ともぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 44ページ目

恋の罪(2011年製作の映画)

1.5

東電OL事件が元ネタ。題材が元々猟奇的だったが、それを更に悪趣味に仕上げた感じ。東電OL事件を知ってる人は分かっても、知らない人には意味が分からないシーンが満載だったのでは?
園子温監督は「冷たい熱帯
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羊の木(2018年製作の映画)

3.0

設定は面白いと思う。元殺人犯とどう接するか、罪を償って出所してるんだから偏見を持ってはいけないと思いつつ、怖いとか不気味に感じるゾワゾワ感は上手く出てた。
でも、最後ののろろ様の頭が落ちるシーンは完全
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

1.8

埼玉の愛犬家殺人事件が元ネタ。ただ、あの事件をどう料理しようとしたのかメッセージ性が弱く、ひたすらグロいだけにしか感じず。

〈あらすじ〉
熱帯魚店を営んでいる社本(吹越満)と妻の関係はすでに冷え切っ
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

刑務所内での酷い待遇や裁判のやり直しで懲役が延びたことは同情しつつも、そもそもが自業自得でしょというのが前提なので、主人公に全く感情移入できず。
麻薬を大量に身体に巻きつけて出国しようとしてるし(これ
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.0

男はアホやなぁ。女性が人間でもAIでも手玉に取られるだけなんやなぁと思う。

〈あらすじ〉
検索エンジン世界最大手のブルーブック社に勤めるプログラマーのケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、ほとんど人前
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

2.0

苦手な作品。
この映画のメッセージ(家族愛や家族の崩壊と再生、自由とその代償など)は理解しつつも、ケビン・スペイシーが気持ち悪過ぎて(演技力が高い故)ゾワゾワしながら観た。

〈あらすじ〉
郊外住宅地
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.9

戦争が人間を狂気に変えていく。
精神を病んだ訓練兵の殺人と自殺もだが、少女を殺した後のミッキーマウスの歌も印象的だった。

〈あらすじ〉
南カロライナ州の合衆国海兵隊新兵訓練基地。ヴェトナム戦争のさな
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.2

お涙頂戴だけで終わらなかったのが良かった。高橋一生の最後の一言は、不愉快とか不謹慎に思う人がいるかもしれないけど、奥さんに対して最高の褒め言葉ではないかと思う。
あと、この映画は役者さんが(ピエール瀧
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.0

設定が12才なので、小6か中1あたり。その頃って、大人になる前のギリギリ子供の時。
その頃のあるある(ちょっと危険な探検、打算のない友情、大人のズルさ、家族関係の悩み、田舎町の閉塞感、将来への不安など
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ヤバい経済学(2010年製作の映画)

2.8

犯罪率の低下の理由が中絶だったという話は、ヘェ〜と思ったが、それ以外はまあ、そうだろうなという感覚で、特に大きな驚きはなかったかな。

〈あらすじ〉
経済学者のスティーヴン・D・レヴィットとジャーナリ
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カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

2.6

パチンコだけで2時間引っ張るのは無理がある。前作がまずまずヒットしたから続編を急ぎ作ったんだろうなと感じた。

〈あらすじ〉
一度は多額の借金を返済しながら、またしても借金地獄に陥った伊藤カイジ(藤原
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カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.0

シンプルに楽しめました。
特に、カードでの香川照之の顔演技と藤原竜也の推理は面白かった。

〈あらすじ〉
自堕落な日々を送る26歳のフリーター伊藤カイジ(藤原竜也)は、友人の借金の保証人になったために
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

二度見したくなった映画。前半はテンポが悪く退屈だなと思っていたが、後半に伏線を回収し始めると一気に見入ってしまった。こんな発想を思いつく原作者は天才だと思う。
でも、未来が見えるようになったら、人生は
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.4

自分と親友の娘を殺したならず者に復讐を果たすという内容。復讐を遂げても決して気持ちが晴れる訳ではないが、残された家族とともに明るい未来を夢見ようとする。全編、鬱屈した雪国での話ではあったが、希望を感じ>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.8

俺、ちゃんとストーリーを理解できてんのかな?わかったような、わかってないような状態のまま見続けた。相対性理論など科学的知見をしっかり検証しながら作った作品とのことだが、そもそも異常気象で植物が育たなく>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.2

ジョージクルーニーが自分を犠牲にして、サンドラブロックを助け、声が届かなくなるまで語りかけてあげるのが男らしい。最後、サンドラブロックが重力(グラビティ)を感じながら、しっかり立ち上がる姿が凛々しく良>>続きを読む

[リミット](2010年製作の映画)

2.2

閉所恐怖症には堪らない映画。ほぼ棺の中だが、主人公が脱出のためにあの手この手で頑張るから、見入ってしまう。
最後のオチは予想できてたとは言え「あ〜あ、それやっちゃったかぁ」という悲しい結末。もう一捻り
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

オリジナル版を観てから再鑑賞。40年前に行方不明になった姪を探してほしいと依頼を受ける。すでに殺害されたと思われていた姪は生きており、猟奇殺人鬼の父と兄から逃れるために失踪していたという内容はオリジナ>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.8

