oさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

妻二人(1967年製作の映画)

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なかなかレンタルや上映がないのも納得。
若尾文子さん目当てで見たけれど、身体障害者基金をめぐる展開や、強姦未遂のシーンは見ていて苦しいものがある。
岡田茉莉子も魅力的だけど、江波杏子が2人に負けず劣ら
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

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わかりやすい単純明快な正しさや常識というものさしでは計れない、バニーという人の清濁併せ呑むパワフルな人生。
ハードモードな状況にならざるをえなかった彼女の人生を思うと胸が苦しくなる。
気持ちが勝ってス
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マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

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公開時、映画館でうとうとしてしまったから見返し。
カルト教団から逃れた人のフラッシュバックはふとした瞬間にやってくるのかと思うと示唆に富む一作。今の日本では信者の献金が問題の宗教団体が話題なこともあっ
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アラジン(1992年製作の映画)

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アニメーション表現として秀逸なのは言わずもがな、ジーニーはゲイの隠喩と思うと味わい深い。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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ネリーの少し大人びた佇まいに驚かされたけど、父親と話す時やマリオンと出会ってからあどけない表情も見せてホッとした自分がいた。
ファンタジックな展開に野暮なロジックを求めてはいけないなと思いつつ、彼女た
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ポカホンタス(1995年製作の映画)

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侵略者である西洋白人に対する甘さに当時のディズニーのスタンスを感じる。
今ならレズビアンかシスターフッドに仕上げたら面白くなりそうなだけにもったいない。
アライグマ、ハチドリのかわいさだけで画面は持つ
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Maeve(原題)(1981年製作の映画)

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『ベルファスト』よりずっと以前に撮られたベルファストを舞台にした映画。
ベリショのメーブの姿は、有害な男性性にうんざりして悟りきった自立した女性を意識させる。幼少期、思春期のエピソードを行ったり来たり
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

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久しぶりに鑑賞。
歌がどれもよくて、素晴らシー、アンダーザシー!という訳がお見事。
トリトン王に見る家父長制(≒ゼウス的造形)、アースラは魔女というステレオタイプ的美人の枠から外れる独身中年女性への無
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クルーレス(1995年製作の映画)

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絶妙にちょうどいいラブコメ。
ラブコメらしくコテコテしてると思いきやサラッとしてるんだけど、なにげノーストレスで見られたのは主人公シェールの性格の良さのおかげだと思う。
1990年代後半以降のラブコメ
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イノセンス(2004年製作の映画)

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久しぶりに見返し。
今見ると公開時に感じた高揚感はなくて、ノスタルジックなバトーを見ると「今の私に葛藤はない」と言い切る少佐に首肯してしまう。
和風な美を感じるシーンはアキラの焼き直しのようでもあり、
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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何度見ても面白いアニメ映画の金字塔。
欧米ではフェミニズムの観点からクィア的解釈がなされてきたようだけど、日本でもフェミニズムについて盛んに論じられるようになってきたことで、今見ると面白さが増してきた
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最初のデートで打ち明けられなかったのは後になって事情がわかるけど、先にお店に着いて待っていたキャスリーンの気持ちを思うと、ラストの「あなたでよかった」とはそんなに思えなくて、あなたのことは好きだけど、>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

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久しぶりに見返し。
渋滞の長回し横移動撮影は何度見ても発明だと思う。
が、それ以外のシーンはあまり好きでもない。途中、さまざまな出会いがあるのはブニュエルの『銀河』を想起させるけれども、『銀河』の方が
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万事快調(1972年製作の映画)

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『ありきたりの映画』から数年は五月革命のことを定期的に撮ってきたゴダールが、それから数年してようやくフィクションとして五月革命を扱えるようになったのだと思うと自由を手に入れた感じがある。
ゆったりと流
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ありきたりの映画(1968年製作の映画)

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当時、五月革命の話をするのはありきたりだったかもしれないけど、今となってはありきたりではなく貴重な記録だと思う。
ドキュメンタリーとはいえ冗長に感じるけど、それだけ会話を切らずに彼彼女らの声を届けよう
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ウラジミールとローザ(1970年製作の映画)

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ブラックパンサー党の話は『たのしい知識』から地続きで相変わらず画面上は動きが少ないけど、女性解放運動の話が絡んできてグッと面白く感じる。1960年代末当時の様子を少しでもかじってる方が楽しめるはず。>>続きを読む

たのしい知識(1969年製作の映画)

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知識はたのしいものだというメッセージはこのあたりから続いてる感じでしょうかね。
以前のようにファッショナブルではなく、画面はほとんど静的で語りが多い。
何より、ジャン=ピエール・レオとジュリエット・ベ
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さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

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久しぶりに見返し。
公開当時は3D上映だったのが今でもよくわからない。
タイトルとは裏腹に、いやだからこそなのか、ひたすら言葉にこだわった内容。
「意識で目が曇った人間は世界を見られない」というのは至
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セットアップ: ウソつきは恋のはじまり(2018年製作の映画)

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上司のパワハラがひどすぎるけど、グレン・パウエル、ゾーイ・ドゥイッチ、ルーシー・リューの誰かが好きでラブコメ好きなら見れるかな。
グレン・パウエルの表情の変化が最高だし、ゾーイ・ドゥイッチもかわいい。
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百花(2022年製作の映画)

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菅田くん疲れすぎでは……(目が死んでる)

ワイルド・スタイル(1982年製作の映画)

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シンプルな4つ打ちビートが気持ちよすぎてよく寝てしまったけどいい映画。

恋愛だけじゃダメかしら?(2012年製作の映画)

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豪華キャストだから散らかりがちな群像劇でも見ていられる。
邦題はミスリードだと思うんだけど、妊娠した人たちの話で、誰も同じような妊娠はないんだと感じた。どんな状況、環境で妊娠するかは全く違うものですね
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

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人類最後の日に無人の映画館でかけたい映画。ヨハン・ヨハンソンによるセルフレクイエムのように感じるけど、彼の死を悼む人々の尽力があって完成したという、つくづく惜しい人を亡くしたと思う。

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

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いい子であることを望む子離れできない過保護な母親と、それに応えよう応えようとしてしまういい子を演じてしまうメイメイ。
話のほとんどはお母さんのせい!笑 と思ったけど、レッサーパンダになっちゃったことで
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米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017年製作の映画)

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カメジローが政治家カメジローになるバックボーンが見えてくる。
それにしても、人を魅了するカメさんの人たらし的側面をかつての映像の節々から感じる。

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯(2019年製作の映画)

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カメジローの生き様にしびれる。
佐藤総理と対峙した真に迫る国会演説の血の通った言葉の重み。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画の始まりには黒人がいた。だからこそ、西部劇とUFOのジャンル映画を終わらせるのもまた黒人だ、という気概を感じずにはいられなかった。
前半はまったり進行な気がするけど、中盤からグッと面白くなってきて
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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流れるように流れていってエンディングに。登場人物の過去の話を何度も回想シーンとして入れるから、話が流れているようで停滞してるからテンポが悪く感じた。
新幹線の内装はよかった。現実の日本にも変わったデザ
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