おかださんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

おかだ

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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

多様性と雄大自然とカンバーバッチ


来月に控えた第94回アカデミー賞の作品賞大本命と目される今作。

オスカーでは毎年いい線までいくものの、作品賞の受賞は未だに無いNetflixオリジナル作品。今年
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

成田凌、神出鬼没。


とても面白い映画でした、「ちょっと思い出しただけ」。

「くれなずめ」の松居大悟監督の最新作は、破局したカップルのとある日のふとした何気ない日々の回想を描いた変わり種ロマンスコ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.5

じいちゃん、リメイクめっちゃ上手にしはるね


1960年代に公開されたミュージカル映画の伝説的傑作「ウェストサイドストーリー」。
シェイクスピアの有名な戯曲、『ロミオとジュリエット』をベースに、貴族
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.4

このレビューはネタバレを含みます

今作のあとしまつは?


「フレンチディスパッチ」の待ち時間が余ったので、TOHOの6ポイント無料鑑賞券を使い鑑賞した今作。

キービジュアルやメタ的な題材は悪くないが、前評判や監督のフィルモグラフィ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

ビルマーレイがあんまり追悼されない映画


ここ最近の異常な寒さの中、ついに自宅のエアコンが故障してしまった1月の中下旬。
人間は体温が下がると何もする気が無くなってしまうようで、オフィスと毛布を往復
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

4.5

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ミラーマンとしてのブライアンデパルマ


デ・パルマ特集の締めは、過激な描写で物議を醸したサスペンス映画の傑作「殺しのドレス」。

例にもよって派手な映像技法の数々や過激な演出が山盛りで、問答無用に面
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キャリー(1976年製作の映画)

4.4

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色使いが冴える、近代ホラー映画の決定版


デパルマ特集3作目は、恐らく彼のキャリアでも最も有名な作品の一つである「キャリー」。
「IT」や「シャイニング」など、代表的なホラー小説作家であるスティーヴ
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ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

4.8

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ラストが上手い映画ランキング1位


デパルマ固め打ち第二作。
若き日のジョントラボルタが主演の風変わりなサスペンス映画。

改めて、ヒッチコックフォロワーというだけあってサスペンス演出がやたらと上手
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

4.7

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映像手数と圧倒的な面白さ


1番好きな映画監督を聞かれるととても悩ましいのですが、5人まで選べるのなら間違いなく選びたいのがブライアン・デ・パルマ監督。

「ミッションインポッシブル」「アンタッチャ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.2

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トリロジー完結とオリジンの両立


年初めにありがたい物を観せてもらいました。

まず感想としては最高でした。
MCUのパートとしてではなく、いちスパイダーマンのファンとして感無量です。

さて、色々
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.2

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アダム・マッケイのシンゴジラ


あけましておめでとうございます。

早速ですが、今年こそは映画館での新作鑑賞100本を達成したいと思います。
毎年言ってますが、そのためには単純計算で月平均で約8本、
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

おもしろアニメ映画


2021年は、映画館での新作鑑賞累計数が42本での着地となりました。
3年ほど前から年間100本の劇場鑑賞を掲げながら、毎年のごとく掠りもしない悲しい着地でございます。

上半
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

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文化憧れ芸人としてのエドガーライト


2021年もいよいよ終盤ですが、この年の瀬にまたお気に入りの傑作に出会うことができて、とても満足しています。


イギリス出身で、元はサイモンペッグらと比較的小
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

レイヤードお化けとしてのチョボスキー


「ウォールフラワー」、「ワンダー」でその名を世に知らしめた10割打者監督、スティーブンチョボスキーによる待望の新作「ディアエヴァンハンセン」。

ブロードウェ
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ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

4.2

激キモ脚本面白ギャング映画


久しぶりに自宅で旧作を鑑賞しました。
「ノーカントリー」や「ファーゴ」で有名なコーエン兄弟による、割りに硬派なギャング映画「ミラーズクロッシング」。

テイストは典型的
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.3

岩肌大好き芸人の欲張りセット


2021年に入り、ようやく本格始動したMCUのフェーズ4劇場公開作品群。
そんなフレッシュな年度の締めくくりを担うのは、新ヒーローが一挙10人登場の新シリーズ「エター
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

顔面美しすぎ芸人としてのティモシーシャラメ


ドゥニヴィルヌーヴ監督の待望の新作は、過去にも何度か映像化されたSF古典小説が原作である「DUNE」。
ちなみに、どうやらすこぶる評判の悪いデヴィッドリ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