親子の愛情が交錯する。一昔前の松本清張の風味を感じた。でも、焼死も嫌だけど、首を絞められて殺されるのも嫌だなぁ。

〈あらすじ〉
滋賀県に住む女性が東京都葛飾区で殺され、松宮(溝端淳平)ら警視庁捜査一
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

PC上でストーリーが展開されていく。表現手法が斬新で、映画の新しい可能性を感じた。素直に面白かったです。

〈あらすじ〉
ある日、デビッド(ジョン・チョー)の16歳の娘マーゴットが突然姿を消す。行方不
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

世間の高評価に反して、全く楽しめず。
映画なんだから不粋なことを言いたくないが、ストーリーにリアリティが全く感じられなかった。
あんなデタラメな嘘に金持ちが簡単に騙されるか?
バレてはいけない金持ちの
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【衝撃のラスト系】
奥様はサイコパス。最後の微笑みは不気味でした。
罪悪感なく人を殺し、血まみれで戻ってきた妻は、夫が逃げないように妊娠までする。そんな状態で仮面夫婦として子供が成人するまで一緒にいな
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

4.0

クリントイーストウッドの硫黄島プロジェクト第二弾。
論理的な栗林中将の戦術。当時の日本軍にもこれだけの戦略家がいたのだと気づく。邦画だと大平洋戦争をそういう視点で撮れなかったと思うので、それだけでもイ
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父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

3.5

クリントイーストウッドの硫黄島プロジェクト第一弾。
国家の都合の良いように作られた英雄。そのことに罪悪感を抱く兵士達。一瞬で占領できると思ってた硫黄島だったが、結果は2万数千名の戦死者を出してしまう。
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.5

戦争を描いた映画は多々あれど、リアルな戦場を体験できる映画としては間違いなく三本指に入る作品だと思う。それくらい、最初30分の戦闘シーンは凄いの一言。軍上層部の体面を保つために生死も定かでない1人を救>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.2

不条理なラスト。
残された者たちが、この後どうなっていくのかが気になるが、その解釈は観客に委ねられている。すべては「秘密の川」の中にあるということだろう。

〈あらすじ〉
ジミー、デイブ、ショーンの3
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空気人形(2009年製作の映画)

3.2

心のない寂しい人間と純粋な心を持った人形。現代人の孤独や生と死をダッチワイフを通して表現しようとする面白いアプローチ。最後の死は胸をえぐる。ただ、前半の生々しさと後半のホラー感が観る人を選ぶ(好き嫌い>>続きを読む

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

2.5

毀誉褒貶はあれど、やはり彼女は歴史に名を残す宰相だったと思う。当時、先進国のトップで女性は初めてで、中でも英国は保守的な国。サッチャーは印象的な首相だった。
赤道の反対側にあるちっぽけなフォークランド
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.4

トーニャ・ハーディングの襲撃事件はよく覚えてる。男はマッケンロー、女はトーニャくらい行儀が悪かった。トリプルアクセルを最初に跳んだのは伊藤みどりで、トーニャは2番目だった。でも(伊藤みどりさんには相当>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.8

熊との格闘シーンはCGっぽかったけど、生肉を食らうところや死んだ馬の内臓を引っ張り出して寒さを凌ぐところなどは生々しくディカプリオの本気の演技を堪能。
ラストの復讐を遂げた後、原住民の女性の悲しげな表
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運び屋(2018年製作の映画)

3.5

家族を置いて、仕事ばかりだった男が「家族が一番大切。それ以外は全部二の次」と若い刑事に語るシーンは胸に沁みる。殺されることは覚悟の上で、死んでいく妻に数日間付き添い、家族の絆を取り戻していく。ある程度>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

自分の身を犠牲にして、悪党に罪を償わさせる。その決断は本当にそれで良かったのか?そんな思いが観終わった後もずっと残る。
イーストウッドらしい考えさせる映画。

〈あらすじ〉
妻に先立たれ、息子たちとも
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.6

戦闘シーンの連続。頭を空っぽにして楽しめる。最後のやるべきことをやり、去っていくマックスの姿が格好良い。

〈あらすじ〉
資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.0

PC(OS)との恋。将来的には、このような恋愛で満足する者や孤独な老人の話し相手など、現実のものになってるんだろうなと思う。でも、自分がどれだけ入れ上げようがPCは同じようなやり取りを主人公の他に64>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

2.0

若者の疾走感が格好良いと言われるが、自分はあまりはまらず。前半はウンコばかりで汚いし、ストーリーも捻りなし。

〈あらすじ〉
マーク・レントン(ユアン・マクレガー)は平凡な生き方よりも、「誠実で真実あ
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哀愁(1940年製作の映画)

3.2

悲恋の名作。ヴィヴィアンリーとロバートテイラーが美男美女で本当に美しい。ただ、展開が軽すぎて、正直あまり感情移入できなかった…。出会ってすぐに恋に落ち、プロポーズ。彼が急に戦地に行くことになり、公演を>>続きを読む