おかださんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

おかだ

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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.0

一際スケルトンなディズニーアニメーション


私はモトゥヌイのモアナ。
と聞かされること100分強。

あらすじは典型的な行きて帰りし冒険譚で、近年のディズニー作品である「シュガーラッシュ」や「アナト
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.8

長回し夏休み映画


「サマーフィルムにのって」に続いて非常にキラキラとした青春夏空グラフィティ的映画を鑑賞。

長回しを印象的に使用した日常感の中で描かれる、エモーショナルで眩しい描写の数々に押し込
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メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.9

クマが可愛い


ピクサースタジオにしては珍しいプリンセス映画ということで、純正ディズニーの十八番シリーズとはまた違った妙なバランス感覚が魅力。

スコットランドを舞台としたビジュアルの完成度は高く、
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

守破離JKと映画の持つ力について


わざわざお盆休みに実家でやる事ではないはずなんやけれど、前々から気になりすぎていた本作をくずはモールまで遠征して鑑賞。
あらすじからタイトルからジャケット写真から
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アーロと少年(2015年製作の映画)

4.0

鬼風景ロードムービー


ピクサー作品の中でも、ほぼ同タイミングで公開された大傑作「インサイド・ヘッド」に埋もれてやや不憫な扱いの今作。
直近では「ソウルフルワールド」の前座にされた「2分の1の魔法」
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.4

手段の正当化について


前作「シュガーラッシュ」がたいへんな傑作で個人的に大のお気に入りだったので、続けて鑑賞。

早速結論、今回もめちゃくちゃ良く出来た傑作で個人的には続編としてはこの上ない仕上が
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.5

アイデンティティとロール


ディズニーの停滞期をぶち壊した快作は、ピクサースタジオっぽい異世界を舞台にした擬人化手法を存分に取り入れた娯楽大作であった。

あらすじは、とあるゲームセンターにある古い
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都会のトム&ソーヤ(2020年製作の映画)

1.5

ロケ地が黄金町でうれしかった


「都会のトム&ソーヤ」通称マチトム。
成人男性で公開中にこの映画観に行くのは日本広しといえど私ぐらいではなかろうか。

講談社のヤングアダルト向け書籍レーベルである『
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

歌が良かった!じゃあ済まない最低の脚本


見事予習も済ませ、せっかくの日曜日に9時のアラームで起きて満を辞しての鑑賞となった「竜とそばかすの姫」。

ワールドポーターズ内の映画館を選んだこともあり、
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.1

公私混同おじさん躍動


「竜とそばかすの姫」鑑賞前予習シリーズですが、とんでもなく評判の悪い「未来のミライ」。
Filmarksの平均スコア3.0からして癖の強さが窺える。

感想としては、思ったよ
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

長え


グラミー賞の中でもミュージカルアルバム賞という凄いのが凄くないのかよく分からない賞を獲ったことでも話題のミュージカル大作が堂々の公開です。

とある街で、貧しくもつとめて明るく暮らしながら夢
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バケモノの子(2015年製作の映画)

2.6

異世界で願書出すな


週末に「竜とそばかすの姫」を観ようと思い、さり気なく未見だった「バケモノの子」と「未来のミライ」を一気に予習です。

最近はやっぱり新海誠のメジャー作品が台頭したことによりなん
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

1.4

ダミ声色黒半魚人a.k.a.ダイアナVS謎カップル。
勝者はババア。

SR サイタマノラッパー2 〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜(2010年製作の映画)

4.2

踏んだり蹴ったり蒟蒻ラッパー


前作の苦い余韻をそのまま、今回は群馬を舞台にしたアラサー女子5人によるヒップホップ奮闘記。

個人的には前作よりもよく響く、しんどい作品だったなと思います。


あら
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ピュー映画かピュー映画じゃないか


7/8(木)、在宅勤務のその日は定時ちょうどに社用携帯の電源をブチ切って桜木町へ。
いつも通り「誰が乗んねんこれ」の雑感を隠しえないゴンドラを横目に見ながらワール
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.9

高密度多湿ホモソムービー


梅雨ってこんな容赦無かったっけ?
雨量がとんでもなさすぎてレザーソールの革靴は間違っても使えないし、ラバーソールの革靴も浸水するなど深刻な被害を受けている昨今。
雨天はサ
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.2

ソウルフルワールドの前身、すばらです。


擬人化大好きおじさんことピクサースタジオによる傑作「インサイド・ヘッド」。

毎度そうなんですけれど、今作でもライリーという少女を形作るエッセンスとして、本
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

相変わらず書くことがあんまりない


唐突なディズニーピクサー強化月間ということで、大量のババアが登場することで話題となった「リメンバーミー」を鑑賞。
相変わらず優等生すぎてあんまりコメントすることの
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.7

