oさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

RRR(2022年製作の映画)

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頼まなくてもメインディッシュしか出てこない映画で、相変わらずラージャマウリ監督らしい作りだけど、『バーフバリ』は前後編の構成で5時間だったことを思い出すと、こちらは3時間になって2時間弱絞ってかなり減>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

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もはや人間兵器としか思えないマ・ドンソクの圧倒的な筋肉の厚みを愛でるシリーズになってて、すごすぎて途中から笑ってしまうレベル。
優男なイメージのあったソン・ソックが刃物の扱いに優れた凶悪犯に化けててす
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ダイアナ(2013年製作の映画)

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執拗に追いかけてくるマスコミをしっかり見せてくれるだけでスペンサーより個人的に好み。

警官の血(2022年製作の映画)

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キャリアを重ねて脂の乗ったジヌンさんとフレッシュなウシクくんの年の差バディ感がなかなかよかった。
悪い噂のあるガンユン(ジヌン)を内部調査するため、潔癖症すぎて紆余曲折あり異動してきたミンジェ(ウシク
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

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夫との性生活に満足していない女性がアーティスティックな独身女性と出会って……と今となってはそれだけではちょっと物足りない気がした。
レズビアンはどこにでもいるよ、という映画は以前よりずっと増えたから、
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

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メリル・ストリープがイーストウッドに惚れている目を見ると、母ちゃんが女の顔をしてる……と子供視点で見てしまうんだけど、メリル・ストリープ視点で見れば、彼との一時の恋は彼女の人生に必要なスパイスだったん>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

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これといってめちゃめちゃ盛り上がるシーンや起承転結的なわかりやい起伏はほとんどないんだけど、語り口の妙と主役級の超豪華キャストの共演で飽きずに最後まで見られるのはデヴィッド・O・ラッセル監督だからこそ>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

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デビュー作の『コロンバス』で一気に心をつかまれたコゴナダ監督の新作、今回もよかった。
ダイバーシティな家族はなかなか見慣れないけど、映画が進むうちにこの人たちは家族なんだと実感できる。
ヤンの断片的な
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お葬式(1984年製作の映画)

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青姦シーンで見せる高瀬春奈の色気がすごい。むっちりとした肉感のなんとも言えない艶めかしさよ。そこで宮本信子さんがひたすら横にこぐブランコのよさ。

9時から5時まで(1980年製作の映画)

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これは最高なフェミニズム映画。
現代社会でも取り入れられた様々な職場環境整備が映画の終盤に出てくるのは予見性があって、かつ包摂的な社会のあり方も提示されててよかった。
話の発端はパワハラ、セクハラのひ
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クイズ・ショウ(1994年製作の映画)

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ウソじゃない、ブラフだ、という返しが印象深い。
クイズ番組で連続チャンピオンとなってる泥臭いイメージがするジョン・タトゥーロと、新しく現れた育ちよし・キャリアよし・ルックスよしな若きレイフ・ファインズ
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3人のエンジェル(1995年製作の映画)

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『プリシラ』のヒットを受けてすぐリメイクされた作品だけあって構成はよく似てるけど、本作はアメリカが舞台になって要素もアメリカナイズされててその改変がいい方向に働いたと思う。
ウィズリー・スナイプスのド
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暖流(1957年製作の映画)

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増村保造×野添ひとみの名コンビなら間違いないだろうと思って見てみたら、本作は左幸子の圧倒的な生命力が素晴らしかった。
ダブルカップルものらしくそれぞれの思いは一方通行気味。それが複雑に絡み合うのだけど
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プリシラ(1994年製作の映画)

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とにかく3人が最高!
今にもつながるクイーン文化の始まりをひしひし感じた。オーストラリアでの旅を通じて、3人が抱える人生が見えてくる。子を持ちたい人もいれば、かつては結婚していた人だっている。
クイー
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ショーガール(1995年製作の映画)

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見てないよなと思ってたら見たことがあったパターンで、結果的に再見。
ショービジネスのサクセスストーリーという王道をいく展開で見ていて全然飽きない。
ヒッチハイクで乗せてくれる兄ちゃんのヘアスタイルがプ
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オルガの翼(2021年製作の映画)

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今のウクライナ侵攻を考える上で示唆に富む力作。
ウクライナ人の母(ジャーナリスト)とスイス人の父を持つオルガを主人公に、2014年直前のウクライナ情勢を感じ取れる時代設定がしっかりと力強く生きてる。
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アメリカから来た少女/アメリカン・ガール(2021年製作の映画)

