ともぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

悪人(2010年製作の映画)

3.7

妻夫木聡はどうしても優しさが滲み出てしまって、悪人の狂気が足りなかったのが残念。でも、映画は片田舎の鬱屈した雰囲気がよく出ていて良かった。

〈あらすじ〉
若い女性保険外交員の殺人事件。ある金持ちの大
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白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

4.8

人の語りで印象がドンドン変わっていくのが印象的。

〈あらすじ〉
人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子(菜々緒)で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫(井上
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ゲーム(1997年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しと言うか、これが全部ゲームだったとか誰も分からないと思う。あんな全てが上手くいく訳がないと思うし、どこかで大怪我か下手したら死んでると思う。でも、何が起こってるのかよく分からないまま2時間>>続きを読む

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

4.8

【衝撃のラスト系】
どんでん返しに素直にやられた。小説より映画の方が、説明が丁寧で個人的にはわかりやすくて良かった。

〈あらすじ〉
バブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。友人から合コンに誘われ
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.7

正義が勝つハッピーエンド。自分を信じて、気が遠くなるほどの努力をし続ける感動作。前半が少し冗長だし、ブルックスの自殺とトミーの死は絶望的な気持ちになったが、そこから後半のテンポの良い脱獄劇は爽快。雨に>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.4

この映画を家族で観たのが小1の時。家に帰ってから、火事が怖くてガスの元栓を何度も確認したのを覚えてる。パニックになり、自分勝手な行動で亡くなる者。最後まで愛する人への配慮を忘れない者。火事の迫力と共に>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.4

鮫映画が乱発したが、その先駆け。
スピルバーグの出世作。

〈あらすじ〉
それは、6月のある夜に始まった。小さな海水浴場アミティの浜辺には、気の早い若者のグループが焚火を囲んでビールを飲んだりギターを
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楢山節考(1983年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

間引きで畑に捨てられた赤ん坊、ネコババを2回して、家族ごと埋められる。貧しい農村の残酷なリアリティが胸にくる。最後の山頂に着いた時、骸骨だらけの中にカラスが群がる姿が本当に怖かった。姥捨の時、雪が降る>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.8

血を立小便で流すシーン、首を絞めた死体の横でラーメンを食べるシーンなど緒形拳の怪演が冴える。

〈あらすじ〉
日豊本線築橋駅近くで専売公社のタバコ集金に回っていた柴田種次郎、馬場大八の惨殺死体が発見さ
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.0

小学生の時、横溝正史が大ブームだったけど、そのキッカケになった作品。菊人形の生首、スケキヨの白いマスク、湖に刺さった足など名シーンがてんこ盛り。

〈あらすじ〉
日本の製薬王といわれた信州・犬神財閥の
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八つ墓村(1977年製作の映画)

4.0

東宝の「犬神家の一族」が大ヒットしたので、松竹が寅さんの渥美清を金田一耕助にして製作。これを観たのが小学生だったので、石坂浩二や古谷一行でない、しかも寅さんの金田一にすごく違和感を抱いたが、それ以上に>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.4

紀子3部作の第3作。家族の抱える問題は今も昔も変わらないんだと思わされる。ぞんざいに扱われながら「わしらは幸せよのう」というお父さんとお母さんの言葉が胸に沁みる。また、昭和20年代は尾道から東京まで電>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.6

事なかれ主義で生きてきた公務員の男がしゃにむに公園作りに邁進し始める。ガンで余命いくばくもないことを知り、その仕事を全うすることを決めて実現する。葬式の場ではその主人公の思いに打たれていた同僚だったが>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.7

黒澤映画で、一番迫力があって好き。勝ったのは百姓どもだ…というニヒルな終わり方も◎

〈あらすじ〉
麦の刈入れが終る頃、野伏せりがやって来る。去年襲われた村人は恐怖におののいた。闘っても勝目はないし、
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羅生門(1950年製作の映画)

4.6

淀川長治さんが邦画ベスト3(残菊物語、羅生門、戸田家の兄妹)にあげた1本。高校生の時に観て、真実とは何?死んでまで嘘をつく人間のプライドとか、色々考えさせられた作品。

〈あらすじ〉
平安時代のとある
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.7

万引きで生計を立てている家族が、虐待を受け、寒い日にベランダにいる女の子を連れ帰る。父は日雇いを怪我でクビになり、母はクリーニング屋をリストラされ、祖母の年金にたかる。娘は風俗産業で働く。それでも家族>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

