全体のキャリアを俯瞰した上で、彼が亡くなった今、彼の最後の5年間がどんなものだったのか、とても興味深く見た。
今やってる映画よりよっぽど情報量は多く、ボウイの理解が深まるよいドキュメンタリー。
IMAXレーザーで鑑賞。
いい音響でボウイを浴びるのは贅沢な体験だけど、ドキュメンタリー映画としてはやや物足りない感じも。
このレビューはネタバレを含みます
単に息子の話というより、社会的に成功して自信があり家庭をかえりみなかった父親に育てられた息子が、自らも父親となり、思春期で人一倍フラジャイルな息子と向き合う、男性性をめぐる映画だった。
寄り添う姿勢を>>続きを読む
やはり本人が話してるシーンが一番面白くて引き込まれる。
ベトナム戦争の徴兵にNOを突きつけた態度をはじめ、ボクシング以外で見せる顔にまた魅力がある人だと思う。
物語の弱さを許容できるか試されているような映画体験でした(半分くらい寝る)。
ちひろさんと彼女を演じる有村架純に仮託されていることが多すぎてちょっと見てられなかった。。
私たちにはニコラス・ケイジが必要だし、ニコラス・ケイジはそれを120%理解してることがよくわかるラブリーなセルフパロディ映画。
想像以上にペドロ・パスカルも大活躍でうれしかった。
すべてのニコラス・ケ>>続きを読む
文禄・慶長の役を描いた韓国映画ながら、黒田官兵衛はそれなりに軍師扱いされてて意外だった。
いつの時代も、感情的で計画性のない猪突猛進な上司の下にいるとろくなことがないと痛感させられる。
日本と韓国の交>>続きを読む
『東ベルリンから来た女』と『あの日のように抱きしめて』がよかったから追い続けてるペッツォルト監督だけど、それ以降は主演女優を魅力的に写したい欲求の方が脚本の出来より勝ってしまっていると思う。
端的に言>>続きを読む
きっかけを待つように、諍いが起きる中盤から一気に面白くなる。
時代の雰囲気づくりのためか、レトロゲームの使い方がうまいなと思った(逆に鼻につく筋もあるかと思うけど)。
主役3人のキャラ分けとキャスティングがバッチリはまってて、予告編から予感させる不条理コメディがしっかり生きてたと思う。
建前(≒演技)と本音のシーソーゲームを楽しむだけでも十分面白いけど、ペネロペ・ク>>続きを読む
遅刻魔だけど人たらしでどこか憎めない主人公ギアはとにかく動き回る。
彼は遅れるのが当たり前の生き物と思えば全然気にならないけど、『BLUE GIANT』を見てる人間からすると、音楽に真剣に向き合ってほ>>続きを読む
主人公2人ともつらい。
女性のつらさ2乗映画。
もう少し救いがあってもよかったのでは……。
浜辺美波の料理の仕方としては100点満点を上げたいと思う。
仮面ライダーとしては、はてな?という印象が多かったのと、アクションシーンは手ブレや目まぐるしいカットなど小手先の見せ方が多く、あまり魅力的に>>続きを読む
驚くほどハマらず。もうちょっとカメラワークに工夫がほしい。
思い返せば前作もピンとこなくて、監督の作家性と合わないんだと思う。
ダニエル・シュミットという外の目を通じて、坂東玉三郎を被写体に歌舞伎の秘密に迫る。
坂東玉三郎がインタビューで言葉はね〜と話した後に舞を見ると、その表情、所作、すべてが美しく、妖艶なその姿にうっとりさ>>続きを読む
映画の映画というよりも、自伝的要素の方がやはり強く打ち出されていて、映画は被写体の内面を写しきれないけれど、そこに写っていることが何よりも内面をあぶり出してしまうことを描いてると思う。
復讐のようでも>>続きを読む
ノスタルジックより思いの外ビターテイスト寄り。
売れない中年女性監督がアルバイトの短期仕事で誘われ、昔に活躍した女性監督の軌跡を追う中で、自分自身の人生と重ねていく。
予告編から予想される展開にブレは>>続きを読む
まさか映画館で見られる日が来るとは思わず、自然と足が映画館に。
初めて見たのはDVDで、家にある小さな画面で見ていただけに、大きいスクリーンといい音響で見るバニシング・ポイントはアメリカの広大さを感じ>>続きを読む
マルチバースなんて言わなくても転生ものっぽい映画は過去にもあったわけで、イオセリアーニのそれはこれまた面白い。
あの時代の因縁はこの時代の良縁なのか、変わりゆく関係性の中で、引き継がれる思慕。
ジョー>>続きを読む
アフリカの部族に迫り来る資本主義の波。ほとんど字幕はなく言葉がわからないまま進んでいくけれど、時たま入る台詞のやりとりに補助されながら面白く見た。
世界的にフェミニズムが盛り上がる現在、母系社会的なあ>>続きを読む
マルチバースという設定の罠だと思うけど、同じような話のバリエーションが延々と続いて退屈だった。
レズビアン(やマイノリティ)は世界と戦ってんだよ!ってメッセージは支持するけど、脚本にメリハリがなさすぎ>>続きを読む
シリーズが進むごとに旨味が増していくようなマジック・マイク、今回もよかった。
2までの流れはいい意味でスッキリ区切りをつけて、本作では新しい展開に。
紆余曲折をへて日雇いバーテンダーなどの仕事をやりく>>続きを読む
小津安二郎を追うように東京を撮るヴィム・ヴェンダース。
タモリ倶楽部、食品サンプル、ロカビリー、とらばーゆ、レーザーディスク、切符切りと確実にその時代を切り取ってて新鮮。
現在進行形で今を撮っている時>>続きを読む
今よりゲイが受け入れられていなかった時代をひしひしと感じた。話としてはやや盛り上がりに欠けるような、アライに見えて若干冷ややかな感じもあってもどかしさを覚えた。でもそれが当時のリアルだったんだろうなと>>続きを読む