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アメリカで暮らしていた少女が母親の病気を理由に台湾にUターン。
アメリカから戻ってきた少女が台湾に馴染むだけでも大変なのに、母親の病気があり、後半からSARSまで加わって、要素がてんこ盛りすぎてもう少
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

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久しぶりに見たくなって見返し。
序盤の調子の良さはどこへやら、あれよあれよと転落していく男の姿、キマらないノワールがたまらない。よろしく哀愁なベン・ギャザラは何度見ても渋い。
みっともない人生を生きろ
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

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アラフォー以上であれば誰もが知っているであろうダイアナ妃の悲劇。
冒頭で寓話と明言してるように、フィクションゆえの限界を感じたのが正直なところ。
一貫してダイアナ視点で進むのは良くも悪くもといった感じ
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The Invisible Frame(原題)(2009年製作の映画)

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ベルリンの壁崩壊前に撮られたサイクリングロードムービー(短編)の前作と併せて鑑賞。
本作は中編となり前作より長くなったにもかかわらずサイクリングの開放感は控えめな印象だけど、21年後にまたその地を再訪
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暴力をめぐる対話(2020年製作の映画)

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人々の自由と権利、警察による暴力と公権力、政治という権力、合法性と正当性の解釈と実際問題を考える上で示唆に富むドキュメンタリー。
自由と権利を重んじ、カジュアルにデモが行われるフランスであっても、警察
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ニーナ・シモン 魂の歌(2015年製作の映画)

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自由の意味と重み、公民権運動、名声と辛酸、ニーナ・シモンの凄まじい人生とたしかな歌声に痺れた。

バビ・ヤール(2021年製作の映画)

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凄まじい戦争の記録映画。
1941年、ナチス・ドイツ軍がウクライナを占領する。ウクライナから撤退する際、ソ連軍が仕掛けた爆弾によって大きな被害が出たことで、疑いの目がウクライナに住むユダヤ人に向けられ
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

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楽器屋は演奏家にはなれないというカースト、そんなこと知ったことか!と奮闘するピーターの姿が実によかった。
時としてピーターの行動も不真面目で危なっかしいんだけど、不思議なおおらかさが映画の中にあって、
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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セックスしといて「そんなはずはない」はないでしょ……

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

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『マリッジ・ストーリー』の元ネタというか『マリッジ・ストーリー』って『クレイマー、クレイマー』じゃないか……と思わずにはいられないビターな離婚話。
スタートから様子がまるで対称的な2人を見せていてうま
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

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原作未読。かなり微妙。永野芽郁のオーバーアクトが気になる。叫べばいいんじゃないと思う。ご都合主義的な天使としての窪田正孝は現実世界にはいないと感じる。

妻二人(1967年製作の映画)

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なかなかレンタルや上映がないのも納得。
若尾文子さん目当てで見たけれど、身体障害者基金をめぐる展開や、強姦未遂のシーンは見ていて苦しいものがある。
岡田茉莉子も魅力的だけど、江波杏子が2人に負けず劣ら
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

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わかりやすい単純明快な正しさや常識というものさしでは計れない、バニーという人の清濁併せ呑むパワフルな人生。
ハードモードな状況にならざるをえなかった彼女の人生を思うと胸が苦しくなる。
気持ちが勝ってス
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マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

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公開時、映画館でうとうとしてしまったから見返し。
カルト教団から逃れた人のフラッシュバックはふとした瞬間にやってくるのかと思うと示唆に富む一作。今の日本では信者の献金が問題の宗教団体が話題なこともあっ
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アラジン(1992年製作の映画)

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アニメーション表現として秀逸なのは言わずもがな、ジーニーはゲイの隠喩と思うと味わい深い。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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ネリーの少し大人びた佇まいに驚かされたけど、父親と話す時やマリオンと出会ってからあどけない表情も見せてホッとした自分がいた。
ファンタジックな展開に野暮なロジックを求めてはいけないなと思いつつ、彼女た
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ポカホンタス(1995年製作の映画)

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侵略者である西洋白人に対する甘さに当時のディズニーのスタンスを感じる。
今ならレズビアンかシスターフッドに仕上げたら面白くなりそうなだけにもったいない。
アライグマ、ハチドリのかわいさだけで画面は持つ
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