ろしい映像
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

一人称をすごく大切にしてくれる映画だなと。
すずめにしか見えない黒煙、すずめにしか見えない常世、幼少期すずめの世界の見え方、そうたの低い視点。そのほとんどを最後まで崩すことなく、保ってくれる。それがプ
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.2

派手なアクションや命の危機が迫るシーンがほとんどないのに、ここまで作品通して緊張感があるのはすごいですね。

普段馴染みのない言葉が多いので、「あ、これ今置いていかれてんなー」と感じる場面もありはしま
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

何かこう、涙が出るような悲しみではなく、心に穴がぽっかり開くような悲しみに襲われます。

ティチャラや先祖たちの伝統を尊重するか、新しい敵なのだから自分達もリニューアルしていくべきか、で作品内の人物た
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第三の男(1949年製作の映画)

3.4

定点なのにアイコニックな場面が非常に多い。
最後のシーンはもちろんですが、子供目線で大人を映したり、影をうまく使ったり、音楽バーンみたいな派手な演出を使わず、何気ない場面なのに記憶に残っているシーンが
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.5

あー、分かんないです。
「人類の誕生→道具の使用→→→宇宙へ!」
なんちゅうスピードで進めるんや…と思いつつ

その進化スピードを見せられたあと、とてつもなくゆっくり宇宙を見せられる。
まるでお前ら生
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.9

かなり久々の鑑賞。やっぱり面白い。

サムライミの大袈裟な演出。これこそアメコミの実写映画という感じです。スタイリッシュなアメスパやコメディ混じりのトムホ版も作品としては良いのですが、僕らがヒーロー映
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

いやーカルトカルト

気持ちいいほどの社会へのアンチテーゼ。頭に残る言葉の数々。

ファイトクラブという名前からは考えられないが、この映画では勝負をつけない。相対的に自分を語るな、絶対的に自分を語れ。
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RRR(2022年製作の映画)

4.6

インド万歳!すげえ!最高!
今年のベストはトップガンと決めつけていましたが、そこに並んでくるぐらいの勢い。とんでもない映画です。本当にまばたきがもったいなく感じる。画面の隅から隅まで記憶に収めたくなる
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.8

面白い。面白いけど、他のノーラン作品と比べるとどうしても劣ります。

「時系列ぐちゃぐちゃ」はいかにもノーランを感じることができ、悪いわけではないんですが、正直今作ではそれが結構蛇足になっている印象で
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.0

かなり面白い。もっとクイズの緊迫感重視かと思っていましたが、それだけではなく生命力も感じさせてくれます。

脚本が緻密だからこそ微妙にわかりにくいところはありますが、生や金への必死さの描写はなかなかリ
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ザ・メキシカン(2001年製作の映画)

4.0

ジャンルを行ったり来たりしているのでまとまっている感は一切ない。ただその感じが自分にはハマりました。

銃に関する物語が現代の(伏線とまではいきませんが)暗示のようになっているのも面白いし、深いのか浅
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メメント(2000年製作の映画)

4.1

まあ当然ながら1回では全てを理解することは出来ず…それでも「とんでもねーな」と感じさせるところに、ノーランの凄みがあると思います。

主人公の記憶は10分と持ちませんが、それを辿るかのように白黒とカラ
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.9

光と影の使い方が素晴らしい高揚感を与えてくれるのですが、監督を見て納得。「1917」と同じなんですね。

ストーリーについて、終盤にかけアクションシーンも増え盛り上がっていく感じは好きですが、前半のボ
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セッション(2014年製作の映画)

4.6

「終わりよければすべてよし」そんなわけない。いやだがこれは…最後に至るまでの約1時間半全てを掻っ攫っていく。この1時間半は全てこのおれのステージのためと言わんばかりのラスト。そこに同情なんて生ぬるいも>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.6

ナイルズの優しさがいいんですよね、この映画。タイムループするんだったら普通犯罪するし、他人への迷惑も許しちゃうでしょ。でもナイルズは違う。そこにサラは惚れたんだろなと思わされる。

青春エモ映画かと思
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.6

特別面白い!とか、感動!とかそういう物語ではないが、やっぱりパワーを持った映画だなと思う。

ハリソンフォードが画面を目一杯使って躍動していることに快楽を得て、誰しもが聞いたことのある音楽に喜びを感じ
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