4.2

安藤サクラの運動神経の良さと女優魂が際立つ映画。最初の甥っ子とゲームをする時の自堕落な体型から最後の試合の引き締まった体型まで、わずかな期間でやり遂げたのは本当に凄いと思う。ダメダメな自分から脱却しよ>>続きを読む

0.5ミリ(2014年製作の映画)

4.6

淡々と進むおじさん達との交流が良い感じ。

〈あらすじ〉
介護ヘルパーのサワ(安藤サクラ)は、亡くなる前におじいちゃんと寝てあげてという派遣先の家族から突拍子もない依頼を受ける。そこで思い掛けない事件
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.3

サスペリアはイタリア古語の suspiro から来ていて「溜息や嘆き」の意味。
ダリオアルジェルト監督。鮮血の貴公子。小学生の時、心臓から血がいっぱい出た首吊りのシーンの立て看板が、算盤塾に通う道にあ
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.4

1とは何も関係ない上に、1より先に製作されてた作品。なので、原題はサスペリアではなくprofond rosso(深い赤)。1はオカルトだったが、2はサスペンス。犯人も魔女ではなく人間。今見るといろいろ>>続きを読む

オーメン(1976年製作の映画)

4.8

1は今観ても、よくできていて、面白い。666や最後に子役がニヤッとする所が◎

〈あらすじ〉
6月6日、午前6時、ローマの産院で、アメリカの外交官ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)の夫人キャサリン
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エクソシスト(1973年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

エクソシストは「悪魔払いの祈祷師」の意味。
再鑑賞すると前半の冗長さや首が回る特撮の古さなど気になる所もあるが、やはりオカルトというジャンルを確立した名作だと思う。単なる怖さだけでなく、カラス神父の母
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ミクロの決死圏(1966年製作の映画)

3.2

小さい頃、科学ものが大好きで、この映画もワクワクして観たことを思い出す。今、観るとびっくりするぐらい子供騙しだけど。

〈あらすじ〉
物体を細菌大に縮小し、長時間体内に浮遊しうる研究を完成した、チェコ
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猿の惑星(1968年製作の映画)

3.7

今から50年以上も前の映画なので、今見ると突っ込み所満載(宇宙船が墜落した時、マスクをせずに呼吸する、成分の分からない海に飛び込む、猿が英語を話すなど)だし、アクションももっさりしてるが、やはり映画史>>続きを読む

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ある男から10年前に失踪した若い兵士を探してくれと依頼を受ける。関係者と会って調査をするとその関係者が殺される。それも残忍な方法で。全編を貫く不穏な空気感。無惨な死体。ミッキーロークとデニーロの演技対>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.4

仁義なき戦いシリーズの記念すべき第1作。
それまでの任侠ものとは一線を画し、日本版ゴッドファーザーと呼ばれる実録もの。実際にあった広島県呉市の暴力団抗争を描いており、冒頭でいきなり腕が切り落とされるシ
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

4.5

ジャッキーチェン主演。蛇拳も良かったが、こちらの方がコミカルで◎

〈あらすじ〉
清朝末期、広東の地にある小さな空手道場では、多くの若者たちが修業していた。その道場の息子フェイ・フン(ジャッキー・チェ
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片腕カンフー対空とぶギロチン(1975年製作の映画)

2.8

片腕ドラゴンの続編。仮面ライダーのり。円盤ノコギリで首が飛んだり、腕の伸びるインド人が出てきたり、子供騙し感満載なのが良い。

〈あらすじ〉
「片腕ドラゴン」の続編で監督・主演は同じくJ・ウォング。前
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片腕ドラゴン(1972年製作の映画)

2.9

ジミーウォング主演。ブルースリーが硬派なら、こちらはコメディ。外人部隊のメイクや手刀で腕が切れるなんてコントだし、ジミーウォングのカンフーはもっさりしてて、華奢だし全く強そうに見えない。イケメンでもな>>続きを読む

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.8

ブルースリーを初めて観た映画。幼稚園の時に観て、強烈なインパクトだった。それ以降、カンフーものばかり親にねだって観に行ったなぁ。それだけ、この映画は自分の中では特別な作品。

〈あらすじ〉
陰謀うず巻
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

戦時中の呉が舞台。広島、呉は大学時代の思い出の街だけに感慨深い。のほほんとした主人公が戦争に巻き込まれていき、戦争の悲惨さがより胸に迫った。

〈あらすじ〉
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たこ
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.9

前半はラブロマンス、後半はパニック。
改めて観るとディカプリオもケイトウィンスレットも若く、特にディカプリオはアイドルのような顔立ちで細い!前半は上流階級の女性と一般庶民の男子との禁じられた恋。上流階
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