お見事ピクサー、頼むから映画館でやれ


ディズニーピクサー待望の新作はまたしてもディズニープラスでの配信限定公開となりました。

前作「ソウルフルワールド」でもそのクオリティの高さを知らしめながらも
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.2

出来るんやったら前もこのぐらいやらんかい


用事で大阪に帰省して、帰省したのにすることは一人で映画館へ行って新作を観てアプリにレビューを書くという。

そんな無間地獄の中で鑑賞してきました「ザファブ
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SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

4.2

イタさと向き合う文化


宇多丸師匠激推しの今作をようやく鑑賞することができました。
たしかにめちゃくちゃ良くて愛おしくて、大好きな映画でございました。


埼玉の田舎町で活動する芽の出ない3人組ラッ
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.7

濡れディカプリオ、愛を語る。


久しぶりに鑑賞の午前十時の映画祭は、TWICEのPVにおいてサンプリングされたことでも有名な「ロミオ&ジュリエット」。
シェイクスピアの戯曲が原作で、舞台は言うまでも
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

2.5

映画は教科書じゃない


それなりに豪華なキャストでありながらも非常に存在感薄めの今作。

ところで「HOKUSAI」って、タイトル通り葛飾北斎の伝記調ではあるんですけどなんでローマ字なんだ。
頑固親
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

アルツハイマー2D


アンソニーホプキンスがアカデミー賞主演男優賞を獲ったことで話題の今作。
年老いたハンニバルレクターが演じる生々しい認知症老人が確かに印象的ではありつつも、そんな高齢者介護問題の
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.4

21世紀最高の麦映画


今年の2月に公開された当初から評判が高くて、観たいと思っていた「あの子は貴族」。
最寄駅の映画館で公開されたので「クルエラ」と迷った挙句、鑑賞してまいりました。

めちゃくち
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.0

テーマソングが強すぎて内容全部忘れた


割とこの見出しに尽きるのではないかと思われる今作。
日本人の9割以上は聴いたことがあるんじゃないかな。

大島渚監督といえばのこの作品であるし、俳優たけしとい
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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

2.0

ケイパー×ゾンビを試みたクソデブ映画


ザックスナイダーがまたゾンビ映画を撮ったということで。
ロメロがおっ建てたゾンビ映画の金字塔「ゾンビ」のリメイクである「ドーンオブザデッド」以来ですか、なんと
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

4.9

何度も見返したい、モラトリアム期しっとり描き系群像劇の大傑作


久しぶりにこの先も何回も見返すんだろうなと思えるような、ダイレクトに大好きな映画を引き当てました。

映画って一本観るのに大体2時間ぐ
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赤線地帯(1956年製作の映画)

4.7

時空間忍術としての溝口健二


久方ぶりの昭和日本映画。
小津安二郎と黒澤明をだらだらと観てきたが、溝口健二をぜんぜん観れていない。

「雨月物語」や「山椒大夫」など代表作が有名過ぎるほど有名で、今な
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

2.5

拒絶するほど大層な物はない


インパクトの強いタイトルと、般若がデリヘル店の店長役で出演しているというくだらなさが気になり鑑賞。

色々とやりたいんだろうなということは伝わるが、、、


あらすじは
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.6

ヒューのボタン外しシャツ拝み映画


土曜の朝は早い。
8時半というフレックス出勤時と大差ない時間にアラームで起床。まず洗顔。
薬用ビューネをこれでもかと塗り込み、いや、練り込んだらお次はヘアオイルで
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.5

何の変哲もないガイリッチー


見出し以上でも以下でもないのですが。

ガイリッチーといえばやっぱり「ロックストック〜」と「スナッチ」。
自分は学生の頃に観て、当時はそのスタイリッシュ風の空気感にやら
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.5

早朝街中クロワッサンドカ食い女としてのオードリー


早起きして、約2年越しで午前十時の映画祭へ。
割と本気で、本企画の復活が嬉しすぎて大涙なんですが、いかんせん周りに観ている人がいない。

しかし当
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狩人の夜(1955年製作の映画)

4.7

童話×ノワール、影使いこなしサファリムービーの金字塔爆誕


久しぶりのフィルムノワール特集は、ハリウッド黄金期に作成されたとは思えないような愉快で奇妙な大傑作、「狩人の夜」。

主演のロバートミッチ
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

撃たれた黒龍波、シリーズ最低クオリティのミステリーが行き着く先


毎年の恒例行事である劇場版コナンの鑑賞。
コロナで公開が一年延期されていた「緋色の弾丸」が待望の劇場公開を迎えました。

結論から述
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透明人間(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

見えないものと戦う恐怖


先日の「ヘレディタリー」の仕上がりに度肝を抜かれたため、勢いそのままに同じくブラムハウス製ホラーの傑作と名高い本作を鑑賞。

今や誰もが知る「透明人間」の現代版リメイクとし
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