長短ぶっとがりの愛され映画


現在ミニシアター界隈を席巻している「ベイビーわるきゅーれ」をいよいよ観てまいりました。

自主制作映画で様々な賞を獲り頭角を表してきた、期待の映画監督である阪元裕吾さん
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.6

猿楽町ってなんですの


見逃していた今年の話題作が、最寄りのミニシアターで公開されたので鑑賞。
しかも期せずしての舞台挨拶回ということで、コロナ禍では本当に珍しい、久しぶりの満席。

今作は、『未完
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

卵落とし落とされハートフルロマンス


今や飛ぶ鳥を落とす勢いのヒットメーカー、今泉力哉監督によるスマッシュヒット作品「愛がなんだ」。

とても面白かったです。


まず物語は、令和の日本映画史に残る
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.2

成田凌レトロスペクティブ


U-NEXTポイント消化シリーズ第三弾は、押しも押されもせぬ人気映画俳優成田凌によるやんわり会話劇コメディ。

奇妙なジャケットとタイトルが気になりつつ、バーで横並びに振
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

概念としての佐々木


U-NEXTの余りポイントを消化すべく、以前から気になっていた「佐々木、イン、マイマイン」を鑑賞。
平日の夜に3時間弱の西部劇は観れない。

うすた京介とかが描いてそうな一昔前
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.6

おもしろコンテンツ大集合


来週末に鑑賞予定の「ベイビーわるきゅーれ」の予習も兼ねて、同監督作品「ある用務員」を鑑賞。

ジャケットからありありと伝わる韓国ノワール感とは割と対照的な日本漫画味の強い
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

ついに落ち着いたジャームッシュ


先月ぐらいかな、「ジムジャームッシュ レトロスペクティブ2021」なる企画が開催され、各地のミニシアターでジムジャームッシュの作品が一気に上映されるという平和な出来
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

1.5

ワイドショーの連載企画か


三連休の中日に、どシラフで鑑賞した「チア⭐︎ダン」。
理由はAmazonプライムのオススメに出てきたから。


広瀬すず主演のマイナースポーツを扱ったスポ根ジャンル映画と
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

2.0

池井戸潤


三連休はあまり疲れたくないということで、観やすそうな近年のテレビ局制作っぽい作品をいくつか観てきました。

そんなコンセプトの割には、池井戸潤原作で大手企業のリコール隠しに立ち向かう中小
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.7

令和のコンバース忍者


コロナ禍により大打撃を受けた映画産業。

中でも致命的ともいえるダメージを負ったミニシアター界隈復興を図るべく、インディペンデント映画界の雄こと入江悠監督がクラウドファンディ
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夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

4.5

イケオジ脂汗顔ムービーの金字塔


久しぶりに西部劇を観ようと思い、まずはずっと観たかったセルジオレオーネのドル箱三部作から。

「荒野の用心棒」だけなぜかサブスクに全く居ないので、とりあえずは「夕陽
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SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者(2012年製作の映画)

4.5

北関東ニューシネマの決定版


いよいよSRサイタマノラッパー三部作のラスト、「ロードサイドの逃亡者」を鑑賞。

衝撃の第1作目の勢いそのままにパワーアップした続編も最高でしたが、今回はさらに全く新し
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.9

オリエンタルスターウォーズ


「ブラックウィドウ」の公開延期の影響もあってか、わりと短いスパンでMCUの劇場版新作にありつけるというのはファンにとってありがたい限り。

フェーズ4の第二弾となる今作
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.2

ジェームズガンの真骨頂、はみ出し者ビジランテムービーの大傑作


まずとにかく、めちゃくちゃ面白かった。
思い出すたびに身震いする、早くも2021年下期を代表する個人的ぶっ刺さり映画となりました。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

瀬戸内観光大使としての西島秀俊


カンヌ映画祭脚本賞の受賞により話題を攫った、村上春樹原作の「ドライブマイカー」。

例年、比較的に渋めの受賞作品が並ぶ同賞の例に漏れずなんとも華の無い宣伝であるが、
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.5

エマストーン


「101匹わんちゃん」に登場するヴィラン、クルエラの前日譚にあたる今作。

実は101匹わんちゃんを見たことがなくて、過去に熱を入れていたディズニーツムツムの登場キャラぐらいの認識し
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

東映本気の怪獣映画


前作が大いに話題となった、久々の本格ヤクザ映画「狐狼の血」の続編がいよいよ登場。

近頃には珍しく一切の照れを感じさせない誠実なジャンル映画に仕上がった前作の熱量をしっかりと引
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